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歯磨きの歴史~歯磨きはいつから行われ道具はどう進化してきたか~

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虫歯予防など口内の環境を整えるための最もポピュラーかつ有効な手段が歯磨きです。
歯磨きはいつから行われてきたのでしょうか。そして、現在の歯ブラシになるまで歯を磨く道具はどのようなものだったのでしょうか。
ここでは、歯磨きの歴史を道具と共に見ていき、現代の歯磨きについて詳しく見ていきます。

人類の歯みがきの歴史

歯みがきとは、歯ブラシなどを使って、歯の汚れ等を取り除く行為です。人によっては歯茎のマッサージをすることもあります。歯を磨く習慣があるのは人間だけです。
では、人類はいつ頃から歯を磨くようになったのでしょうか。

世界の歯みがきの歴史

歯みがきの習慣は、数千年前から行なわれていたことが、考古学の研究から明らかになっています。
もちろん、そんな太古の時代に歯ブラシなどあるわけありません。人類の初めての歯みがきは、木の枝や草の先を使って、歯と歯の間の汚れを取り除くことから始まったと考えられています。現代の爪楊枝の様なものですね。古代エジプトの遺跡の埋葬品にも含まれています。
その後、古代バビロニアの時代に麻を指先に巻き付けて歯の表面をきれいに磨くことが行なわれるようになりました。ただ、この時代ではまだ歯みがき後のうがいは行なわれていなかったようです。
それが行なわれるようになったのは、ギリシャ時代からのようです。

日本の歯みがきの歴史

歯みがきの始まり

縄文時代や弥生時代の遺跡を調べてみると、歯みがきをしていたと考えられる痕跡が認められるので、少なくともこの時代ごろから歯を磨いたことがわかります。
日本に本格的に歯みがきの習慣が伝わったのは、仏教伝来の時期といわれています。当時は、当然ですが歯ブラシなんてものはありません。歯木(しぼく)とよばれる柳の木の枝を使って、磨いていました。
仏教とともに伝わったこともあってか、当初はお坊さんから始まったようです。それが、お公家さんに広がり、江戸時代になると一般の庶民も磨くようになったということです。
ところで、歯みがきの記録としては、平安時代の、そして日本最古の医学書「医心方(いしんぼう)」に歯みがきをすることで虫歯を予防するという記載があるのが、最も古い記録といわれています。
江戸時代には、木の枝を割いて作った房楊枝(ふさようじ)というものが作られるようになりました。房楊枝は、歯ブラシの先祖といえるものです。
また、歯磨き粉はなかったのですが、塩を使ったり、細かい砂を使ったりして磨いていたりしていたようです。

明治時代以降

明治維新による文明開化によって、さまざまな西洋文化が日本にもたらされるようになりました。歯ブラシや歯磨き粉もその例にもれませんでした。
柄に牛の骨やクジラの骨を、毛にブタや馬、羊の毛を使った歯ブラシが輸入されたそうです。
歯磨き粉は1888年に資生堂から輸入発売されました。福原衛生歯磨石鹸という名称だったようです。そして、国産歯磨き粉の第一号は1896年にライオンによって製造されたものということです。その名前は獅子印ライオン歯磨だったそうです。
ただ、この歯磨き粉は、今の様なチューブタイプのものではありませんでした。
現代の歯磨き粉に繋がるチューブタイプの歯磨き粉は、1911年に日本で初めて発売されましたが、チューブの製造が当時の国内技術では難しかったようで、チューブ本体はアメリカからの輸入品でした。
その2年後の1913年には、ライオンから子ども向けの歯磨き粉が発売されます。当時は、子どもに歯みがきをさせて虫歯を予防するという概念が乏しかったようです。歯みがきは大人がするものでした。
そこで、子どもが歯磨き粉を使って歯みがきをしやすくするために、その味や色の調整に苦労したようです。それだけでなく、子どもに歯みがきの大切さを教えるために、歯みがき絵本を作ったりと、今と同じような教育が行なわれたようです。
そして同じ頃、ライオンによって、現在の東京歯科大学の前身にあたる東京歯科医学専門学校と共同で現代の歯ブラシに通じる形の歯ブラシが開発されました。ライオン萬歳歯刷子(ばんざいはぶらし)という名称でした。しかも大人用だけでなく、子どもも使いやすいように子ども用も作られました。
1934年になると、潤いを加えた歯磨き粉が発売されるようになりました。実は、それまでは歯磨き”粉”、すなわち粉だったのです。粉だったことによる使い勝手の悪さが、これで改良されました。
戦争が終わってから3年後の1948年に、日本で初めてフッ素が配合された歯磨き粉が発売されました。今でこそ、フッ素は虫歯予防に大切な要素として、いろいろな歯磨き粉に配合されていますが、1948年以前はそうではなかったのです。
また、毛の部分にも改良が加えられるようになりました。鉄より硬いのキャッチフレーズでアメリカのデュポン社によって開発された化学合成繊維ナイロンが、歯ブラシに使われるようになったのです。
ブタや牛の毛が使われていた歯ブラシに、とってかわってナイロンが使われるようになり、生産性が高くなりました。
単に歯の食べカスを落とす目的から、虫歯予防、歯周病予防、歯を白くする効果のある薬効成分を含んだ歯磨き粉や、形状に工夫し磨きやすさを追求した歯ブラシ、電動で動く歯ブラシなどが開発販売されるようになりました。
このように、歯ブラシも歯磨き粉も年々改良が加えられ、より良いもの開発され続けています。

