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「オトナ高校」三浦春馬がすけこましからチェリートに大胆チェンジ、凄い。少子化問題に笑いで切り込む

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土曜ナイトドラマ「オトナ高校」(テレビ朝日 土 よる23時5分~)
脚本:橋本裕志 
演出:瑠東東一郎 山本大輔  
出演:三浦春馬 高橋克実 竜星涼 松井愛莉 山田真歩 夕輝壽太 杉本哲太 正名僕蔵 黒木メイサ

歯止めの効かない少子化問題に国が動いた
これまで「イケメン」という称号をほしいままに受けてきた三浦春馬(著作)が「チェリート」「チェリート」と何度も蔑まれている、もうそれだけで溜まらない。


テレ朝のちょいエロの夜ドラマだというので、「金曜ナイトドラマ」と思っていたら、土曜のよる11時枠に、「土曜ナイトドラマ」というドラマ枠が新設されていた。
その第1弾作品「オトナ高校」は、性体験のないまま三十路を過ぎた「やらみそ」たちが集まって、オトナの英才教育を受ける、オリジナル学園もの。
劇中「レッツ・ビギン!」という台詞が出てくるが、学園ドラマ「飛び出せ青春!」(72年)を思い出した。

2017年秋、国の根幹を揺るがす少子化問題解決のために、極秘国家プロジェクト「オトナ高校」という第二の義務教育が開始された。
「チェリート」呼ばわりされる三浦春馬は、高身長、高学歴、イケメン、エリートながら、やらないまま三十代になってしまった主人公・英人役で、ドラマは、彼がこのプロジェクト第一期生に選ばれるという不名誉な目に遭うところからはじまる。

チェリートくんを中心に、モテモテの遊び人を詐称してきた55歳で未経験のサショー(高橋克実)、
つねに恋の二番手に甘んじてきたスペア(黒木メイサ)、
なぜか100人斬りと勘違いされているヤルデンテ(夕輝壽太)、
引きこもりのヒミコ(山田真歩)、
すべての要素がマイナス面だらけのパーフェクト(小手伸也)
・・・メインの生徒たちにはわかりやすいあだ名がついて、すぐ覚えられる。

百戦錬磨の恋愛経験者という触れ込みの先生たちもキャラが立っている。 
若くして5人の子供をもうけた翔馬(竜星涼)、
容姿も良くなく低学歴低収入だが、美人妻と5人の愛人を獲得した持田(正名僕蔵)、
英人が学校に来る前、清純な女性を演じて、彼をコテンパンに振ったさくら(松井愛莉)。

人生の勝ち組として自信満々の先生たちと、未体験というこの上ないコンプレックスを抱えた生徒たちが、
馬鹿馬鹿しい恋愛レッスンを繰り広げていく。目標は、晴れて経験して卒業すること!

第1話は合コン
プライドばかり高くて、女ごころがまったくわからない英人が玉砕し、マイナス点ばかりのパーフェクトが、一番人気の女性の心を射止めてしまうという、予定調和といえば予定調和だが、イケメンのエリートが恥をかくことは溜飲が下がるものだ。

三浦春馬のユーモラスな表情がいい
このドラマ、何が良いかというと、オトナの教育を受ける生徒たちは、ビジュアルよし、仕事もよしで、世間的には申し分なく、まして未経験だなんて思いもよらず、彼らに上目線で接する先生たちのほうが、劣っていそうにみえて、その実、勝ち組であることだ。
経験、未経験問題は、当事者の身になって考えると、年齢を経れば経るほど、アンタッチャブルなところがあるが、そういう役をイケメンと美女たち(しかも、三浦春馬とか黒木メイサとかメンタル強そうに見える)がやっているので、救いがある。
明らかに弱者ふうな人を弱者として笑うことは、昨今、厳しい目に晒されがちだが、弱者に見えない人がやることで、うまいこと回避することに成功していると思う。

それにつけても、三浦春馬。
数ヶ月前、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)では、「すけこまされた!」と女たちを怒らせるような、手の早い男を演じていた。さわやかな顔で、君だけ的なことを言いながら、よそで女を作っていたという男らしさにあふれた武将だった三浦春馬が一転、デートで、接待で鉄板のトランプネタや株価ネタを喜々として語って外しまくるような、月餅を女の子に手土産として用意してしまうような、ダメダメな男を徹底的にデフォルメして演じている。おかげでカラッと楽しいコメディになった。

直虎にかぎらず、若くて薄くて美しい刃のような気配で勝負してきた印象のある三浦。ノーベル文学賞をとったカズオ・イシグロ原作の「わたしを離さないで」(TBS)でも脆さを抱えながら巨大な運命に向き合う少年役を演じていた。
それが今回、きどったり、きょどったり、目をギョロつかせたり、いろいろとユーモラスな表情をする。劇団☆新感線の舞台や、ブロードウェイ・ミュージカルなどの経験が生きた過剰なほどの動きがこのドラマでは生きている。
ひとりで、デートの作戦を立てるときのピンクの画面上の英人と、現実の英人とを交互に見せる場面などは、凝った画面に拮抗するようにいい動きをしている。

1話でとりわけ良かったのは、サショーこと上司の権田と学校で出会ってしまい、まさか未経験だったとは!とお互い驚きながら、声を出さずに、表情だけで会話する場面。
登場人物の心の声をアフレコで流す手法はよくあるが、三浦春馬と高橋克実のふたりが、黙って顔だけ動かし続け、そこに心情(声)が流れるのは、まるで顔で行う卓球みたいで、笑った。

俳優の顔芸勝負は、日曜劇場を頂点にもはやお馴染みとなっているが、最初から最後まで喜劇としてやりきった三浦春馬は、同世代の俳優のなかで一馬身、リードした感がある。

「オトナ高校」土曜の夜の楽しみになりそうだ。
三浦春馬には悪いが、英人にはとことん鼻を折られまくってほしい。
(木俣冬)

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