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「死を話題にすることへの過度なタブー視は良くない」 “死にたい”子どもへの心理ケア3つのポイント

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 神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が発見された事件で、事件に巻き込まれた福島市の須田あかりさん(17)が通う県立高校では臨時の全校集会が開かれた。須田さんは白石隆浩容疑者とSNSを通じて知り合ったとみられ、校長は「インターネットで知り合った人に会わないように」と在校生に呼びかけたという。

動揺している生徒に対して、心のケアはどのように行うべきなのか。『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)では、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏に話を聞いた。まず、学校では生徒の状態を見極めるためにどのような対応がとられるのか?

 「ケースバイケースだが、今回のような場合は全校生徒を対象にしなければならない。1人の臨床心理士では手が回らないので、都道府県を通じて何人か派遣される。基本的には生徒全員をみて、優先順位をつけるために生徒の心の見立てを手分けして行う。短い子で5分、気になる子は10~15分と長くしたり回数を重ねたりして、その子の状態を見極めていく。特に混乱状態にある時は自分が考えていることを言葉にして示すのが難しいので、言葉の中身だけでなく話し方や反応からもみていく。」

また、藤井氏は気分の落ち込みが表面に出ない場合がある点を指摘。「仮面うつといって、例えば気分が落ち込む時間が長くなった時に臨床的にうつ状態といえるが、その症状が前面に出てこないことがある。眠れない、ご飯が食べられないといった身体症状から始まる場合もあるので、専門的な視点からの見立てが必要」と、判断が簡単ではないことに注意を促した。

では「死にたい」と言われた時に親や周囲の人はどのように接するべきなのか? 座間事件の被害者には“自殺願望”があったと思われる点から、「『死にたい』と言われた時の対処法」として3つのポイントをあげた。


(1)アドバイスはしない

「話を受けるとどうしても何か言いたくなってしまう。『死んじゃダメだよ』というのは心理学では『YOUメッセージ』といって、『あなたはこうして下さい』という内容になってしまう。そうではなくて、『自分はこうしてほしい』『あなたがいなくなったら私は悲しい』のように自分のメッセージとして伝える方が良い。」

(2)「生きる」か「死ぬ」2択じゃない

「話をする側も受ける側も、生きるか死ぬかの2択で話を考えてしまう。そんなに人間は単純じゃないので、死にたいことを考えつつ生きるとか、とりあえず今は死なないというような、生きると死ぬを両方大事にしながら生きていく方向性を提案してあげることも必要。」

(3)親だけでも専門機関に相談

「専門機関に対して本人が拒否的になる、行きたくないという場合も多くあるので、そういう場合には保護者の方だけでも相談に行って頂きたい。そうすると、家でどういう風に接したらいいのかや言葉をかけたらいいかということが相談できる。」

また、「死」について話すことが“タブー視”されがちな空気がある点にも言及し、「死については率直に話題に出して話し合った方がいいと思う。タブー視し過ぎると子どもは『やっぱり言えないんだ』『誰にも理解されないんだ』という考えになってしまう」と見解を述べた。

(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)

▼ 『けやきヒル’sNEWS』は毎週月~金曜日 12:00~13:00「AbemaNews」チャンネルにて放送!

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