歯みがきの道具の変遷

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歯みがきは、木の枝や草の先端を使って歯と歯の間の汚れを取り除くことから始まりました。つまり、人類の最初の歯みがき用の道具は、木の枝や草だったわけです。
そして、それを加工して爪楊枝の様なものが作られました。金属を加工する技術が生まれると、金属製のそれが作られるようになりました。
歯の表面をきれいにするのは、指先に巻き付けた麻から始まりました。
そして、1498年世界で初めての歯ブラシが中国の明で誕生しました。これは、竹や骨で作られた柄の先に、ブタの毛を埋め込んだものでした。
歯ブラシは、ヨーロッパにも伝えられ、広がっていきました。伝えられた当初は、馬の毛など、軟らかい毛で作られていたので、あまり効果的に磨けなかったようです。
しかし、1770年代にイギリスでイノシシの毛を使った歯ブラシが作られるようになると、磨きやすさが改善されていきました。
日本では、江戸時代に房楊枝とよばれる木の枝の先を煮て軟らかくした後にたたき、そしてすき、房状にしたものが作られ、歯みがきに利用されました。
明治維新以後は、欧米から歯ブラシがもたらされ、歯みがきに利用されるようになりました。
そして、アメリカのデュポン社で発明されたナイロンが、歯ブラシの毛に利用されるようになると、生産性がさらに良くなり、そして、いろいろな形の歯ブラシが作られるようになりました。

現代の歯みがき

歯みがきにはどのような方法があるか

現在勧められている歯みがきの方法には、スクラビング法・バス法・ローリング法の3種類あります。

スクラビング法

歯ブラシの毛先を歯に直角に当てて、振動させることで歯の汚れを落とす方法です。

バス法

歯と歯茎の境付近に、歯ブラシを斜めに当てる方法です。他の方法とは異なり、歯ブラシそのものは動かしません。毛先だけをクネクネさせる要領で回して磨きます。歯を1本ずつ磨くので大変ですが、効果は高いです。

ローリング法

歯ブラシの毛先を歯にナナメに当てて、歯茎から歯に向かって円を描くようにして動かして歯の汚れを取る磨き方です。近年では、あまり勧められてはいません。

現代の歯みがきの道具

歯みがきの道具としては、歯ブラシが代表的ですが、その他にもいろいろあります。

デンタルフロス

デンタルフロスとは、糸ようじとも言います。歯と歯の間に残った汚れを取り除くために使います。
歯ブラシは、歯の表面を磨くのは得意ですが、歯と歯の間の汚れを取り除くのは得意ではありません。デンタルフロスを使えば、歯と歯の間の汚れも取り除くことが出来ます。
デンタルフロスには、糸だけのタイプと、柄がついたタイプがあります。柄がついたタイプの法が使いやすいのですが、値段が少し高くなります。糸だけのタイプは、値段が安いのですが、指に巻き付けて使わなければならないので、慣れが必要です。
使いやすい方を選ぶようにしてください。

歯間ブラシ

歯間ブラシも、「歯の間」のブラシと書くわけですから、歯と歯の間を磨くために使われます。
デンタルフロスとの違いは、先端の形がブラシになっているという点になります。つまり、デンタルフロスよりも太いのです。
製品によって異なりますが、太さの選択肢はおおむね4から5種類ほどあります。
一番細いタイプでもきつい場合は、デンタルフロスの方がいいかもしれません。無理に入れると、歯間ブラシが折れたり、歯肉を傷つけたりしてしまうことがあります。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシは、小型のモーターを内蔵して自動的に動くことで磨く歯ブラシです。
電動歯ブラシには3種類あります。高速運動電動歯ブラシ、音波歯ブラシ、超音波歯ブラシです。
このうち、超音波歯ブラシは近年あまり製品化されなくなっており、現在では高速運動電動歯ブラシか、音波歯ブラシがほとんどです。
最も歴史があるのが高速運動電動歯ブラシです。内蔵されている小型回転モーターを動かすことで得られる振動により、歯の汚れを取り除きます。
一方、音波歯ブラシは、リニアモーターを内蔵しており、N極とS極を500回/秒切り替えることで、振動を発生させます。この振動が、お口の中の唾液などの液体成分を利用して水流を作り出し、汚れを除去します。
電動歯ブラシは、歯ブラシを上手に動かせない人や、障害のある方、介護を受けている方にはとても効果的です。また、歯みがきに時間をかけられない様な人にも、短時間で磨くことが出来るので、おすすめ出来ます。

口腔洗浄器

口腔洗浄器は、ウォーターピックともよばれます。これは、水流の働きで、歯の汚れを取り除くものです。歯と歯の間の汚れを取り除きやすい上に、歯茎のマッサージ効果も高いのが特徴です。

まとめ

人類は虫歯菌とともに歩みを続けてきました。放っておけば痛みをもたらすという現象は太古の昔であればとても恐ろしかったことでしょう。
だからこそ、原始的な歯を磨くという方法が自然発生的に現れたのだと考えられます。
そういった歴史の上に私たちが使っている歯磨きの道具があるのです。

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