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「わろてんか」10話。通俗ドラマの王道だが、ツッコミが止まらない

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連続テレビ小説「わろてんか」(NHK 総合 月~土 朝8時~、BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~)
第2週「父の笑い」第10回 10月12日(木)放送より。 
脚本:吉田智子 演出: 本木一博


10話はこんな話
倉庫が全焼したことで経営難に陥る藤岡家。弱り目にたたり目。病弱な長男・新一(千葉雄大)まで倒れてしまう。

おはよう日本
「あさイチ」が朝ドラ受けなら、「おはよう日本」は朝ドラ押し。この日は、高瀬耕造アナが「おはようおかえりやす」(いってらっしゃい)と関西弁で、「わろてんか」に繋いだ。

興味深い 伊能様
てんと伊能との出会いの現場に、ちょっと遅れて駆けつけた風太(濱田岳)。
伊能に対して、むむむ、という表情。
伊能の家だか事務所だかに連れていかれて話をするが、伊能はてんを知らなかった。
ピンチを救ったのは、ほんとにたまたまかい! 
そのうえ「正直言うと、あまり興味が沸かなかったんだ」とは・・・てんの立場なし。ぎゃふん。

薬品事業をする傍ら、文化芸能全般に興味があっていつか仕事にしたいと思い、寄席を観ていたのは「日本の大衆演芸から学ぶことが肝心だと思わないか」と言う伊能様。すばらしいお考えです。
そして、てんの、8年前に、笑わせてもらった人のことをずっと思っている気持ちを「興味深い」と言う。
「興味深い」で、「ガリレオ」の湯川の口癖「じつにおもしろい」をなんとなく思い出した(福山雅治は昼ドラ「トットちゃん!」で主題歌担当中)。

てん、朝帰り
お父はん(遠藤憲一)激怒。手紙も燃やしてしまう。
1話以来久々に蔵に閉じ込められるてん。この家では悪さすると蔵に閉じ込める習慣があるらしい。
でも藤岡家の蔵はきれい。2階建てで、風太が外からはしごで2階の窓越し(なぜかガラスが入ってない、これでは蔵の中がホコリだらけになるではないか。そんな視聴者のツッコミどころをわざわざつくろうとしなくても・・・と思ったが、11話で内部から窓が映った画をよく観ると、引き戸かなにかで閉じられるようになっているようだ。一回、窓を開ける動作を入れるだけで、蔵の仕組みを知ってる人にも知らない人にも誰もに等しくわかるのに)に差し入れ。
藤吉さんが影法師、夢の中の人だったんだと諦めると、風太に語るてん。
それをそっと見守りつつ、蔵からてんを救い出す、お兄ちゃん新一。

あゝ、お兄ちゃん
家の危機を知った新一は、てんを無理やり嫁に出そうとするお父はんを批判。
そんなとき、手形が不当たりになるのではないかと、たくさんの人が押しかけてくる。
お父はんが金策に走る間、新一が父に代わって店を支えるが、無理がたたって倒れてしまう。
あっという間に「ここまで来たらちょっと・・・」(バイお医者さん)という状態に。

火事やら病やら、転がるように不幸がやってくる。これぞ通俗ドラマの王道。そういうものもあっていい。
ただ、「わろてんか」に限らないのだが、ドラマではよく、登場人物が病で寝ているその枕元で、通常の声量で病状の話をする場面がある。わざわざ場所を変えて話す場面を撮る余裕がないという事情はわかるが、当人に聞こえてしまうような場所で病状の話をすることにはほんとうに胸が痛くなる。なんとかならないものだろうか。
なんてことを思って観ていると「家の中に笑顔が消えました」とナレーション(小野文惠)で、つづく。

窓、病人の枕元での会話、一秒でもワンアクション入れるだけで、観てるほうの印象は全然変わるはず。それがちょっぴり残念な10話でした。
(木俣冬)

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