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ミラノで導入された世界初の新技術[ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ]

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現在ミラノで開催中の「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」において、革新技術である全面電子ライン判定が導入されている、とATPが報じている。
この技術は「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で世界初公開となると同時に、全試合に導入されており、試合中の動きの見え方や感じ方に一連の変化をもたらすだろう。
例えば、コート上の審判員は主審ただ1人となる。線審がいない代わりに、ボールのイン/アウトは機械が判定し、アウトの場合は自動音声で伝えられる。また、サーブのフォルトも同様だ。
また、フットフォルトについてもコート外にいる係員が判断する。係員はホークアイの技術者とともにブースにいて、カメラを用いてサーバーを全角度からチェックしている。
「ミラノの大きな目的は次世代の選手たちを紹介することに加え、世界クラスの大会で革新技術を試すことだ。技術の今日の状態と我々のアスリートたちの今日の状態をもってして、もし審判をより良く行う技術があるのなら、彼らがそれを試してみるべきだ」と、ATPの規則・競技部門の部長であるゲール・デビッド・ブラッドショーは語った(以下コメントはすべてブラッドショーによるもの)。
ファンに人気のチャレンジシステムにもいくつかの微調整がある。判定はすべてホークアイが行うため、選手はチャレンジコールができなくなる。しかし、カウントダウンの拍手やライン上ギリギリのボールに対する感嘆の声をもたらすために、ある仕組みを取り入れた。
それは、ライン5cm以内の判定は、自動的にスクリーンに表示されるというものだ。また、手動でウイニングショットをスクリーンに表示することもできる。
「これには2つの目的がある。1つはファンにおもしろさを提供することだが、もちろん、選手自身も確認してもらえるということだ」
ミラノが同技術の世界初公開となるが、ホークアイ・イノベーションズ社は、ATPワールドツアーとの密な協力を得て、18ヶ月をかけてシステムを綿密に開発し、実験を行ってきた。
3月にアメリカのインディアンウェルズで行われた「BNPパリバ・オープン」では、トミー・ハース(ドイツ)とマーディ・フィッシュ(アメリカ)がこのシステムを用いて練習セットをプレーした。判定の正確性はすばらしかったものの、ボールが着地してから「アウト」の声が聞こえるまで少し間があいたという。
「5秒も遅れた、ということではない。1秒か2秒だ。だが、たったそれだけでも人は混乱する。何かを期待している時にすぐに答えが返ってこないとどこかしっくりこないものだ」
数ヶ月後、今度はシンシナティでトップレベルの若手選手に対して再びシステムを試してもらった。
「そこで最終試験をしたが、人間と同じかそれより早く判定を出すところまでいけた」
微調整が必要だったもう1つは、人工音声をどのような音にするかということだった。当初はブザー音や鐘の音が考えられていたが、しっくり来なかったそうだ。
「シンシナティで、『アウト』と言う録音した声を流したら突然、これだと感じた」
「ミラノでは、サーブで『フォルト』と言うようにプログラムすることができる。本当にかなり自然に聞こえるし、みんなが自然だと思ってくれることを期待している」
この新システムがミラノで成功したとしても、また、利点が多かったとしても、すべてのツアーレベルの大会で採用することはすぐには無いそうだ。
「技術が機能するとかしないとかいう問題だけでは無い。議論されなければならない要素が他にもたくさんある」
「ツアーでは雰囲気が大事だ。新システムによって試合が無味乾燥なものになっては意味が無いからね」
しかし、全く採用する気が無いというわけでもない。
「ともかくも、最終的に経費削減の技術革新になるなら、トーナメントにとって魅力的だ。審判員をつける費用、必要な線審の数はかなり大きい」
「その仕事をすることができて正確性があり、結局はトーナメントの経費削減になるならば、試合で採用しないということは無いだろう」

ホークアイが導入されたのは2005年。試合で実際に使われ始めたのは2006年からなので、すでに10年以上が経過したことになる。
新システムの導入により、より正確でスピーディーな試合展開が繰り広げられることになるだろうが、その他どのような影響を試合に与えるのか興味深いところだ。

(テニスデイリー編集部)
※写真は2007年のウィンブルドンで初めて導入されたときのホークアイ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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