最新ニュース、芸能、ネットの話題をまとめ読み

銀座線を引退した01系が九州に くまモンと走る勇姿を見るため、いざ熊本へ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年3月のラストランをもって、銀座線から引退した01系。でも、熊本へ行けば、まだ01系の雄姿が見られるのは、ご存知ですか?

ということで、今回はまだまだがんばる01系を見たくなって、東京から熊本へやってきました! 飛行機なら1時間半程度ですので、あっという間です。

お、菜の花の向こうから、01系が鉄橋を渡って来るじゃありませんか! 本当に元気そうで何より。しかも、銀座線を走っていた時の、オレンジの帯のまま!!

東京では地下鉄という特性上、普段、渋谷駅か上野の車庫くらいでしか日差しを浴びることができなかった銀座線01系ですが、南の太陽を思いっきり浴びて、アルミの車体がキラキラ輝いています。

でも、どうして熊本で01系が走ることになったんでしょうか?

ファンの後押しで白羽の矢が立った「01系」

その謎を解明すべく、やってきたのは熊本電気鉄道(熊本電鉄)の北熊本駅。熊本電鉄は、熊本市と隣接する合志市に13キロあまりの路線を持つローカル私鉄です。

北熊本駅は、通称「本線」と「上熊本(かみくまもと)線」の結節点となっていて、車両基地なども置かれた熊本電鉄の拠点となる駅でもあります。早速、熊本電鉄の上田(かみだ)さんに、「01系」についてお話を伺いました。

―なぜ「01系」が熊本で走るようになったんですか?

熊本電鉄には、この北熊本駅と上熊本駅の間を結ぶ「上熊本線」という路線があります。上熊本線では、昭和60(1985)年から東急電鉄より譲り受けた5000形を1両で走らせていました。

ただ、この車両が造られたのは、昭和32(1957)年ということもあって、老朽化が進んでいたので、代わりとなる車両を探していたんです。そこへ銀座線の01系が廃車になるという話を聞いて、まずは車両を見に行くことにしました。

―いろいろ車両の候補はあったと思うんですが、「01系」になった決め手は何ですか?

全国から、さまざまな車両を導入している熊本電鉄。週末にその姿を見に来るファンは多いそう

導入を予定していた上熊本線は、急カーブがあり、車両限界※も狭い路線です。銀座線はその条件に対応するような、コンパクトな車両でした。

※車両限界...水平な直線軌道に静置した車両の断面形状の外郭線が越えてはならない上下、左右の限界のこと
(公益財団法人 鉄道総合技術研究所編 第2版鉄道技術用語辞典から一部抜粋)

加えて熊本電鉄は、銀座線と同じ直流600Vで電化していますので、01系であれば、大半の機器を流用することができるんじゃないかという思いもありました。

さらに、全国の熊本電鉄ファンの皆さんが「01系が引退するらしいよ」「見に行ってみたら?」と勧めてくれたこともあって、「01系」を導入することにしたんです。

難産だった、01系の改造

―車両を東京から九州へ運ぶだけでも、ひと苦労ですよね?

まずは、東京の有明からフェリーで運んでもらい、福岡で陸揚げしました。そのまま、福岡にある西日本鉄道の子会社・西鉄テクノサービスで改造工事をしてもらったんですが、最初の1編成の改造が終わるまで、半年以上もかかる難工事だったんです。

―どうして、改造が難しかったんですか?

もともと、銀座線はサードレール(第三軌条)方式で、線路のわきから電気をとって動力としていました。しかし熊本電鉄はパンタグラフ(架線集電)方式。電車の上の架線から電気をとっています。ですから、床の集電装置を外して、パンタグラフを付ける改造をしないといけないことは想定していました。これさえやればいいと思っていたんです。

しかし、導入を決めてから気付いたんですが、レールの幅も違っていたんですよね!(笑)

銀座線は1435mmの標準軌であるのに対し、熊本電鉄は1067mmの狭軌なんです。こりゃ、台車も変えなくちゃダメだということになりまして、東京メトロから6000系(千代田線)、7000系(有楽町線、副都心線)の台車や機器を譲っていただいて、何とか改造することができました。

―見た目も、銀座線を走っていた時とはだいぶ違うように感じますが...?

銀座線を走っていたときとは大きな違いが...

いちばん大きいのは、「スカート」を履いたことですね。熊本電鉄は、地上を走っていますし、踏切がたくさんありますから、障害物に当たる危険があるんです。なので、車体の下に障害物が入り込んでしまわないように、先頭車両に障害物よけの鉄板=スカートをつけました。

また、熊本電鉄で走るにあたっては、車両の数を減らして短い編成にする必要がありました。ホームが短いのでね。先頭車同士をつなげた2両にしようと思ったんですが、01系は運転台のある先頭車両にはモーターがなくて。このため、床下の機器は全部取り外して、モーターなどを新たに付ける改造も行っています。

ロゴマーク&くまモンラッピングのウラ事情!

