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給与前払いサービスは、私たちの生活を「どう」変えるのか?

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FinTech(フィンテック)の盛り上がりを背景に、お金への考え方が変わってきています。例えば、給与の支払い方法にも変化の兆しが。給料前払いサービスを導入する企業が増え始めているのです。もちろん、これまでも給料の前払いは不可能ではありませんでした。しかし、申請の面倒さと天秤にかけたうえで利用してこなかった人も多いのではないでしょうか。それが今、変わろうとしています。
銀行口座不要で利用できる「キュリカ」

1つ目にご紹介する給与前払いサービス「キュリカ」は、全国64,000台以上のATMを利用して24時間365日、いつでもどこでも好きなときに働いた分の給与を得ることができるサービスです。同サービス運営会社のスタッフ向けに2007年から導入していたシステムを、2016年より他企業にも提供するようにしたものです。その利用メリットについて、キュリカの担当者、御園竜さんは次のように話します。

「これまで日払いや週払いの対応でネックになっていたのが、給料を指定された時間や窓口に訪問して受け取りに行かなければいけない時間的・経済的な負担でした。それをなくし、給与を受け取りたいときに渡せるようにしたものがキュリカです。銀行口座の開設不要、カード発行手続きのみで利用できるのが最大の特徴といえます」

キュリカユーザーは、就業後に勤怠データが記録された段階で給与が受け取れる仕組み。事前申請は必要なく、ATM手数料のみで利用可能。利用可能残高の確認や引出履歴の確認はWebサイトでできるようになっています。また、専用のスマートフォンアプリと連動することで「キュリカポイント(※キュリカ利用時に付与されるポイント)」が管理できるように。ATM手数料に還元できます。

同社では、このキュリカを軸にしたサービスの拡充を検討中とのこと。キュリカポイントのサービス拡充を検討しているほか、直接の雇用関係を結ばないフリーランサーでも利用できるようにしていきたいと話します。

「現在はどこの業界も人材不足が問題になっています。その中で私たちが目指すのは、人の流動性を高めること。キュリカを通じて新しい労働力の掘り下げを実現できればと考えています」
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使いやすさを追求した「Payme」

2つ目にご紹介するのは、2017年9月にスタートした「Payme」。スマートフォンやパソコンでその日までに利用可能な金額が確認でき、前払いを申請すると、当日もしくは翌日までに銀行口座に振り込まれる仕組みになっています。

同サービスを展開するペイミー社の後藤道輝さんは「これまでずっと変わらないでいた給与の仕組みを変えていきたい」と話します。

「クラウドファウンディングやネットオークションが活用されることでヒト・モノ・カネの流動性が高まっているのに、給与の仕組みだけ50年間変わっていない。特に今は即時性を求められる時代になっていて、フリマアプリ上で現金が買われていくような光景も目にしてきました。その中で即時的にお金を手に入れられる方法として、給与を前払いできるシステムが必要になると考えたんです」

後藤さんは、この給与前払いサービスを広げていくことで、お金の流れを変えていきたいと言います。「給与の前払いは第一段階。これから先、前借りや運用にも利用できるシステムを構築していきたいと考えています」とビジョンを語ります。

その一方で、こうしたビジネスにつきまとうのが「貧困ビジネスを生み出さないか」という批判。しかし、これについて後藤氏は反論します。

「例えばビットコインの話題が大きく取り上げられる昨今ですが、実際に利用するのはTOP(トップ・オブ・ザ・ピラミッド = 所得ピラミッドの上部にいる一部の層)だけで、真の意味でのFinTechにはならないと思うんです。本当にお金への考え方を変えたいと思ったら、BOP(ボトム・オブ・ピラミッド = 所得ピラミッドの低い層)を対象にしたサービスを展開しないといけない。マイクロファイナンス(小規模金融)の新しい形として、名前もお金もない人たちでも利用できるサービスを作りたいだけなんです」

すでに海外では仮想通貨での給与支払いがスタートしており、これから先、日本でもお金への考え方は大きく変化しそうです。

取材・文:村上広大


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