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63歳で父親になる石田純一の代表作映画

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作品目『愛と平成の色男』


松竹/1989年
監督/森田芳光
出演/石田純一、鈴木京香、鈴木保奈美、財前直見ほか

《プロゴルファー、東尾理子第3子妊娠》と11月上旬のスポーツ紙面に見出しが躍った。東尾も41歳と高齢出産となるが、旦那の俳優、石田純一は63歳! 還暦オーバーとはご立派だ。少子化問題が深刻な日本を真剣に考えているのかなあ。お子さんが成人するときは、石田は83歳ぐらいか。でも、彼なら平気で生きそう。それが証拠に30年近く前のこの映画のときと、さほど印象が変わらないのがスゴイ。

石田純一というとトレンディー・ドラマやバラエティー番組、あるいは「不倫は文化」発言とかゴシップ・ネタで話題になるばかりで、映画とは縁が薄そう。まあ、濃くはないが、ちゃんと代表作はある。

『愛と平成の色男』という題名からして石田純一にピッタリというか。製作の1989年といえばバブル景気の真っ最中。トレンディー・ドラマ出まくりだった彼を、人気監督の森田芳光と組んで、昼はエリート歯科医、夜はサックス奏者のモテ男が美女たちとの恋模様をどうさばく、といういかにもバブリーな内容のせいか、ヒットもせず、評判も良くなかった。2011年12月、61歳の若さで亡くなった森田監督だが、彼の代表作というと『家族ゲーム』(1983年)、『失楽園』(1997年)などが取り上げられ、この映画はほとんど無視されている。だが、ボクはこの映画が大好きで、この年のキネ旬ベストテンにも選んだほど。

“憎めない色悪”をここまで軽快に描いた日本映画を僕は知らない。

石田の回想によると『科白(セリフ)は重くゆっくりではなく、軽くゆっくり、と教わったことが印象に残っている』とのこと。なるほど、科白を重くしゃべるのは簡単、軽くしゃべる方がはるかに難しいのだ。

森田監督の見事な「目利き」ぶり


また『“愛と平成の色男”って監督のことじゃないの』とも語っている。確かに、渋谷のラブホ街周辺の円山町で生まれ育ち、競馬・麻雀・パチンコのギャンブル好きで、華やかな美女が好きな監督だったので、当たらずとも遠からじ。そのスピリットが石田純一という希代の色男(最近流行のイケメン、ではなくあくまでこの形容!)に乗り移ってできた“奇跡の一本”と呼んでもいい。

ちなみに、出演の鈴木京香はこれが映画デビュー、財前直見も映画デビュー年の出演、鈴木保奈美もデビュー3年目でまだまだ新進、と見る目が高い。そういえば、いまをときめく石田ゆり子も『悲しい色やねん』(1988年)で、北川景子も『間宮兄弟』(2006年)で映画デビューと森田映画をステップにしている。大した目利きだ。そんな森田・石田が共働で作り上げた“色男”論映画。いまこそ再評価されるべきではないか。

(映画評論家・秋本鉄次)


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