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【実話】友人が「ダンボールを回収してくれたホームレス」に渡した “お礼の品” に感心した話

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人間、誰しも良い行いを受けたら “感謝の気持ち” を表したいもの。言葉だけ「ありがとう!」で済むときもあれば、中には金銭でお礼の気持ちを表現することもある。多くの場合は過去の経験で「どんなお礼をすべきなのか?」判断できるが、イレギュラーが発生するのが人生だ。

この話は5~6年ほど前、友人が「大量のダンボールを回収してくれたホームレスのおじさん」に “あるもの” を渡しているのを見て、心底感心した話である。さて、あなたならお礼の気持ちとして何を渡すだろうか?

・大掃除シーズンの話
この話は前職時代、私(P.K.サンジュン)がサラリーマンだったときの話だ。それは新年を間近に控えた寒い時期で、会社では年末恒例の大掃除が行われていた。当然のように大量のゴミが出るわけだが、特に困るのがダンボールの山である。

燃えるゴミならばゴミ捨て場に捨てられるが、ダンボールは資源ゴミなので週に1度しか捨てるチャンスがない。……かと言って事務所内にダンボール置きっぱなしでは、そもそも部屋が片付かない。そこで思いついたのが「ホームレスのおじさんに持って行ってもらおう作戦」である。

・ダンボールのおじさんにお願いした
会社のあったエリアには、リヤカーでダンボールを収集するホームレスのおじさんがチラホラいて、年末以外でもタイミングが合えば「おじさん、ダンボール持って行ってよ!」とちょくちょくお世話になっていた。ダンボールを捨てたい人と集めたい人、これ以上のニーズのマッチはない。

このときも、運良くダンボールのおじさんを発見したのだが、おじさんも年の瀬だからか、リヤカーには既に大量のダンボールが詰まれていた。しかしおじさんは、わざわざ荷卸ししてから再度集荷に来てくれると言う。外は凍えるような寒さ。ニーズが合っているとはいえ、若干の申し訳なさを感じたことも事実だ。

そしておじさんは、リヤカーを空っぽにして再びやって来てくれた。大量のダンボールを積み上げる作業も楽ではない。しつこいようだが、外は極寒だ。普段、少量のダンボールでは「おじさん、ありがとうね!」で済ませていた私だが、今回は “プラスαのお礼” がしたいと感じていた。

だがしかし、私はおじさんにどうお礼をしていいのか全くわからなかった。言葉以上ということはお金が手っ取り早いが、果たして現金が適切なのか判断が付かなかったのだ。現金を渡すことが逆に失礼な気もしたし、いくら渡すべきなのかだってわからない。

──そのときだった。このとき、私と一緒にダンボールを引き渡していた友人(同僚)が、「おじさん、ありがとうね。これ持っていきなよ」と、自分のタバコの箱から5~6本を抜きだし、おじさんに差し出したのである。

おじさんは「お、ありがとうな」とタバコを受け取り、リヤカーを引いて去って行った。私は感心した。数本のタバコがお礼として相応しいかについては意見が分かれるかとは思うが、2人のやり取りの自然さ、さらに言えば友人のスマートさに「やるなぁ」と唸らざるにはいられなかったのだ。

私が言いたいのは「ホームレスのおじさんにダンボールを持って行ってもらったらタバコを数本あげよう」ということではない。どんなシチュエーションでも、臨機応変かつスマートに立ち回れる大人はカッコいいという話である。どうだろう? とてもカッコいいとは思わないだろうか?

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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