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膣にも「ブス」がある!? “洗脳”寸前の「膣美人レッスン」を体験してみた

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 最近、女性が通うセックスセミナーが増えており、どの教室も活況を呈しているという。なかでもインパクトのある名前で目を引くのが「膣美人レッスン」なるセミナーだ。女性にとって大事な「膣」をきちんと“磨く”ことで、セックスでイキやすくなるのはもちろん、ダイエット効果まで得られるという。実際にどれほどの効果があるのか確かめるため、「膣美人レッスン」を体験しに行ってみることにした。

■美人先生が「お膣」と連呼

正直、いままで自分の膣を意識したことはほとんどない。「締まってりゃいいな~」とは思うが、自分が「膣美人」なのか、「膣ブス」なのかなんて、考えたこともなかった。この数年間、彼氏もいなければセックスもご無沙汰なので、膣の具合がどうなのかもわからない。ただ、30歳を超えてくると、体のあちこちがユルくなってきているな、という自覚はあり、先日ついにテレビを見て爆笑した瞬間に尿モレを起こしてしまった……。もはや手遅れかもしれないが、「膣美人」というパワーワードには非常に興味をそそられる。

教室は、代官山駅から徒歩10分の閑静な住宅地、1Kの間取りの割に家賃の高そうなマンションの一室に構えられていた。ドアを叩くと、「こんにちは」と優しい声でインストラクターの西村理沙先生が登場。元・女優という肩書で、大変お美しいのだが、膣のことを“お膣”と連呼するので、こちらがテレてしまう。クコの実(女性にうれしい効果がたっぷりあるらしい)を浮かべたオリジナルブレンド茶をいただきながら、私もおずおずと“お膣”と口に出してみた。初めは恥ずかしかったものの、“お”をつけただけで、なんだか可愛らしく感じられてくるから不思議だ。今日はこれから先生と2人でみっちり3時間、“お膣”について学ぶのだ。

まずは座学から。そもそも、私は自分のお膣の場所すら、ちゃんと把握していなかった。そんな、お膣偏差値が低い私に対して、お膣を“視覚化”することから始めていく。

「現在の“お膣きゅっ!”は?」

突然何を言いだしたのかと思ったが、お膣の位置をイメージして、きゅっ! と力をいれてみる行為を「お膣きゅっ!」と言うらしい。続いて、折り紙にシールを貼りながら、自分の尿道、お膣、お尻の穴の位置を確認。そして、女性にとって、いかにお膣が大切か、なぜお膣を締める必要があるのかなど、めくるめく女体のフシギを丁寧に説明していただいた。

「お膣は、女性の加齢や出産、ストレスなどから緩んでしまうもの。そのせいで、セックスに対する自信をなくしてしまう女性も少なくありません。お膣を磨くことで、性行為中でもパートナーの存在をしっかりと包み込めるようになり、自分の快感も増してきます」

なるほど……。でも、私みたいに長らく彼氏がいない女性は、お膣を磨く意味はないのでしょうか……(泣)?

「実は、お膣だけを単体で締めることはできないので、“お膣きゅっ!”は、全身運動になるんです。そのため、お膣を磨くことは、全身ダイエット、美姿勢、代謝アップなど、女性にとってうれしい効果につながります」と、耳元でささやきかけてくる先生。

そっか……! お膣は、女体のすべての中心なんだ……!

次に、膣美人独自のメソッドを用いたストレッチに入る。まず「お膣きゅっ!」をして、首や肩の力を抜く。そしてもう一度「お膣きゅっ!」。このようなメニューを繰り返していくと、さっき存在を認識したばかりのお膣が、少しずつほぐれていくような感覚になる。体幹トレーニング、ピラティス、ヨガの要素を取り入れたというポーズで、体をくねらせながら、絶妙なテンポでお膣を締めたり、細かく息を吸ったり吐いたりする「お膣に効く呼吸法」を指導してもらう。さらに、太くて長いポールにまたがって、お膣に力を込めるストレッチにもチャレンジ。それほど体を動かしていないのに、汗がジワーっと流れ出す。先生が「アナタはお胸が大きいので、肩周りが凝りやすく、呼吸が浅くなることで、お膣の柔軟性が弱くなり気味です」と、体のあちこちに触れながら指導してくれるので、ドギマギしながらも頑張ってしまった。

