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ロシアが内密に北朝鮮を支援し続ける理由

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(C)Stefan Bruder / Shutterstock
露朝国境に流れる豆満江(ロシア・ハサン)(C)Shutterstock

国連の安全保障理事会は北朝鮮に制裁を掛け続けているが、対北朝鮮貿易で90%を占める中国がなにかしらの支援を続けているため、北朝鮮の核兵器とミサイル開発には一向にブレーキがかからない。さらにはロシアも北朝鮮支援を強化しはじめているという。

驚くべきは、8月24日にロシアの旅行業界団体や在ロシア北朝鮮大使館の関係者が共同で記者会見し、モスクワで北朝鮮政府の認可を受けた初の旅行代理店が開設されると発表したことだ。その際、北朝鮮大使館員は、「わが国は、世界で最も安全な国のひとつだ」と主張した。

アメリカにとってみれば、北朝鮮に爆撃を加えてロシア人旅行者を殺すことはできない。この時期の“公認旅行代理店”開設は、ロシアがアメリカに、北朝鮮攻撃をさせないと脅しているのと同じだ。

そして、もっと大きな北朝鮮とロシアの蜜月関係が明らかになった。ロシア税関当局の資料から、今年1~6月にガソリンやディーゼル燃料など石油製品の北朝鮮への輸出を前年比で倍増させていたことが発覚したのだ。

「物資」と「人材」で北朝鮮を支援するロシア
「資料では、この時期に輸出された石油製品は4304トンで、金額にすると約2億6000万円相当としています。しかし、実際はもっと多いとみられています。ロシアが北朝鮮に輸出する石油製品の多くは、中国向け名目で輸出され、中国経由で北朝鮮に運びこまれるため、実際は税関当局の記録よりも23~35倍くらいは多いはずです」(国際ジャーナリスト)

つまり中国とロシアは、協力して北朝鮮を守っていることになる。さらに、ロシアは物資以外でも北朝鮮を支援している。

「北朝鮮は、金正恩党委員長の護衛役として元KGB要員を軍事顧問として起用しています。ロシア政府の許可なしで雇用したとは考えにくい人事です」(同・ジャーナリスト)

アメリカは東西ドイツの統一が実現した1990年に、ソ連に対して「NATO(北大西洋条約機構)を東に拡大することはない」と約束したが、あっさりとこれを破って、現在は旧ソ連の衛星国に拡大中だ。当然、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の反米意識は根強いものがある。

ロシアは、これからも北朝鮮との“対話”を呼び掛け、国連安保理を通して戦争回避を主張し続けるだろう。金正恩を守るのが、現時点でロシアの国益だからだ。


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