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上場企業が続々と株式『売買単位』変更 その背景にあるものとは

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 株式を市場で売買する際の最低株数である「売買単位」。現在、上場企業が続々と売買単位を変更している。今年10月1日には、約390もの企業が売買単位を1000株から100株へ変更した。なぜ、このように多くの企業が売買単位を変更しているのか、その理由を探っていこう。

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■日本の証券市場には複数の売買単位がある

現在、上場企業の売買単位は100株と1000株のどちらかに定められている。しかし、2007年11月時点では8種類の売買単位が混在していた。これは、株取引の仕組みが変更されたことや2001年の商法改正により企業が売買単位を自由に決めることができるようになったためだ。その当時は誤発注が多発し問題視されていた。そもそも、複数の売買単位がある市場は国際的に見ても少数派であり、世界からの資金流入の妨げとなっていた。

そこで、全国証券取引所は2007年に「売買単位の集約に向けた行動計画」を打ち出し、最終的に売買単位を100株に統一すると発表した。利便性や流動性が上がり、国際競争力の向上につながると考えたためだ。現在はその目標に向かい段階を踏んでおり、2種類にまで集約が進んでいる状況だ。

■売買単位を変更すると何が起こるのか

株価が500円、売買単位を1000株から100株に変更する場合で考えてみよう。売買単位が1000株のとき、その銘柄を購入するには最低でも500円×1000株=50万円の資金が必要だった。ところが、100株に変更されると500円×100株=5万円で購入可能となる。売買単位が10分の1になれば、最低投資金額も10分の1になるというわけだ。これなら今までは高額で手が出せなかった銘柄も購入できるようになるかもしれない。

しかし、投資単位を下げたくない企業は、同時に株式併合(複数株を1株にまとめること)を行うことが多い。例えば、10株を1株にする株式併合を行うと1株あたりの価値は10倍になる。株価が1株500円の銘柄であったならば、1株5000円になる。売買単位を1000株から100株に変更すると同時に10株を1株に株式併合すると、最低投資金額は5000円×100株=50万円となり、投資に必要な最低金額は売買単位変更前と変わらない。売買単位が変更されたからといって単純に投資に必要な金額が下がるわけではない点には注意が必要だ。

■売買単位が完全に統一? いつから?

日本取引所グループによると、2017年10月2日時点で売買単位を100株にしている企業はすでに市場全体の93.4%にのぼるという。未だ売買単位が1000株である235の上場企業には、取引所が引き続き100株へ移行するよう呼びかけており、2018年10月を統一化の期限としている。

もし、自分が保有している銘柄で売買単位の変更があって損をするようなことはないが、株式併合がある場合には株価が跳ね上がるため、知らずにいると戸惑ってしまうかもしれない。自分が保有している銘柄の売買単位がどうなっているのか、今一度確認しておくといいだろう。

(マネーライター・永井志樹子)

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