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テイラー・スウィフトが、ほぼすっぴんで曲を作ってる動画が感動的!

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テイラー・スウィフトが、11月10日におよそ3年ぶりとなるニューアルバム『reputation』(レピュテーション)をリリースします。

でも、今回は作品本体は置いておいて、発売に先駆けて公開された動画をご紹介しましょう。そこには楽曲制作に苦闘するテイラーの姿があったのです。

◆新曲「Gorgeous」ができあがるまでを追った動画

これはアメリカの大手通信会社「AT&T」の企画で、「Gorgeous」(ゴージャス)という曲ができあがるまでを時系列で追ったもの。ソングライティングは失敗の積み重ねだと分かって、とても貴重だと思いました。

⇒【YouTube】はコチラ The Making of a Song – “Gorgeous” http://youtu.be/Bu2Djx2ejlA

テイラーのアイデアは、曲のサビにあたる部分から始まります。ギターで循環コードをかき鳴らしながら、タイトルの「Gorgeous」を繰り返し歌う。ここが基になるわけですね。その後もしばらくギターを弾いてハミングなどしてみるのですが、展開が広がっていかない。

ここで、初日が終了します。

場面は変わって、2週間後。今度はサビの前後を難儀しながら肉付けするシーンになります。思い詰めた様子でキーボードに向かい、細かな符割や歌詞に使う単語のチョイスにも神経をとがらせているようで、ちょっと歌っては納得がいかないのか、すぐにやめてしまう。この繰り返しなのです。

韻の踏み方、語句の響き方、それが自分の声に乗ったときに少しでも違和感があればためらうことなく中断してやり直す。こちらからすれば、一体どこが問題なのか分からないほどに小さな不具合にも妥協を見せない姿勢には圧倒されます。

しかし見ていくと、時間を追うごとに失敗の質が良くなっていくのに気づくのですね。同じパートでつっかえるほどに、その部分が洗練されていく。“一体どうすりゃいいの…”と途方に暮れていたテイラーが、最後には笑顔で歌い上げてみせる表情の清々しいこと。

スティングの「I Can’t Stop Thinking About You」は方程式も正解もないソングライティングの苦しさを歌った曲だそうですが、この動画でのテイラーは、その意味で正統派ソングライターの姿だと言えるでしょう。

◆インスタフォロワー1億人、デジタルメディアをわかっている

というわけで音楽ドキュメンタリーとしても興味深いのですが、もう一つ感心するのはテイラー・スウィフトが実にスマートにデジタルメディアを活用している点です。今回で言えば、すっぴん、私服姿で悩み苦しむ部分をさらけ出す。親密さを求める人々の欲求を察しているんじゃないでしょうか。(もちろん、カメラが回っている以上、すべてノンフィクションだと言うつもりもありませんが)

だからベテランゴスペル歌手のメイヴィス・ステイプルズさえもとりこにするテイラーの人間臭さは侮れないのです。10分ほどの短い動画ですが、彼女の魅力を再認識しました。

⇒【YouTube】はコチラ The reputation Secret Sessions  http://youtu.be/kGOmPmILndU

※テイラー・スウィフトは10月、SNSで募ったファン100人をなんと自宅に招待し、ニューアルバムを一緒に楽しむ「シークレットセッション」を行った。2014年の新譜リリース時にも行っている。

<TEXT/音楽批評・石黒隆之>


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