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『ライカ』に『ハーレー』。剥げた旧い塗装はなぜカッコイイ?

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ひと味もふた味も違う魅力がそこにある

金属の経年変化は革同様にカッコよくいい風合いを醸し出している。そこにあるだけで絵になるような経年変化を遂げたメタルプロダクツは、表面が錆だらけだって、カッコいいものはカッコいいのだ。そこで今回は特に希少性のある『ライカ』、そして『ハーレーダビッドソン』のエイジングに注目したい。

ライカ愛好家からこよなく愛されるライカの『ブラックペイント』

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まるでお気に入りのデニムと出会うような感覚。使い込んだ塗装から地金である真鍮を覗かせる様で唯一無二の表情を醸し出すのがライカの『ブラックペイント』。まずは、国内屈指のヴィンテージライカのディーラーとして知られる中井一成氏に、その魅力を伺った。新旧さまざまな製品から選ぶことができる『ライカ』。さぁ、あなたなら何を選ぶ?

剥げた塗装にドキドキ。あなたはもうライカ病かも!?

「ブラックペイントは台数が少ないことから、希少性の面でも注目され、プレミアが付いています。とはいえ、やはり一番の魅力はエイジングにあると思います。該当する製品を所有したことがある方なら分かると思いますが、新品を普通に使ったところでそう簡単にペイントが剥げるわけではありません。そうなると、はじめから中古・ヴィンテージ品狙いで個体を探すのも選択肢のひとつ。塗装が剥げたところから覗く真鍮を見てドキドキしてしまうようなら、すでに重病かもしれません(笑)」
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ただし、美術や骨董品の世界と同じように、購入には必ずと言っていいほどリスクが付きまとうという。
「ライカのブラックペイントも人気や希少性に比例して、いわゆる『後塗り』などと呼ばれるフェイクとのいたちごっこが派生してしまうわけです。そのリスクヘッジを兼ねて、信頼がおけるショップでの購入をオススメします」
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◎Leica『M2 black paint #1053215』【1960年製】68万円。
中井氏が個人的に好きなボディだと語る「M2」。氏によると、M2のブラックペイントは絶対数が少ない上、ハードユースされた個体が多いため、ペイントが剥げている個体が殆ど。またフィルムカウンターが外付けなど、他のM型と異なるディテールも人気の理由。

●中井一成さん
エンツォショップ・カナザワ/ギャラリーエンツォ オーナー。ヴィンテージのライカやロレックスのディーラーとして、各界から多くの信頼を集める。昨年10月金沢に、エンツォショップ・カナザワ/ギャラリーエンツォを移転オープン。

『ライカ』現行モデルもチェック!

誤解を恐れずに言うなら、ブラックペイントとはライカの歴史の一部であり、ドイツが誇る唯一無二の工業製品のポリシーそのものだ。その伝統は現行モデルにも脈々と引き継がれている。
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◎Leica『M-P black paint』【brand new】107万7840円
ライカがこれまで培ってきた機械式レンジファインダー機の設計と製造の経験とノウハウの集大成が、こちらの「ライカ M-P」。この不朽の名作はブラックペイントがよく似合う。
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◎Leica『M typ240 black paint』【brand new】93万9600円
「ライカMシステム」の伝統を維持しつつ、新たな可能性を広げる一台。デジタル技術を駆使した撮影のほか、別売のアダプターを装着することでライカRレンズを使用することが可能に。

続いて、時代を超えた究極の『ヒストリー付きバイク』

旧い時代の素材でしか出しえない経年変化による質感や、ペイントの掠れから推測する車体の生い立ち。鉄やペイントが「当時モノ」であることはヴィンテージフリークにとっては重要な要素に。車体の付加価値を生み出す「オリジナル」の意味について、約20年前からアメリカのスワップミートを回ってはストックパーツを収集していたフリーダムヴィンテージサイクルスの堀さんにお話を伺った。

発売当時のままの装備は、車両が歩んできた歴史を物語る

「昔とはレストア車とノンレストア車の価値が入れ替わりました。ストックパーツは車両誕生当時の状態や、車両の歴史を味わう材料としていまは価値になるんです。ウチでは昔からエンジン修理も、ピストンなど中身は新品を使いますが外装はオリジナル(当時モノ)にこだわっています。旧ければ旧いほど本物の雰囲気はごまかせませんからね」
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例えば、オリジナルペイントを塗り直した時点で車両の本当の姿がわからなくなってしまう。いまでは車両の生い立ちがわかる車両は『ヒストリー付き』と呼ばれ、さらに高値がつくという。車両が歩んできた歴史まで含めて愛することが、ヴィンテージフリークたちの嗜みとなっているようだ。
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【1939年式 ELオリジナルペイント】
外装はフォグランプ以外ほぼすべて当時のパーツを装備する希少な’30s。2オーナー車で、前オーナーはカリフォルニア・ロングビーチのガレージで、長年この車両を大切に保管していた軌跡が残るヒストリー付き。もちろんエンジンの中身は手が加えられ問題なく走れる。

●掘 光一路さん
フリーダムヴィンテージサイクルス。約40年前にヴィンテージHD専科フリーダムをオープン。いまのような価値観が浸透する遥か前から「当時モノ」にこだわり続けるヴィンテージ愛好家。

個性の素性を今に伝えるディテールに注目

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ハーレーのタンクでここまでサイドのペイントがはげるのは珍しい。ちょうど内腿が当たる部分であることから、過去のオーナーは未舗装路やダートを走る機会が多く、強くニーグリップして走っていたのだろうと推測できる。オリジナルの跡から車両の生い立ちを想像するのもフリークの楽しみなのだ。
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ハーレーは’84年以降エボリューションエンジンからアルミシリンダーに変更となるため、鉄シリンダーのサビこそヴィンテージの証。

旧い時代の素材でしか出しえない経年変化による質感や、ペイントの掠れから推測する車体の生い立ち。鉄やペイントが『当時モノ』であることはヴィンテージフリークにとっては重要な要素になっている。エイジングによって生まれる唯一無二の価値は、多くの人を魅了してやまない。

(出典:『Lightning 2017年12月号 Vol.284』)

(S)

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