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安倍首相が「安倍独裁とか言われて...」とグチ! 見城徹ら応援団は「そんなことない」「私利私欲がない」「嘘が言えない」と露骨ヨイショ

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 昨日おこなわれた日本記者クラブ主催の党首討論会で、森友・加計問題の追及を久々に受けた安倍首相。国会では野党からの追及に耐えきれずキレまくっていたように、解散することで逃げたつもりだった追及をテレビで生中継されているなかで受け、さぞかし怒り心頭だっただろうと思われるが、しかし、その日の夜、安倍首相は満面の笑みを浮かべていた。

というのも、安倍首相は昨晩、AbemaTVに生出演し、幻冬舎社長・見城徹の番組「徹の部屋」に登場したからだ。

見城といえば、言わずと知れた安倍首相の「お友だち」のひとりで、『約束の日 安倍晋三試論』(小川榮太郎)、『総理』『暗闘』(山口敬之)といった政権PR本を出版。一方、秋元康らと安倍首相を中心にして撮られた「組閣ごっこ写真」におさまっていたことでも有名で、テレビ朝日の番組審議会の委員長をつとめることから安倍首相と頻繁に会食をおこなっている同局の早河洋会長を繋げた人物である。そして、『報道ステーション』のプロデューサー更迭や古舘伊知郎の降板にも一枚噛んでいるとも囁かれてきた。

そんなフィクサー的な役割をつとめてきた見城にくわえ、この番組では、有本香や元テレビ朝日記者の末延吉正といった安倍応援団ジャーナリストらも出演。その放送は、異常なテンションではじまった。

冒頭から見城氏が「ずーっと安倍さんのファン」「日本の国は安倍さんじゃなきゃダメだ」と連呼し、番組アシスタントのタレント・大石絵理に安倍首相の第一印象を語らせた。すると、こんな会話が繰り広げられた。

大石「ダンディでかっこいい方ですよね」
見城「すごくハンサムですよ。内面が滲み出ているお顔ですよ」
大石「嘘が苦手そう」
見城「ほんとうにね、信義に厚い方。私利私欲がない。だから足も引っ張られやすい」
末延「安倍さん、いい人なの。正直だから嘘言えない。ちょっと口下手なところがある」

私利私欲がない、嘘が言えない......? いったいどこの安倍さんの話をしているのだろうか。自分の疑惑隠しのために解散権を濫用し、国会では「今年の1月20日まで加計学園の獣医学部新設計画を知らなかった」などとあからさまな嘘をつく、この人が? もうさっぱり意味がわからないが、当の安倍首相はオープニングから褒めちぎられて大喜び。「きょうはね、そうやって褒めていただいて、ほんとうにうれしいですよ」と顔をほころばせた。

だが、恐ろしいことに、見城の露骨なヨイショはずっとつづいた。

●「安倍首相は批判の声もじっと聞いている」「いい人すぎる」との露骨ヨイショに、安倍首相は上機嫌

「ほんとうにね、安倍さんにがんばっていただかないと、日本は経済も立ち行かなくなるし、北朝鮮からも守れないし、外交も歴代の総理大臣でこれだけのことをやった方はいないですよ」
「世界が外交においても認めている総理大臣は誰もいない」
「ほんとにメディアは報道すべきことを報道しない」
「着々と、いろんなことをやっているんですよ。それをね、ちゃんと報道しないっていうのもおかしなことなんだけども」

さすがは「作家転がしの名手」と編集者として名を馳せてきた見城というべきか。とにかく褒めて褒めて褒め上げるというヨイショの波状攻撃を仕掛け、安倍首相の大好きなメディア批判を展開したのだ。

この流れに、末延も「日本のメディアは権力監視を勘違いしている」と追随。有本は「日本のメディアはね、そういう人たちだから」と吐き捨てると、北朝鮮について「年末に何かあるんじゃないか」と危機を煽り、さらに「すごかったんですよ、インドで大歓迎だったんですよ! 全然日本のメディアには載りませんでしょう!?」と、「保守速報」の見出しを並べたような話をつづけた。

まったくうんざりするような内容だが、驚いたのは、末延と安倍首相のこんなやりとりだった。

「総理がつらいのは、じっと聞いていなきゃいけない。反対した人も含めてね、日本の暮らしを当然守る責任がある仕事ですよ。そこはしようがないですよね、総理大臣になったんだから」

すると、安倍首相はこんなことを言い出したのだ。

「それは当然そうなんですね。私に批判的な人たちに対しても、総理大臣としては、その人のですね、生活(政策?)に対して......」

滑舌のせいで「生活」と言ったのか「政策」と言ったのかは判別できなかったが、どちらにせよ、安倍首相が批判者の話を「じっと聞く」ことなど、したことが果たしてあっただろうか。市民には「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と指差し、総理大臣でありながら国会で「早く質問しろよ!」「日教組!日教組!」などと野党議員にヤジを飛ばす。それでよく「反対者の批判をじっと聞くのは当然」などと言えたものだ。

しかも、「それでも腹が立つでしょ?」と水を向けられ、「まだまだ人間ができていませんからね(笑)」と殊勝なことを口にすると、「いい人すぎるんですよ」(見城)「正直ですよ」(末延)と絶賛の嵐......。またも安倍首相は気分がよくなって、笑顔でこう語り出した。

