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コンビニの24時間営業は廃止できても、24時間作業廃止は難しい?

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コンビニは24時間営業をやめても深夜にしかできない作業がある
コンビニエンスストア大手のファミリーマートが24時間営業の廃止を検討しています。ファミリーレストラン等の外食産業では、すでに深夜の時間帯の営業中止が広まっていますが、いずれも「人手不足」が大きい原因となっています。
普通に考えれば、「深夜なんてどうせ利用客が少なくて暇なのだから営業しなくたっていいだろう」というのが一般的な意見だと思います。しかし、深夜のコンビニでは深夜にしかできない仕事(作業)がたくさんあります。
私は、長年大きなスーパーに勤務していました。店の規模こそコンビニとは違いますが、コンビニで販売している食品や日用消耗品には、衣料品や住居商品にはない作業が大量に発生します。
先ず、入荷した商品の陳列です。衣料品や住居商品の何倍も商品が回転(入れ替わり)します。棚には売れた分だけ商品を補充しなければなりません。しかも、ただ並べればいいのではなく、商品の陳列には「先入れ先出し」という大原則があります。先に入荷した商品を前に、後から入荷した商品を後ろに並べないと賞味期限が短い商品がずっと在庫として残ってしまいます。通路いっぱいに段ボールを広げて行うこの陳列作業は、利用客が多い昼間の時間よりも深夜に行うほうがはるかに効率的ですし、利用客の買い物のじゃまになりません。
また、お弁当やお惣菜、パン等には消費期限があり、消費期限が切れたものは廃棄(捨てる)処理をしなくてはなりません。捨てると言っても、ただごみ箱に放り込めばいいだけではなく、在庫数や金額の変更管理などの事務処理も発生します。
そして、コンビニ客の多くが購入する「雑誌」には、販売期間が過ぎたものを出版元に定められた期限までに「返品」するという作業もあります。
他にも、店内の清掃とか段ボールの処分とか利用客には見えない作業があるのがコンビニの仕事で、その多くが利用客の少ない深夜の時間帯に行われているのです。

■24時間体制が前提の作業オペレーションを見直すことが必要
私が働いていた大型スーパーも一時は24時間営業を積極的に行っていましたが、多くの店が24時間営業を取りやめました。でも、陳列などの作業は閉店後の深夜や開店前の早朝にも行っていました。少ないと言っても、利用客がいる限りはレジなどの接客対応はしなければなりません。
そして、その間は当然作業が中断されます。閉店によって売り上げは多少減るかもしれませんが、閉店している間は作業効率が上がり、少ない時間で作業を完了させることができるので人手不足の解消につながる可能性はあると思います。しかし、24時間体制を前提に考えられた作業オペレーションの仕組みを変えるのは容易なことではありません。24時間営業の廃止はできても、作業を行わなくても済む時間帯を作るためには、現在の作業オペレーションの仕組みを見直すことが必要です。
(小倉 越子/社会保険労務士)

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