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兵士が脱北!北朝鮮を取材したばかりの記者が報告する平壌の実態

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 13日午後、南北軍事境界線を越えて北朝鮮の兵士が韓国に韓国に亡命を試みた。

北朝鮮政治が専門の礒﨑敦仁・慶大准教授は「ここでの亡命は極めて異例。おそらく板門店近辺を守っていた兵士だと思われるが、彼らはエリート中のエリートで、家族も含め思想的にも忠誠心が間違い人物が選ばれ、待遇が良い」と話す。

 今回の事件について、北朝鮮はどう出るのだろうか。礒﨑氏は「今までこうしたケースが少ないので何とも言えないが、朝鮮中央通信など通じて"韓国が誘導した"とか"身柄を寄越せ"と対外的に主張してくることが十分に考えられる」とした。

今回脱北したのは兵士だが、毎年、多数の市民が北朝鮮から亡命することが知られていている。把握されている脱北者の数は、金正日体制下にあった2009年の2914人をピークに減少、2016年には1417人となっている。

 礒﨑准教授は「韓国の調査で脱北の理由はわかっている。経済的理由が大部分だ。ただ、経済は90年代のどん底に比べ、間違いなく良くなっているし、平壌中心部から特権階級が脱北するケースは非常に少ない。平壌と地方との格差は広がっているものの、餓死についてもあまり聞かなくなってきた」と指摘する。

 国連安保理による経済制裁が続く中、そんな北朝鮮の一般市民はどのような生活を送っているのだろうか。先月下旬、テレビ朝日が平壌を取材した。2007年から数十回にわたって北朝鮮国内の取材を行ってきたテレビ朝日社会部の李志善記者は、今回の取材についてこう説明する。

 「北朝鮮側から声がかかるパターンがある。本国から朝鮮総連経由で各メディアに打診がある。今回も、『国際釣り大会を開催する』という名目だった。北朝鮮に入れるルートは限られているが、最近は北京から飛行機で入る。国際情勢が緊張しているタイミングなので取材申請すると、直前になって突然『国際釣り大会が中止になった』という連絡がきた。しかし『それでも取材するか』と誘われたので、行くことにした」。

平壌市内でカメラが捉えたのは、日本と変わらない日常だった。建設中の建物には労働者の姿も見え、工事が止まっているような様子は確認できない。また、多くの市民が歩きスマホをしていた。北朝鮮のスマートフォン台数は増加傾向にあり、およそ400万台が普及していると言われている。

 スーパーマーケットを覗いてみると、白菜が大量に並べられ、季節の果物・野菜も充実。また商品棚にはブームになっているという納豆が並んでいた。日本語同様「なっとう」と呼んでいるようで、客の女性は「そのままスプーンですくって食べたりもする。熱いご飯と混ぜて食べる」と答えた。店員の女性は「健康食品なので、おばあさんやおじいさん、40代過ぎの方がよく買っていく。とても好評だ」と教えてくれた。

 「トップが納豆が嫌いであれば、スーパーには置いていないと思う。少なくとも金正恩委員長の心の中に、日本があるということだ」(礒﨑准教授)

今回取材クルーが北朝鮮に滞在できたのは8日間だったが、常に制約がある中での撮影だった。李記者は「表向きは案内をしてくれるガイドさんだが、誰かが必ず付いてくる中での取材だった。ただ、金正日総書記の時代は取材がものすごく厳しく、何を言ってもダメだという感じだったのに比べ、金正恩委員長になってからは取材交渉ができるようになった。今回も『ちょっと車止めて』と言って降りて、いきなり市民に取材することもできた。よほど壮大に仕込んでいるのか、あるいは平壌であれば見せても大丈夫だと自信を持ってきているのではないか」と振り返る。

「北朝鮮当局者は安倍総理に勲章をあげたいと言っていた。つまり、制裁のおかげで、核・ミサイル開発がより早く進むんだと」(李記者)

礒﨑准教授は「記者さんが映像を撮ってきてくるのは非常に意味のあることだと思う。しかし同時に、これらは北朝鮮が見せたいもの、報道してほしいものでもあるということを前提に考えなければいけない。金正恩体制になってからは、日本の記者も積極的に入れようとしているが、全員にビザを出すわけではない。軍事パレードの際も一社だけ入れないなど、メディアコントロールを行っており、それが上手になっている印象がある。街頭でインタビューに応じる市民も仕込みというより、外国人にこう聞かれたら当然こう答えるよね、と国民が判断しているということ。スマホの普及アピールも、自信の表れなのだろう」指摘する。

街を歩いていた女性は、取材に対し笑顔で「私たちはロマンチックに良い暮らしをしています」と話すが、経済制裁によって、ガソリンや軽油が輸入できないため、北朝鮮国内では価格が高騰、市民生活にも徐々に影響が出始めているという。トランプ大統領はアジア歴訪で、さらなる経済制裁強化の可能性にも言及している。果たしてこれが、北朝鮮のすべてを物語っているのだろうか。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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