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マツコっぽいキャラを期待されても…ゲイが語る、おねえブームの功罪

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生まれ持った性別に違和感を覚えたり、同性に恋愛感情を抱いたり…そんなLGBTの人たちに注目が集まるようになった背景には、ゲイを公表した「おねえタレント」たちの活躍も大きいでしょう。

ですが一方で、世間の抱くイメージから、新たな弊害も出てきているようなのです。日常で直面している悩みを、2人のゲイ男性が語ってくれました。

◆おねえタレント風の毒舌トークを期待されても困る…

「彼女たちの活躍で、周囲の反応が変わったのは感じます。でもね……」

困ったような表情を見せるケイさん(仮名/20代)は、男性として生まれたものの、内面的には女性としての感情を持っています。しなやかな仕草に丁寧な言葉遣い、ほっそりとした外見からは、優しくおとなしい人柄を感じます。

現在は従業員数の少ない一般企業で働いているため、社内ではありのままを受け入れられているそうですが、取引先などの相手から困惑させられることがあるのだそう。

「おねえタレントさんのイメージで、“毒舌で世間をぶった斬る”とか、“トークがおもしろい”という先入観を持たれているんです。でも、私は真逆のタイプなので、会食の場などで、先方からそういった期待感が伝わってくるとつらいです」

ケイさんは元々、大人数が集まる場では笑顔で聞き役に徹するような、口数の少ないタイプ。活躍中のおねえタレントのように自分の意見をはっきり言える性格ではないため、そのような振りをされても期待通りの反応が返せません。

すると、あからさまにつまらなそうな顔をされたり、期待通りの返答を聞き出そうとしつこくされたり、「本当におねえなの?」と言われたこともあるのだとか。

「おねえと言っても、性格はそれぞれなんです。受け入れられる土壌を作ってくれた彼女たちには感謝していますが、キャラありきの風潮で、違った生きづらさを感じるようになったのも事実です」

◆「おねえと友だちになりたい♪」という無神経な人も

ケイさんと同じような思いを抱きながら、環境を逆手にとったアキラさん(仮名/30代)も、彼なりの悩みを感じています。

友人を介して集まるパーティや仕事の付き合いなどで、ケイさん同様、やはり「おねえキャラを期待されていると感じる」と言うアキラさん。ただ、「ぼくはゲイですが、女性的なキャラではありません。でも、必要な場では世間が求めるおねえキャラを演じています」と、周囲の期待に応える努力をしているそう。

「普段はおねえ言葉なんて使わないし、厳しいことを言ったり、自分の意見を主張したりすることもありません。でも、演じて酒の席が楽しくなるならと思い、おねえタレントを研究して会話や仕草をマスターしました」

その甲斐あってか、多くの酒の席に顔を出す日々を送っていますが、不愉快な思いをすることも。

「よくあるのが、『友だちになりたい』という初対面の女性。友だちって、『なろう』ってなるものじゃないですよね? それに、ただおねえというだけで友だちになりたいなんて、自分のステイタスのためだけで、こちら側の気持ちを汲んでいない証拠。

そんな人は、男女限らずお断りです。逆の立場で考えてみれば、わかることだと思うのですが……」

本来の自分を偽っているつらさだけならず、パーソナルを無視した発言に心を痛めることも少なくないそうです。

おふたりから共通して聞かれたのは、「おねえキャラのひとり歩きで、ゲイがありのまま受け入れられている感覚は薄い」というもの。

価値観や性格の違いは、すべての人にあるもの。「女性だから」「男性だから」といった“こうあるべき”が薄れているように、「おねえだから」「LGBTだから」といった偏見を持たず、一個人として受け入れ合う気持ちが、本当の理解につながるのかもしれません。

<TEXT/千葉こころ>


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