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子どもに悪影響を与える夫婦喧嘩とそうでない夫婦喧嘩

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どんな夫婦でも意見の食い違いはあります。大事なのは、そのような違いにどう対処するか。

アリゾナ大学の研究で、夫婦間の衝突が子どもの幸福に大きく影響することがわかりました。研究チームは、妊娠時から3歳になるまでの3段階にわたり、その影響を調査。論文を書いた大学院生Olena Kopystynskaさんは、学術誌Journal of Family Psychologyに発表した論文で「建設的な衝突はむしろ教育的な効果があるものの、破壊的衝突は子どもの情緒を著しく不安定にする」と結論付けています。

これに対し、同研究に参加していないネブラスカ大学リンカーン校教育心理学科のMeredith Martin助教は、この結論は過去の家族間不和に関する研究結果と一致すると述べています。「子どもは怒りのサインに敏感です。脅威を感じさせるものに敏感なのです。ですから、両親が怒っている顔をしたり叫んでいたり、あるいはどちらかの親が恐怖の兆候を示していると、子どもの情緒的安定が損なわれます。彼ら自身が怖いと感じるだけでなく、自分を慰めてくれるはずの両親に慰めてもらうことができないため、2つの方向からきいてくるのです。

建設的な衝突 vs 破壊的な衝突


では、「建設的な衝突」「破壊的な衝突」とは、具体的に何を指すのでしょうか。ケンカの真っ最中に、自分たちのケンカが「正しい」かどうかを判断するには、どうすればいいのでしょうか。

Martin氏は言います。

建設的な衝突とは、子どもにとって脅威に感じられない衝突を意味します。

建設的な言い争いをするには、誰にも警戒や激高をさせないためのさまざまな戦術を導入しなければなりません。
  • 冷静な議論
  • 課題解決
  • 傾聴
  • 決議
  • 人ではなく問題にフォーカスした建設的発言
  • 誇張しない
  • 歩み寄る
  • 暖かさと愛情を見せる

破壊的な衝突とは、子どもにとって脅威となる衝突です。
  • 強い怒りの表現
  • 乱暴な言葉や物理的攻撃
  • 相手を軽蔑する、屈辱を与える
  • ドアを激しく閉める
  • 相手の言うことに取り合おうとしない
  • 子どもに対する不安の表現

子どもを責めたり、どちらかの味方になることを促したりして、子どもを争いに巻き込むのも破壊的な衝突に当たります。

子どもへの悪影響


この種のネガティブな争いにしょっちゅうさらされている子どもは、リラックスして安心できません。そのような状態は、健康、教育、愛着形成に大きな影響を及ぼします。Martinさんは言います。

情緒的安定は、人間にとって基本的ニーズの1つです。たとえば幼稚園児にとって、心も体も安全でいられるかどうか不安な状況では、ただじっと座り、周囲に注意を払い、黙っていることしかできないでしょう。安全を感じられれば、もっと学びにオープンでいられ、友達とかかわることもできます。これらは、子どもの発達における重要なスキルなのです。

つまり、絶え間なく警戒しなければならない状況は悪影響をもたらすのです。

破壊的な衝突にさらされている子どもは、自分の身を守るために防衛手段を取ろうとします。急に何かを演じてケンカを中断させたり、隠れたり逃げたり目や耳をふさいだり、両親だけでは手に負えないと判断して介入して仲裁しようとしたりします。中には、黙って小さくなり、気づかないふり(カモフラージュ)をする子どももいます。

このような「カモフラージュ」行為をする子は、強烈な心理的苦痛を隠そうとしています。

ケンカがいけないのではない


どんな対立も子どもに悪影響と思っている人がいます。でも、生きていれば意見の食い違いは必ず存在するもの。問題はそこではなく、屈辱、暴力、議事妨害などの敵対的行為なのです。

建設的な衝突にさらされることは、むしろ子どもにいい影響を与えます。意見の違いがあったときに敵対せずに乗り越える方法を、目で見て学ぶことができるからです。これは、将来誰かと対立したときに必ず役立つスキルになるでしょう。Martinさんは、健全な心を持つ子を育てるために、このようにアドバイスしています。

子どもの情緒を安定させるには、何よりも破壊的な衝突にさらさないことです。

言い争いは子どもがいないときまで取っておくのも1つの方法です。

言い争いが絶えない夫婦は、子どもを巻き込んでしまっていることに気づいてください。子どもさえ巻き込まなければ、害はありません。ですから「子どもの前ではこの会話はやめておこう」という共通認識を持つことで、子どもが破壊的な衝突にさらされる頻度が劇的に減少します。

ところで離婚の影響は?


アリゾナ大学の研究では、興味深い結果が出ています。夫婦が双方ともに破壊的な議論スタイルを持っている場合、子どもの情緒不安定レベルが低いのです。このグループは人数が少ないものの、研究期間の3年のうちに離婚しており、結果的に破壊的な衝突にさらされる頻度が減ったためではないかとKopystynskaさんは推察しています。

Martinさんも、離婚そのものは悪くないとする研究結果を引用してこう述べています。

結婚を続けて破壊的な衝突が絶えないぐらいなら、離婚して衝突にさらされる機会を減らしたほうが、子どもにとっては好ましいと言えます。

離婚しても、養育者間の関係と各親と子どもの関係性がよければそれでいいようです。

離婚後も争いが絶えないようなら、子どもにとって結婚時と比べて状況が改善したとは言えません。でも、少しでも衝突のレベルが下がるのであれば、子どもにとってはいいことといえそうです。

Image: Darrell J. Rohl/Flickr

Source: The University of Arizona, PsycNET

Leigh Anderson - Lifehacker US[原文

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