「久々にそう言っていただけて、うれしいです。もう、いままでずっと『安倍独裁』とか言われてですね、そんなことはやっぱりなんですねえ」

●安倍「安倍独裁とか言われて...」とグチ、安倍応援団「そんなことないよ~!」の大合唱

あれだけ強行採決を繰り返してきたのだから「独裁」以外なにものでもないが、唖然としたのは見城の返しだ。

「その感じで安倍独裁の感じはまったくしない!」
「いつも相手のことを考えながら話をしているよ」
「(独裁と呼ばれるのは)あまりにも実行力がありすぎるからだよ」

そして、末延が森友・加計問題について「安倍さんが憲法改正の話を5月3日に読売新聞インタビュー言われたでしょ。そこから日本の半分のメディアはね、何が何でもとにかく材料を使って安倍さんを叩くんだって、そのなかでモリカケモリカケと言ったんですよ。あんなの議事録読めば公開されてるんだからわかってる」と言い出すと、見城も「選挙が終わってからでも聞きけりゃ聞けばいい。あれはおかしい」と賛同した。

そもそも森友問題が大きく盛り上がりはじめたのは「安倍総理ガンバレ!」動画が流れたのがきっかけで、2月末のこと。加計問題の流れが変わったのも「総理のご意向文書」の流出と前川スキャンダルを官邸が仕掛けたこと、そして前川氏の実名告発がきっかけで、5月下旬。5月3日憲法改正とは関係がない。それなのに、あたかもリベラルメディアの意図的な報道だというのは事実を歪める不当な批判であり、見城の「選挙終わってから聞けばいい」というのは世論を無視した論外の主張だ。

だが、すでにおだてられつづけて"できあがった"安倍首相は、これまでと同じように加戸守行・前愛媛県知事や、八田達夫・国家戦略特区ワーキンググループ座長の主張が「ほとんど報道されていない」という"メディア陰謀論"を興奮気味に展開。見城が「(朝日新聞は)一行か二行......」と言うと、安倍首相はすかさず「あれ、投書欄」「そのあとアリバイづくりで社会面で載せたことはあると思いますよ。でも、しっかりと真面目に報道は(していない)」などと、党首討論会と同様に息巻いた。

朝日新聞はこの安倍首相からの批判に対し、真っ向から反論。加戸証言も閉会中審査の翌日朝刊で伝えてきたこと、八田氏の主張も単独インタビューをおこなった3月以降、計10回以上取り上げてきたとしている。

しかし、安倍首相はそうした「ファクト」なんて気にしていないのだろう。事実、この番組内では、こう断言したからだ。

「テレビでも加戸さん、一切出れないじゃないですか。なぜかと言えばですね、やはり、真実を語っているからね。それを、都合の悪い人たちにとっては怖いんだろうと。何を怖がっているんですかと私は思うんですね。加戸さん、出されたらいいじゃないですか」

●テレビ朝日の番組審議会委員長を務める見城徹が、こんな政権擁護番組をやることが許されるのか

「真実を語っているからテレビは加戸氏を出せない」だと? ちなみに加戸氏は『報道特集』(TBS)にも出演しており、けっして「一切出れない」わけではない。だいたい、本サイトでは何度も言及しているが、加戸氏は閉会中審査で口を滑らし、「構造改革特区に申請して、表門から行けないなら、せめて搦手門(=裏門)でも入れてもらおうという努力を重ねました」「黒い猫でも白い猫でも、獣医学部をつくっていただく猫が一番いい猫」「有識者会議の判断と、内閣府のあるいは虎の威を借りるような狐の発言を用いてでも強行突破していただいたことは、私は大変よろこんで今日にいたっています」などと不正や忖度があったことをほのめかす発言までしている。これらの特区をめぐる加戸証言について、安倍首相に説明いただきたいくらいだ。

だが、「安倍首相を癒やす」ことが主目的としか思えないこの放送では、誰もそうした疑義は呈さない。むしろ見城は、安倍首相の改憲へ向けた動きを三島由紀夫を引き合いに出して語り出し、「ようやく安倍さんになって、やっと憲法が改正されるかもしれないってところまで来ているんですよ? なんでそれを現実の基盤をもたない政党の方々がヒステリックに反対するのかね」と強調。安倍首相が「腹が立たないようにですね、さらに修行を重ねたいと」と言うと、こう声を上げた。

「いやあもう、人間として、どんどん深くなっているね!」

もはや言葉を失うしかない。しかしきっと、安倍首相は見城をはじめとする会食仲間から、いつもこのように「人間として深まっている」などとヨイショばかり受けているのだろう。そうしてどんどん国民から背を向け、自分中心で政治を動かしてきたのだろう。そんな「闇」が、この番組によってオープンにされたのである。

だが、問題は、総理大臣という最高権力者に対し、これほどに無批判で、何の検証もない番組が、選挙公示前とはいえ垂れ流されたことだ。AbemaTVはインターネットテレビであって放送法は適用されない。しかし、テレビ朝日という放送事業者が出資していることからも、放送内容の節度は当然求められる。それなのに、あろうことかテレ朝の番組審議会委員長が総理大臣をただただ褒めそやすという番組が、このタイミングで放送されたのだ。

見城は「ほんとにメディアは報道すべきことを報道しない」などと言って安倍首相を擁護したが、このような為政者と距離も置かずにベッタリした関係を流すだけの番組を彼は「あるべき放送」とでも考えているのだろうか。だとしたら、たしかに日本のメディアは腐りきっているとしか言いようがないだろう。

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