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なぜSNSで空気を読めないおじさんが多いのか――原田まりる×りょかち対談

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誰もが無邪気にSNSを使うようになった今、おじさんたちの投稿はどう見られているのか? 先日『ニーチェが京都にやってきて、17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』が第5回京都本大賞を受賞し、『哲学手帳2018』をプロデュースした原田まりる氏と、『インカメ越しのネット世界』を上梓し、インターネットの今について詳しく自撮り女子としても話題のりょかち氏が、おじさんのネットにおける言動を冷静な視点で分析した。

――りょかちさんは日刊SPA!初登場ですが、改めて読者に対して自己紹介していただいてもいいでしょうか?

りょかち:はい。自撮り女子のりょかちです。普段はIT企業で働きながら、SNSで自撮りを上げたり、「インターネットって最近こうだよね」って記事を書いています!

――りょかちさんの自撮りテクニックはすごいなぁって見ているんですが、おじさんが自撮りするのってやっぱりまずいですよね?

りょかち:見ている人にとってなんのテーマかわからないような自撮りをする人はウケないと思いますね。結局、その投稿に見る人を楽しませてくれる有益な情報がない。誰かと一緒に撮っているのならまだ記念写真という「言い訳」があるからいいんです。でも、いわゆる「俺通信」になっちゃっている人が多く見受けられます。どこに行った、なにを食べた、という自撮りを撮ってLINEなどで送られてもコメントしようがない。とにかくSNSで相手の反応を考えず自分をアピールしがちな男性って中年層に多くいる印象です。

まりる:私は性格分類に詳しいだけに、SNS上のその人の投稿をつい「この人ってこんなタイプだなぁ」って分析してしまうクセがあるんですが、SNSでわかる人の性格って3パターンに分けられんです。

●自己保存タイプ…そもそもSNSを積極的にやらない人です。どちらかというと部屋のなかを綺麗にしたり健康管理に気を使うなど、貯金など自分の身近なもの興味がある人ですね。

●ソーシャルタイプ…いろんなグループに属して、人と人を合わせるとか、人脈が広いタイプです。SNSとかはめちゃくちゃ使うんですけど、自分をゴリゴリ前に出さない。大勢で撮った写真とか、フラットな投稿をします。

●セクシャルタイプ…ゴリゴリ自分を前に出すタイプです。1対1という関係にこだわりがち。自己愛が強く、ちょっと周りが見えづらいタイプ。逆になにかに熱中する力も強いのでカリスマ性が高い人も多いイメージです。

つまり、自撮りをしたり、周囲を苦笑させている人はこのセクシャルが強い人と言えます。周りにどう思われるかをつかめていないから、SNS上では非常に浮いてしまい、痛い人だと思われてしまうこともあるでしょう。

りょかち:なるほど。私はそれで言えばソーシャルタイプで、みんなからの「いいね」を求めた投稿をするんですけど、自撮りをしている女の子の中には、「みんなから『いいね』って思ってもらうよりも、好きな人に『いいね』って思われる投稿がしたい」って言うんですよね。たとえば、元彼に向けて「こんなにいい女になったんだぞアピール」で自撮りをするとか。そういうタイプはセクシャルタイプだということですよね。

まりる:はい。特定の人を意識した投稿をするというのもセクシャルタイプの特徴です。

◆狙った子に向けて投稿しても本人がフォローを外している可能性大

――具体的に男性の投稿でセクシャルだなぁって思うのはどんな投稿ですか?

まりる:知り合いの40~50代男性でも、FBやインスタに自撮り写真ばかり上げている人もたくさんいらっしゃる。そういう方に、「自撮り多くないですか?」って突っ込むと、「モテると思って」っておっしゃる。冷静に見れば「誰がかっこいいって思うんだろ」って考えるんですが、本人はそこに気づいていない。セクシャルタイプは自己愛が強いこともあり、客観視した投稿が苦手なように見受けられます。

りょかち:特定の人を意識した投稿をしても、肝心の本人にも「痛い」って思われてしまうのがオチですね。「SNSの痛い人」について女の子の間でも話したりしますが、そういう投稿する人はだいたい女の子にフォローを外されてタイムラインに流れてこないように設定されているか、そっとミュート(フォローしたままタイムラインに流れてこないようにする)されていたりしますね(笑)。

――ということは、狙っている子にそのメッセージは届いていないってことですよね……。

まりる:残念ながら届いていないかもしれませんね。私もキツいなって思う人はすべてフォロー外してしまうから、最近は自撮り投稿減ったよなぁってすがすがしく感じるほどです。

りょかち:しかも、そういう人って、リアルに会ったときに「こないだ北海道旅行の写真あげたじゃん?」って見ていることを前提に話してくるのが厄介ですね。「いやぁ、見てない設定にしていますから」って、言えない(笑)。

――フォロー外されているのって相手側は気付かないですもんね。切ないです。

まりる:必ずしも自己愛が強い人を否定しているわけではないんです。SNSで距離感がはかれていない人はセクシャル値だけが異常に高くて、バランスが取れていないんだと思います。だから、そこを客観視できるようにならなければいけないんですけどね。

りょかち:そうですね。自分のなかにあるセクシャルな部分をネットというみなさんが見るオフィシャルな場でさらすから笑いものになってしまう。女性は特に、その人の投稿からいろんなことを連想します。「なんでこの人、品川に住んでいるのに秋葉原によく出没しているんだろ」とか「最近、この子にやたら『いいね』しまくってるな!」とか、怪しい言動がすべてタイムラインに上がってきますからね。「ああ、この人って、今この子のこと狙っているんだろうな」って第三者からもわかっちゃうんです。

――自己愛の暴走を止めないと、特定の子だけではなくあらゆる女性から痛い人だって思われてしまう危険性があるんですね。

りょかち:はい。twitterとfacebookで、狙っている子に『いいね』しまくるのも気を付けたほうがいいですね。

まりる:周りを見ずに無邪気にSNSを自己流に使ってしまうと、どんどんその人の評価が下がってしまうということです。せっかくリアルで築いた信頼関係すら崩してしまうことになりかねません。

りょかち:でも、SNSっていろんなタイプがいるから、それが垣間見れるから趣深いというか、楽しめるというところも、正直あるんですけどね(笑)。

【原田まりる】

1985年京都府京都市出身。哲学の道のそばで育ち、高校生時哲学書に出会い感銘をうける。京都女子大学在学時よりおこなってきた芸能活動を経て、現在は作家・哲学ナビゲーターとして活動。著書に『私の体を鞭打つ言葉』(サンマーク出版)、『ニーチェが京都にやってきて、17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(ダイヤモンド社)、『日々の悩みが消える哲学手帳』、11月に新著『まいにち哲学』(ポプラ社)が発売予定

【りょかち】

1992年生まれ。京都府出身。IT企業の社員として働く傍ら、通称「自撮ラー」を名乗り、SNSに自撮りをアップし続ける自撮り女子。若者文化やセルフィーアプリに関心を持ち、自撮りを始めとするインターネット文化についての取材も多数受ける。著者ツイッター: @ryokachii

<構成・文/日刊SPA!取材班>


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