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チョンが新ルールを味方にし、ミラノの初戦で作った「見せ場」[ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ]

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「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」開催初日の2試合目。チョン・ヒョン(韓国)対デニス・シャポバロフ(カナダ)では、今大会から新たに採用されたルールが、勝敗の行方を左右する鍵を握ったかのように見えた。ATPが詳細を分析して報じており、紹介する。
新しいルールを味方につけたのはヒョンで、いったんはシャポバロフに苦境に追い詰められたものの、カウント1-4、4-3(5)、4-3(4)、4-1、試合時間1時間36分で逆転勝ち。撃退した。
シャポバロフは現在18歳で、今年の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」に参加する選手の中では、最年少だ。8月に行われたカナダ・モントリオールで開催されたATP1000マスターズ「ロジャーズ・カップ」では、ラファエル・ナダル(スペイン)を撃破して、準決勝まで進出するなど、注目に値する実績を残してきた。
そのシャポバロフを「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」に導いた、鮮やかなショットはこの試合でも健在だった。
試合序盤はシャポバロフが優位に見えた。機敏な動きでボールを拾い、力強いフォアハンドでチョンの最初のサービスゲームをブレークして、序盤からリードを奪うなど、優位に展開した。
しかし、両選手の実力はまったくの互角。チョンはベースライン近くの深い位置で構え、反撃の体勢を整えることで、流れを引き戻す作戦に出た。さらに、シャポバロフのミスを確実にものにし、2セット目、3セット目の2度のタイブレークを通じて1度もセットポイントを握らせなかった。
その中には、新ルールが大きく影響したであろうプレーも見られ、4セット目、第5ゲーム、チョンのサービスゲームにその一つが現れた。
サービスをキープすれば勝利を掴めるチョンが、15-15から放ったファーストサーブがネットイン。今大会で使用されている新ルールではレットにならないため、シャポバロフがネットに猛突進し、ボールを相手コートに押し戻した。
しかし、チョンがシャポバロフにボレーの体勢を整える余裕を与えることはことはなく、シャポバロフにとって逆転のチャンスもここまでとなったように見られたのだ。
■コートチェンジの動きに見る新ルール
今大会の新ルールの下での従来の違いは、試合中にほかにも見つけられた。コートチェンジの際に、選手が支給されているタブレットを使ってリアルタイムで数値分析を確認し、必要な修正を行えたようだった。
また別に、選手たちには、各セット終了後に最低1回、ヘッドセットを通してコーチと相談することも許されている。
その結果、試合の実況中継の音声に加え、ファンはコーチのアドバイスを聞き、選手がそれをどう活かしたかを確認することができた。
たとえば、チョンのコーチは激励とともに、シャポバロフに飲み込まれるなと一般的なアドバイスを与えた一方で、シャポバロフのコーチであるマーチン・ローレンドーは、リターンの打ち方とサーブの立ち位置について技術的な側面を伝えており、それぞれに出てくるカラーも見逃せない。
今回の試合の結果で、グループAのラウンドロビンは、チョンが1勝0敗、シャポバロフは0勝1敗となった。もう1試合のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)対ジャンルイジ・クウィンツィ(イタリア)では、ルブレフが勝っており、チョンとともに一歩、先行した格好だ。

(テニスデイリー編集部)
※写真は、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」の緊迫した初戦でシャポバロフを撃破したチョン・ヒョン
(Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)

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