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てぃ先生に聞く、保育士の本当の気持ち (7) 頼ってほしいし頼りたい、保育は保護者と保育士の二人三脚

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働くママ・パパにとって、とってもありがたい"保育士"の存在。できれば良い関係を築きたいと思いながらも、その関係性に不安を感じることもありますよね。この連載では、保育園の日常をつぶやいたツイッターが話題の男性保育士「てぃ先生」に、保育士としての"本音"を伺っていきます。

今回は、保護者と保育士の協力体制について考えます。

○仕事が休みの日に子どもを預けたっていい

――もしかして、迷惑に思われているかなと気になっていることを、前回に引き続きお聞きします。例えば、お迎えの前にスーパーに寄って、買い物袋をさげて子どもを迎えに行くのってどう思われますか?

僕は合理的でいいと思いますよ。だって、わざわざスーパーを通り過ぎて子どものお迎えに行って、また自転車で戻ってスーパーに行くなんて無駄足じゃないですか。

――仕事以外の用事で預けることについてはどうでしょうか? 例えば、美容院に行きたいから預けるっていうのはアリですか?

僕は全然構わないと思います。なんだったら、お父さんお母さんのお仕事が休みの日に預けたっていいと思います。

僕が勤めている保育園では土曜保育をやっています。土曜日がお仕事で、毎週のように利用されている方も多いのですが、たまに「今週は仕事がなくなったので預けなくてもいいです」と律儀におっしゃってくださることがあるんです。そんなとき僕は、「お母さんもゆっくり休まれたらいかがですか?」って話をします。

――休むために預けるのも、たまにはOKってことですね

保育園によっては、仕事がなければ家庭で見てくださいっていうところもありますが、僕は保育園や保育士をうまく活用してほしいと思っています。

だって本来はお父さんやお母さんがリフレッシュするのも、保育園に子どもを預ける立派な理由じゃないですか。普段は忙しくて病院にも買い物にも行けない、友達とごはんを食べることもできないという中で、やりたいことを抑えながら子育てをしているわけですから。

もし、いつもは仕事の土曜日にぽっかり予定が空いたり、平日に有給休暇が取れたりしたら、子どもには黙っていつも通りに支度をして、保育園に預けることがあってもいいと僕は思います。

「子どもとの時間をとりたい」っていうのは誰もが思っていることです。でも、たまにはお休みがあったっていい。それでリフレッシュできて、余計なことでイライラしなくなるなら、子どもにとってもいいことですよね。

○保護者と保育士が協力すれば、おむつは短時間で取れる

――トイレトレーニングに関してはどうでしょうか? 親がやるべきなのかなと思う一方で、実は任せてくれたほうがスムーズにいくと思っていらっしゃる可能性もあるのかなと……

トイレトレーニングって、基本的には保育園と家庭で一緒にやるものです。両者で方法や進捗について話し合いながら進めていけば、おむつはスムーズに取れます。どちらか一方でしかやっていなかったり、それぞれのやり方が違ったりすると、なかなか順調には進みません。

保育って、お父さんお母さんと保育士の二人三脚で行うものだと言われています。これまでのインタビューの中で、保育士と立ち話をしていいのか、連絡帳にはどんなことを書いたらいいのかなどのお話をしましたが、こういう話題こそ、密に連絡を取って取り組むことが重要です。

――その場合、主導するのはどちらになるんでしょうか?

お母さんたちがやりたいって思ったら、保育士に言ってみたらいいと思います。そのときに、もしまだ早いなら早いとアドバイスするのが保育士の仕事です。

トイレトレーニングは始めたいと思ったら始められるものではなく、子ども側の条件が整っている必要があります。例えば、そもそもちゃんと便座に座れるのか、尿意を感じられるのか、などです。尿意に気づけても、膀胱が未発達で1時間ごとにおむつが濡れるようだったら、おむつを外したとしても、トイレに行く頻度が多くなって大変ですよね。おしっこが気になって、遊びに集中できません。

そういったことを、お父さんお母さんと保育士がお互いに協力しあって見極める必要があります。ドンピシャの時期に始めることができて、1週間でおむつが取れた子もいます。しかし、周りの子が取れ始めたからうちの子もってお父さんお母さんが焦って始めちゃったりすると、うまくいかないことが多いです。そうなると、子どもはやりたくないって思ってしまうので、僕が経験した中では、トレーニングが半年以上かかることもありました。

――実際にうまくいかなかったケースもありますか?

ご家庭の事情で、「うちではトイレトレーニングができないので、保育園でやってください」と言われて、苦労した経験はあります。

「ご家庭でもやってみてくださいね」とお願いし、できる限りの協力を仰ぎながらトレーニングを進めたものの、その子の場合は時間がかかってしまいました。ご家庭での進捗が全く見えないと、保育園での対応も難しいんです。両者のやり方が異なっていた場合、子どもは混乱しますよね。やはり、保育園と家庭とで協力し合わないと難しいなと感じたケースです。

――トイレトレーニングでもしつけでも、保育士と親が協力し合えたら理想的だと思います。やっぱり保育士に丸投げされるのは困りますか?

うーん、求められればやりますが、その代わり、うまくいかないこともあるという話は事前にしておかないといけないかなと思いますね。

なんでもそうですが、保護者だけでやってもダメだし、保育士だけがやってもダメ。お父さんお母さんだけでなく、他の人と協力し合って子育てをしている以上は、お互いに情報共有しながら進めていくことが大事だと思います。

○てぃ先生
都内の保育園に勤める保育士。子どもの面白くてかわいい言動などをつぶやくツイッター(@_HappyBoy)が話題となり、フォロワー数は43万人(2017年9月20日現在)を超える。「顧問保育士」の肩書きを持ち、講演や研修の講師、保育園のプロデュースなど保育の幅広い分野で活躍している。著書に『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』『ハンバーガグー!』(KKベストセラーズ)がある。漫画『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)のアニメもアプリ上にて配信中。

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