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男性の育児休業取得の向上には国や企業の不断の努力が必要

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■公務員は職場によっては以前から男性の育児参加が盛んだった
朝の通勤時間帯に自転車で移動していると、ママチャリに子どもを乗せたスーツ姿の男性を見かけるようになりました。保育園への見送りでしょう。まだまだ少数ですが、男性の育児参加は確実に浸透してきていることが実感できる光景です。
国家公務員男性の育児休業取得が過去最高になったということですが、私は、公務員は、職種によっては育児休業に限らず、一般企業に比べて休暇が取りやすい環境にあると以前から思っていました。
20年以上前ですが、国立大学の理系の研究室で、半年間だけ仕事をしたことがあります。各研究室には、技官と呼ばれる公務員が配置されていました。私がいた研究室の男性技官は、子どもの行事や病院などでしょっちゅう休暇を取っていて、長時間労働が美徳だったバブル真っ盛りの時代には信じがたいことでした。
現在、公立の小学校や高校でも仕事をしていますが、育児や介護で長期休業する教員がいても、代替教員がすぐに配置されるので、教職員は一般企業に比べると男性でも女性でも育児休業が取得しやすいと思っています。

■小売業は男性の方が育休を取りやすいケースも
過去に人事を担当していた小売業は、昔から女性活用が進んでいる業界でした。社内には、妻が店長で夫が売場主任といったケースも珍しくありません。当然、仕事のことを考えると、夫の方が育児休業を取りやすい立場にいます。
しかし、男性が育児休業に入ると、女性とは違った問題が出てくることがありました。たとえば、女性だったら、育児休業中も地域の公民館の育児サークルや公園などでママ友と知り合う機会もあります。しかし、男性の場合は身近に参加できるコミュニティが見つからず、家に子どもと一緒に引きこもってしまったというケースです。昼間に子どもを連れて街中を歩いているのを近所の人に見られることにも抵抗があったようです。

■時代は少しずつ変化している
ただ、時代は少しずつですが確実に変化してきています。子どもの保育園への送り迎えをするスーツ姿の男性が当たり前になりつつあるように、平日の昼間に普段着で公園で子どもと遊んだり、スーパーでベビーカーを押して買い物をしたりしている男性が一人、二人と増えていけば、男性の育児休業取得はもっと進むと思います。
また、多くの一般企業、特に中小企業となると、育児休業中の代替社員の確保が先ず課題になります。派遣社員や期限付き社員を入れるという方法もありますが、それでは代替社員の雇用が不安定になってしまい、雇用を安定させようという国の方針に逆行することになります。期限が決まっているとなれば、代替社員のモチベーションも上がらないでしょう。
時間はかかるかもしれませんが、これからも引き続き国は男性の育児休業取得を呼びかけ、企業も男性の育児休業取得を後押しする努力が必要だと考えます。
(小倉 越子/社会保険労務士)

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