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ノーベル文学賞カズオ・イシグロ、読むならコレから!3選

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ハルキスト達の期待を高く飛び越えて、ノーベル文学賞を受賞したイギリスの小説家、カズオ・イシグロ。

「でも文学作品ってお難しいんでしょ?」と敬遠されがちですが、実は普通に読みやすいしストーリーもすっごく面白いんですよ!

旬の話題にはついていきたいけど仕事に恋にご近所づきあいにと忙しい女子SPA!読者のために、全作品を読破しているカズオ先生大好き娘が代表作をまとめちゃいました!

◆『わたしを離さないで』日本でもドラマ化され綾瀬はるかのベッドシーンで話題に!

あのですね「切ねえ」の一言につきるんですよ…。

日本のドラマだけではなく、映画化もされているからこの作品を知ってる人も多いかもしれませんが。主人公のキャシーは介護人という謎職業についていて、かつては「ヘールシャム」という謎寄宿学校に通っており、そこで「生徒諸君はいつか提供をしなければならない特別な人種なんです」的な謎コメントをかまされたり。

とにかく設定が謎すぎて&気になり過ぎてページをすいすいめくっちゃうんですけど、それだけじゃないんですよ!!

ルースっていう女友達の猛烈マウンティングがあるある過ぎて膝を打ちまくるわ、癇癪(かんしゃく)持ちでいつもワーワー騒いでクラスから嫌われてるトミーっていう男の子にイライラしてたと思ったら、その成長っぷりに魅かれていくさまに「わかる」と頷(うなず)きまくるわ。

とにかく子ども時代の描写が繊細すぎて、共感するしかないんです…。

なのに、この人たちは○○○○人間だから将来の夢とか関係なしに、ある大切なものを提供しなくちゃならなくって…。ああ全部言ってしまいそう。

続きは本かドラマか映画かネタバレサイトでチェックしてみてくださいね…(泣いています)。

◆『忘れられた巨人』「記憶にございません」で責任逃れする日本の役人は見習ってくれ…!

みんなね、カズオ先生がファンタジーを書けちゃうなんて死ぬほど驚いたし、カズオ先生の繊細な心理描写がファンタジーで楽しめちゃうなんて完全にご褒美でしかなかったわけですよ!!

それに、この世界って普通に鬼とか妖精とかドラゴンとかライトノベル顔負けの方々が出てきちゃうんです。

しかもアーサー王とか魔法使いマーリンとか、ちょっとでも中二病を患ったことのある人なら大好きすぎるパイセン方も登場するんですよね。

そんな素敵設定なのに、ブッカ―賞(イギリスの文学賞)作家のカズオ先生の本だからスタバとかでもドヤ顔で読めちゃう…! しかもね、テーマも、ものすごく考えさせられるから知的好奇心も満たされるという…。

どんなテーマかといえば「つらいことは全部忘れたらハッピーじゃね」組と、「つらいことも乗り越えないと本当のハッピーっていえなくね」組、お前らどっち選ぶ? っていうことなんですよ。うわ~選べないよお~。だけど、選んでもらいますよ!!!!

◆『日の名残り』人生、仕事だけしてればいいってもんじゃないですよね~

こっちは「つれえ」の一言につきるんですよ…。だってね、考えてもみてくださいよ! 主人公はスティーブンスっていう執事なんですが、「名家に仕える執事」ってことが彼のアイデンティティーの全てなんです。

同じ職場で副執事として働いてる実の父親が死にかけて「俺っていい親できてたかな…」的な台詞を言ってるときにも「ハア~? いま忙しいから仕事戻りたいんだけどオーラ」全開で対応したり、とにかく完全に自分の仕事のことにしか興味がないんです。人間的にはちょっとつまらない人っぽいですよね。腹の立つことに、恋心を寄せられても受け付けなかったりするしね…。

そんな調子で何十年という年月を名家の執事として過ごすんですが、その主人は最後は「ナチスの協力者である」という噂を打ち消せないまま亡くなり、お家自体もその歴史を終えてしまうんです…。

何十年という自分の仕事が、人生が「ナチスの協力者の執事」で終わってしまった。だから、このスティーブンスは過去を都合のいいように解釈せざるをえないんですけど、その作業が人間くさくて辛すぎて…。他の小説じゃ体験できない気持ちを味わわせてくれる名作なんですよ!!

●カズオ・イシグロ プロフィール

イギリス最高の文学賞であるブッカ―賞を受賞した、長崎県出身でロンドン在住の日系イギリス人作家。両親とも日本人だが、幼年期に渡英しているため日本語はほとんど話すことができない。

村上春樹とは「お互いにファン」であると公表している大人の関係。なお、漢字表記では石黒一雄。

<TEXT/ダニエル・ブラッドショー>


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