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「この世界の片隅に」片渕須直監督 「マチ★アソビ」イベントで「キャラクターに宿る存在感」を語る

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 10月9日、徳島市周辺で開催中の大型アニメイベント「マチ★アソビ」の一環で、「キャラクターに宿る存在感 『この世界の片隅に』が目指したこと」と題したセミナーが、あわぎんホールで行われた。本セミナーは公益財団法人とくしま産業振興機構主催のもと、「デジタルクリエイター人材セミナー」という名称で、「マチ★アソビ」の恒例イベントとなっている。

登壇者は、映画「この世界の片隅に」監督の片渕須直(写真左)と、アニメ評論家の藤津亮太(写真右)。司会を務めた藤津氏は、「この世界の片隅に」公式ガイドブックの他、11月9日発売予定の原画集も手がけており、作品を詳細に知る人物でもある。

中心となった内容は、「キャラクターに宿る存在感」について。片渕監督がこれまで制作してきた「名犬ラッシー」「アリーテ姫」「BLACK LAGOON」「マイマイ新子と千年の魔法」といった作品を振り返りながら語った。

(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
 作品を制作するうちに片渕監督は、人間のなかには複数の要素があり、各人が違うバランスで存在していることを強く感じるようになったという。そのうえで、個の内実を描くため、次第にキャラクターが生活する外側の世界を充実させていく手法を獲得。「この世界の片隅に」にも、その手法は活きており、主人公すずの周りの世界は、“抽象的な戦時中”ではなく、書き割りではない“世界のかけら”が組み合わさってできていると言及。そこから、当時の生活背景などを丁寧に調査することで、すずに備わっている多様な性質を描き出し、彼女がまるでそこにいるような表現を目指すにいたったとした。

セミナーの最後には質問コーナーもあり、約1時間半の充実した内容に観客は真剣に耳を傾けていた。

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