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『ピアノの森』音楽プロデューサー・服部玲治が語る、異色オーディション開催の理由

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 一色まことによるコミック『ピアノの森』がテレビアニメ化されることが発表された。また、同時に主人公・一ノ瀬海ら幼少期のキャストたちのピアノ吹き替えを担当するピアニストのオーディションも開催されるとあって、広く話題になっている。このたび、同作の音楽プロデューサーを務める日本コロムビアの服部玲治に、今回のオーディションに至った経緯とオーディションへの思いを聞いた。

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本作は、累計600万部の大ヒットを記録し、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞にも輝いた人気コミックを初めてテレビアニメ化するもの。森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った一ノ瀬海が、かつて天才ピアニストと呼ばれた阿宇野壮介や、偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平などとの出会いの中で、ピアノの才能を開花させていき、ショパン・コンクールに挑戦するまでを描く。2007年にはアニメーション映画化され、第31回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞にも選ばれた。

今回、初のテレビアニメ化にあたって、音楽面では「実力あるプロのピアニストに弾いてもらい、本物の音楽に触れられる作品にしたいというコンセプトがあります」と、服部は話す。そして、「リアルな演奏を届けるということを考えると、子ども時代の主人公たちのピアノの吹き替えは子どもに弾いてもらうのがいいのではないか」と、これまで、音楽業界でも聞いたことのない「ピアノ吹き替えのためのピアニストオーディション」という初の試みに至ったという。

さらに、服部は「子どもたちにオーディションを通して夢を与えたい」とも話す。「『ピアノの森』は、将来、ピアニストになりたいという子どもたちに夢を持たせる物語です。子どもたちに積極的に関わってもらって、本作で描かれているサクセスストーリーをもっと身近に感じてもらいたいと思っています」。

オーディションでは、複数の審査員を用意し、様々な視点から審査する予定。「オーディションでは、一定レベルの演奏技術は必要になりますが、それ以上に本人の個性を見たいと思っています。弊社でデビューするピアニストたちもそうですが、超技巧でとにかくうまくても、それだけでは人々を感動させることはできません。その人の個性や情が音に現れるからこそ、多くの方に支持されるのです。ちょうど、『ピアノの森』でもそのようなストーリーが描かれているかと思います。ですから、子どもたちには受かるために弾くのではなく、個性を出した演奏をしてもらいたいです」。

今回のオーディションでは、キャラクターに関係なく、男女不問でピアニストを募集中だ。オーディション、そしてピアノの吹き替えを通して、コンクールに出場するのとはまた違う緊張感や楽しみを得られる機会となるだろう。服部も、「堅苦しく考えず、楽しんで受けてみて欲しいです。自由に自分の個性を出して演奏するのは面白いはずです。幅広い方に参加してもらいたい。ここから、10年後、20年後にショパン・コンクールに出場する子がいるかもしれないと思うと、僕たちにとっても楽しみな企画です」と呼びかける。オーディションの応募は11月22日まで行っているので、詳細をぜひチェックしてもらいたい。(取材・文・写真:嶋田真己)

テレビアニメ『ピアノの森』は2018年4月よりNHK総合テレビにて放送予定。一ノ瀬海らキャラクターの子供時代の演奏ピアニストは、11月22日まで募集中。

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