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「注意」のつもりが“人格否定”と思われているかも?――山口拓朗の「夫婦円満法」

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今年で結婚20年目。2度の離婚危機を乗り越えて、今ではお互いが相手を認めて応援し合い、それぞれのビジネスを発展させている山口拓朗さん、朋子さんご夫婦。拓朗さんは文章の専門家として、これまでに著書を10冊以上出版。奥様の朋子さんは主婦の起業を支援するオンラインスクール「彩塾」の塾長として、これまでに600名以上の門下生を輩出。2016年から夫婦そろって中国での講演をスタートさせるほか、「夫婦コミュニケーション」をテーマにした講演活動にも力を入れています。

そんな山口拓朗さんが自身の経験から編み出した「夫婦円満法」を公開するこのコーナー。第8回は「相手を傷つける人格否定に注意」です。

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傷つけた側に自覚症状がない?

人は時として、言葉で人を傷つけることがあります。それは夫婦関係でも同じこと。あなたも、何気ないひと言でパートナーを傷つけたり、逆に傷つけられたりしているのではないでしょうか。——と書きましたが、この問題の根深いところは、多くの場合、傷つけた側に「相手を傷つけている」という意識がない(薄い)点にあります。それどころか、「自分は正しいことを言っただけだから悪くない」と信じてやまない人も少なくありません。

ここまでの文章を読んで、「自分は相手を傷つけることは言っていないから大丈夫だ」と思った人ほど注意が必要です。なぜなら、あなたが“そう思っているだけ”で、実際は“そうではない”かもしれないからです。言うまでもありませんが「傷つく相手が悪い」という考えは傲慢です。あらゆるハラスメントは、された側が“そう感じた”時点で成立することを頭に入れておく必要があります。
人格否定につながる言葉とは?

人はどういう言葉に傷つくのでしょうか? そのひとつが「人格否定」です。人格否定、つまり、人間性を否定されたときに人は傷つくのです。人間性というのは、その人の本質的・性格的な部分のことです。

「だらしない!」
「グズ!」
「バカ!」
「近寄らないで!」
「育ちが悪い」
「ダメな人間」
「頭が弱い(悪い)」
「のろま!」
「くさいからあっち行って!」
「何もできないんだな」
「その性格だから○○なんだよ」
「親の顔が見たい」
「気持ち悪い/気色悪い(キモい/きしょい)」

個人差はあるにせよ、こうした言葉を人格否定と受け取る人は少なくありません。

服を床に脱ぎ捨てる夫に「本当にだらしない人!」と妻が言ったとします。しかし、それは本当に「夫=だらしない人」なのでしょうか? 家で服を脱ぎ捨てるクセはあるかもしれませんが、人前では身なりを整えて、しゃんとしているのではないでしょうか。会社ではテキパキと仕事をしているのではないでしょうか。あるいは家でも、ひとたび料理を作らせると、万全の段取りと軽快な動きで、次から次へと料理を作っていくのではないでしょうか。本当に万事が「だらしない」のでしょうか。

出かける時間を過ぎても準備をしている妻に「本当にグズだな!」と夫が言ったとします。しかし、それは本当に「妻=グズな人」なのでしょうか? 出かける前の準備に手間取る傾向はあるかもしれませんが、家事や育児をそつなくこなしているのではないでしょうか。あるいは、お金のやり繰りに長けていたり、親戚づきあいや近所づき合いがうまかったりするのではないでしょうか。本当に万事が「グズ」なのでしょうか。

「行動の一部がダメ=その人がダメ」という論調・論法ほど危険極まりないものはありません。うまくいっていない夫婦の多くがパートナーに対して感情任せに(無自覚に)「人格否定」を行っている場合があります。これでは夫婦関係がギスギスするのも当然です。
人格否定は「飛躍した言葉」によって引き起こされる

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相手をよく傷つけている人は、「飛躍した言葉」を使いがちな傾向があります。自分が見ているのは相手の“一部”であるにもかかわらず、“飛躍した言葉”を使って、相手を丸ごと否定してしまうのです。

お願いしていた買い物をし忘れた相手に対して「この役立たず!」と怒鳴るのは、明らかに言葉の飛躍です。「買い物をし忘れた」のは事実ですが、「役立たず」は事実ではありません。子どもに対しても同じです。いつも机が汚い子どもに対して「おまえはなんにもできないんだな!」と怒鳴るのは行き過ぎです。言われた子どもは自分を丸ごと否定されたかのように感じて傷つくでしょう。「机が汚いから、教科書と本は本棚にしまおうね」と、子どもの行動に対して具体的に指摘してあげればいいのです。

◆おまえはなんにもできないんだな(人格否定) → 傷つく

◆机が汚いから、教科書と本は本棚にしまおうね(行動に対しての指摘) → 傷つかない

“誰かと比較する”という人格否定

最後にもうひとつだけ気をつけたい人格否定があります。それは、パートナーを他の誰かと比較する、という行為です。嫌味っぽく「◯◯さんの奥さん(ダンナさん)を見習いなよ」と言う。あるいは、「◯◯さんの奥さん(ダンナさん)はすてきだなあ」と言う。人によっては、誰かと比較されることを侮辱と感じたり、屈辱的な気持ちになったりする人もいます。もちろん、人格否定と捉えて深く傷つく人もいるはずです。

相手を人格否定すれば、遅かれ早かれ相手からも人格否定されることになるでしょう。言葉はいつでもブーメランのように、放った人のもとに戻ってくるものだからです。あなたは、「飛躍した言葉」を使って、相手の人格を否定していませんか? ドキッとした人は要注意です。もしも相手に何か言いたいときは、「人格否定」になりかねない言葉は控えて、相手の「行動」に対して具体的な言葉をかけるようにしましょう。
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著者:山口拓朗

『残念ながら、その文章では伝わりません』著者。

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伝える力【話す・書く】研究所所長。「伝わる文章の書き方」や「好意と信頼を獲得するコミュニケーション術」「売れるキャッチコピー作成」等をテーマに執筆・講演活動を行う。最新刊の『残念ながら、その文章では伝わりません』(大和書房/だいわ文庫)のほか、『「また会いたい」と思われる!会話がはずむコツ』(三笠書房/知的生き方文庫)など著書多数。起業家の妻・山口朋子と「対等な夫婦パートナーシップで幸せな人生を作る方法」など夫婦関係の築き方をテーマにした講演も行っている。『世帯年収600万円でも諦めない! 夫婦で年収5000万円になる方法』(午堂登紀雄、秋竹朋子著)にも夫婦で取り上げられている。

山口拓朗公式サイト
http://yamaguchi-takuro.com/


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