ロゴマーク&くまモンラッピングのウラ事情!

―熊本電鉄のロゴも面白いですね!

そうですね、東京メトロ時代と同じ場所に、同じような色の組み合わせで「Kumamoto Dentetsu」というロゴを貼っています。

東京メトロのロゴと01系用の熊本電鉄のロゴ(左)

実は最初、東京から来た車両であることを打ち出したくて、東京メトロ時代のロゴをそのまま使って、その隣に矢印を引っ張って熊本電鉄のロゴを新たに貼ろうと思ったんです。車両を受け継いだ、ということがわかるようにね(笑)。東京メトロさんから「さすがにそれは...」ということになって、この形で落ち着きました。

ちなみに、くまモンのラッピングには、隠れた役割があります。実はアルミの車体は、時間が経つとくすんでしまうんです。なので、そのくすみを隠してくれる、という(笑)。

東京メトロでは、特殊な洗剤を使って清掃されていたそうですが、コチラではなかなかそうもいかないので、ラッピングを貼ることで目立たなくしているんです(笑)。

―車内には、変わったところと、変わってないところがありますね?

整理券の発行機や運賃表、運賃箱などを取り付けています。熊本電鉄では、路線バスと同じようなワンマン運転を行っていますので。車両の先頭にある行き先表示器は、ソフトウェアを入れ替えただけで、東京メトロ時代のものを使っています。

ただ、使えるものはそのまま残していますね。優先席表示はそのまま。携帯電話の使用制限も、そのまま貼ってありますよ。

中吊り広告もすべて取ってしまいました。運賃表示が見えなくなってしまうんですよ、中吊り広告がそのままついていると(笑)。

主に車内で精算を行うので、路線バスと同じく運賃表が車内に設置されている

乗客にも現場にも大好評の01系!

―乗客の方からの01系の反響はいかがですか?

車内をLED照明に変えたこともあって、「車内が明るくなった」「綺麗になった」という感想をいただいています。また、くまモンラッピングの車両は、週末を中心に親子連れに人気です

―乗務員の方からはいかがですか?

「運転しやすい!」という声が多いですね。これまでの5000形は、1500V対応の電車を600Vで使っていたこともあって、性能を十分に生かし切れてなくて、運転にも"職人技"が求められていました。今回、600Vに合わせてつくられた車両となったことで、本当に運転しやすくなりました。

―まだまだ活躍してくれそうですね!

アルミの車両は、だいたい50年もつと云われています。熊本電鉄の「01系」は、平成4(1992)年製ですので、まだ24年あまりです。最低でもあと「25年」は、頑張ってもらいたいと思います!

(熊本電鉄・上田さんインタビュー終わり)

熊本電鉄の80年史には、こんな言葉があるそうです。

『熊本電鉄は軽便鉄道生き残りの私鉄として 全国唯一つの会社である。』

軽便鉄道生まれの鉄道であることを誇りに思う、熊本電鉄の社風が感じられます。この誇りのおかげで、銀座線「01系」は、熊本の地で第二の人生をスタートさせることができました。軽便鉄道生まれであることは、急カーブ、狭い車両限界と共に歩んでいくこと。

コレは、日本初の地下鉄「銀座線」に課せられた命題と重なります。それゆえに01系の小さな車体が熊本で役立ったのです。

熊本の皆さんの愛を受けて走っている「熊本電鉄01系」。あと25年は、その姿を見ることができます。銀座線でのこれまでの20年と、熊本電鉄でのこれからの25年。みんなの夢を乗せて、どうかこれからも頑張って!

metoro_logo

東京メトロ 銀座線リニューアル情報サイト


2017年12月30日で上野駅~浅草駅間の開通90周年を迎える「地上にもっとも近い地下鉄」である銀座線は、現在「伝統×先端の融合」という路線コンセプトを軸としてリニューアル工事を進めています。そんな銀座線に関するさまざまな情報を発信するWebサイトです。 ⇒http://www.tokyometro.jp/ginza/


外部リンク(grape)

関連ニュース

Yomerumoをフォローする

Yomerumoから人気記事をお知らせします!

Twitter

トレンド最新記事

記事一覧

注目ニュース

> もっと見る


掲載情報の著作権はニュース提供元企業等またはGMOアドマーケティング株式会社に帰属します。記事の無断転用を禁じます。
すべての人にインターネット
関連サービス