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文学性を感じさせる詩、amazarashiの季節は次々と死んでいくのバランスの絶妙さ!

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ブルーハーツに竹原ピストル、さらにはhip hopのアーティストも彼に影響を与えている。また、太宰治や宮沢賢治などの小説家からも影響を受けているという。

好きなアーティストや小説家を見るだけで、彼が文学的であり独特なamazarashiの詩の世界を構築していると理解できる。

amazarashiは文学性を感じさせる詩に反して、メロディラインはキャッチーである。そのバランスが絶妙なのだ。いわば、メジャーとマイナー、どちらに寄せずとも彼らはその先の普遍性を手にしている。

彼らのライブのやり方を知るとその発想に驚愕せざるを得ない。ステージの前に半透明のスクリーンを張り、そこに映像を投影していくそのスタイルはとても斬新だ。さらに、近年ではその映像を360°どこからでも眺められるライブ「amazarashi LIVE 360°」を開催するなどさらなる進化を遂げている。

洗練されたライブ、熱くドラマッチに歌うボーカル、加えて徹底的に世界観を構築した同バンドの人気が出ないはずはない。今回は大人気アニメ『東京喰種√A』のエンディングテーマとして話題を呼んだ『季節は次々死んでいく』を紹介し、構築された彼らの世界を解体していきたい。



amazarashiの季節は次々と死んでいく





バンド名の由来からも分かるように、amazarashiは物事を「負」から考える。そんなバンドに書かれた「賑やかな夏の干涸びた命だ」という歌詞は、人が避けて通りそうなほどのリアリティを持つ。

その詩は決して鮮やかな色合いではないが、曲としてその詩を受け取るとリアリティを保ちつつスッと耳に入ってくる。真実味を帯びすぎた言葉は痛みを伴うが、彼らはその言葉を音で調理しリスナーに届けているのだ。

ここにamazarashiのエンターテイメント性がある。唯一無二の彼らのLIVEも、独りよがりではなくリスナーを意識した結果なのだ。

衝撃的な歌詞の世界観




リスナーを意識し消化されやすくしているが、詩だけに着目すると極めて文学的である。「拝啓忌まわしき過去に告ぐ」と、過去への警告を促している歌詞は秀逸だ。

命令や警告というのは、やはり人の目を一気に集める。意識して書かれたものではないにしろ、後続の詩をより光らせる。続く2、3小節が平易な歌詞であったとしても、冒頭の詩の強烈さにより強度を保ったものとなるのだ。やはりamazarashiが書く言葉は衝撃的なのである。

奥深いamazarashiの音楽性




amazarashiのボーカル秋田は気がつけば空虚が襲ってくるといい、音楽を自己のアイデンティティの模索として位置づける。鬱屈した感情を持ってしまう気持ちを持つ人間にこそ、彼の歌は響く。

ネガティブの感情を知らない人には彼らの音楽は必要ないのかもしれない。しかし、必要な人にとってその音楽は深く奥まで届くはずだ。ただネガティブを突き通すのではなく、発想を駆使し噛み砕いてからリスナーの元に届ける。その行為こそがamazarashiである理由なのではないだろうか。


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