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なぜ現代で「梅毒」の患者数が増え続けているのか

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makaron* / PIXTA(ピクスタ)
画像はイメージです makaron* / PIXTA(ピクスタ)

梅毒の感染が全国に広まっている。統計を取り始めた1999年以降、患者数は最も多く、すでに今年は4500人を超えている。

国立感染症研究所によると、東京や大阪など大都市圏で患者が多いのは従来通りだが、今年は岡山や熊本、広島など地方で急増しているのが特徴的だ。特に増加しているのが20代の女性で、男性は20~40代が多い。

患者の年齢分布などを考えると、主に性風俗産業に従事している女性と、その相手となる男性のあいだで感染が広がっていると考えられる。だが、それ以外にも若者の性に関するモラル低下も大きな原因となっているようだ。実際にコンドームを使わずに性行為をする人が増えていることや、キスなどオーラルセックスを気軽に相手としてしまうことで、思わぬ感染につながるケースも多いという。

「梅毒はトレポネーマという種類の菌が粘膜などを通して入り込み感染するので、感染ルートは“性的接触”が主になりますが、まれに風呂やサウナなどで感染することもあるので、タオルなど直接肌に触れる物を他人と共有することは避ける必要があります」(都内のクリニック医師)

実際に梅毒に感染した場合、進行状況によって第1~4期に分けられる。

【第1期】


感染してから3カ月くらいまで。感染場所に小さなしこりのようなものができるが、痛みなどを感じることは少なく、感染したこと自体分かりにくい場合が多い。

【第2期】


トレポネーマが増殖し、体中のさまざまな部分に血液を通して回っていく。プツプツとした発疹ができるが、この段階ではまだ体調に大きな変化があるわけではない。これらの症状は3カ月から3年ほど続き、自然に消えた後は、無症状が続く。

【第3期】


皮下組織に大きなしこりができる。治療薬もあるので、ここまで病状が進行することはめったにないが、放っておくと神経麻痺や大動脈炎などの症状が出ることもあり、注意が必要。

【第4期】


心臓、血管、神経、視力などに重い障害が出るが、現在ではここまで移行することはほとんどない。

かつては“不治の病”といわれた梅毒だが、現代では検査方法の発達や専用の治療薬もあるので、治療や予防も比較的簡単に行える。まずは、感染する可能性の高い性交渉時に、必ずコンドームを使用することを心掛けることが大切だと言えよう。

梅毒に感染したことがきっかけでエイズウィルス(HIV)やクラミジアの感染経路にもなりやすくなる。少しでも感染が疑われる症状が表れたら、他人にうつしてしまう前にかならず病院に足を運ぶことが重要だ。


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