ストレッチが終わると、部屋中に、怪しい草のような香りが漂い始める。先生に誘われるまま全裸になって頭からすっぽりとマントをかぶり、お膣部に穴の開いた四角い椅子にまたがる。蒸気になった漢方の成分を、お膣から体内に取り入れるという「よもぎ蒸し」だ。蒸されていると、これまたビックリするほど汗が出てくる。なかなかの暑さで頭がポーッとしてくるのと、明かりを落とした暗い部屋に充満するよもぎの香りによって、ちょっと怪しい気分になってきた。突如、先生が「チーーーン」と、ナゾの鈴の音を鳴らすと、ますます汗がトローっと流れ出す。

「レッスン後のセックスは、膣の締まりが良くなり、パートナーにすごく喜ばれますよ」と微笑む先生。「試す相手がいないことが悔やまれます」と言うと、「いつカレができてもいいように、常にお膣を締めておいてくださいね」と、優しいお言葉をいただきました。

60分間、じっくりと蒸されている最中、先生とはセックスの話や恋愛相談はもちろん、ガチの人生相談にまで話が及ぶ。優しくて美しい先生に、すべてを打ち明けたい気分になってくるのだ。私が酒を痛飲することがやめられないという切実な悩みを相談すると、「では、次からは、お膣を締めて飲みましょうね」と、斬新なアドバイスをいただいた。どんな効果があるのかは不明だが、とにかくお膣を締めれば何にでも効くということらしい。

■まさかのマイナス1.1kgで、とうとう“膣美人教”に入信

汗を流して着替えた後は、レッスンの締めくくりとして、タロットカードのようなものを引かされる。先生から「カードに描かれている絵が何に見えますか?」と聞かれたので、「なんとなく胎盤みたいに見えます」と伝えると、「自分自身に打ち勝つこと。自分を幸せにできるのは自分自身というメッセージです」と教えてくれた。まさに、意思の弱さから酒がやめられず、ダイエットにも失敗し続けている私に最適な答え……。薄暗く、怪しいニオイの充満した部屋で3時間の濃厚なレッスン……その心地よい疲れも手伝ってか、すっかり“膣美人”に心酔した私。だんだん先生のことが“女神さま”のように思えてくるのだった。

2人制のグループレッスンの回もあるが、この日の「膣美人」は、すべてマンツーマンのプライベートレッスン。私の前後に訪れていた、ほかの生徒さんたちにも感想を聞いてみた。30代前半の生徒Aさんは、自ら会社を経営しながら、3人の子どもを育てるママ。「産後の膣のゆるみが気になって、パートナーとのセックスにも集中できず、手術も考えたほど。そんな時、友人に誘われて、先生のところにたどり着きました」と語り、「レッスンに通うようになって、パートナーから『締まりが今までと違う!』と絶賛されました。膣って、鍛えれば鍛えるだけ効果が表れる部分なんですよ!」と力説していた。

また、子どもを幼稚園に送り届けた後にレッスンに通っているという30代後半のBさんは「出産後のダイエットが目的でヨガやピラティスを行っていましたが、膣美人レッスンにたどり着きました。なにより、おきれいで優しい先生は、私が目標とする存在。そんな先生から指導を受けられるので励みになります」と、すっかり先生に傾倒しているようだった。

膣美人の生徒さんは20~50代の社長夫人や経営者が多く、レッスンは事前の予約制。月に1~4回のプライベートレッスンに通う、熱心な“優等生”が多いという。膣美人レッスンのおかげで、パートナーにお膣の締まりを褒められてセックスレスを解消できた、更年期障害が改善された、体温が2度上がった、お膣の尊さを実感した――など、オンナとしてのあらゆる自信を取り戻したという意見が多かった。

レッスンの翌日、毎日の習慣で体重計に乗ってみた。すると、まさかの1.1キロ減!! セックスの感度については、残念ながら試していないのでわからないが、たったの3時間でこれだけのダイエット効果があるなんて予想外。西村先生自身も、膣美人レッスンで10kg痩せたって言ってたし、体脂肪率が下がったという生徒さんも多かったので、痩身効果は高いのかもしれない。なによりも、このことを先生に報告して褒めてもらいたい私がいる……!

すっかり膣美人教に“入信”してしまった私。いまでも、しっかりお膣を締めながら酒を飲んでいるが、なんとなく酔いの回りが遅くなり、長く楽しめるようになった気がしている。

吉沢さりぃ(よしざわ・さりぃ)
山梨生まれ。B107cm、Kカップの現役底辺グラドル兼ライター。2016年に『グラビアアイドルのぶっちゃけ話』(彩図社)で作家デビュー。趣味は飲み歩き。
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