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松本潤、眼光40%で挑んだ『ナラタージュ』 有村架純・坂口健太郎ら「奇跡的キャスト」に行定勲監督が感じた魅力

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●有村架純が表現した生々しさ
松本潤、有村架純、坂口健太郎という、トップクラスの俳優陣が集まり映画化された『ナラタージュ』(10月7日公開)。島本理生原作のベストセラー恋愛小説が、満を持して実写化された。

今回松本が演じるのは、高校教師の葉山。離婚の成立していない妻がいながら、元教え子の泉を翻弄する。有村はそんな葉山に思いをぶつけながらも、じりじりとした関係にとらわれ身動きがとれない。坂口演じる小野は、そんな泉の理解者となりまっすぐに思いを寄せていくが、次第に嫉妬心に蝕まれていく。一筋縄ではいかない人物たちが織りなす恋愛の中で、監督が「奇跡のキャスト」という役者陣の魅力とは。

○有村は努力の人

――今回お三方がそろったのは奇跡的だったとおっしゃってましたが、有村さん演じる泉は、感情の機微をじっとりとした眼差しに込められていたところがすごかったですね。

有村さんは非常に生々しく、表情一つにしても印象的でしたね。この人はすごい人ですよ。努力の中から生み出しているところがあると思います。でも自分の感情を振り絞るのは、技術だけでできるものでもないですから。「泉の感情で、自分に置き換えて理解できるものはほとんどないです」と言っていましたが、この役の息苦しさを理解しようとしていましたし、僕も放置して追い込みました。

撮影を地方にしたのも、逃れられない閉塞的な部分をつくるためという理由もあったんです。地方ロケに行くと、逃げも隠れもできません。あとは、湿度の高い感じを出したくて。すごく顔が上気して火照っている、微熱みたいな状態を上手く作れないかなと思いました。

――そういう意図は結構、現場でも話されたりしていたんですか?

有村さんとは撮影に入る前にすごく話をしました。根性のある子ですよ。見る限り、すごく頑固な部分をすごく持っているし、かわいい顔をしているけど絶対に芯が強い。いくつかの作品を見て、ただかわいいだけじゃなく、どこかで疎外感も持っている気もしたんですよ。お友達がいっぱいいて、ワイワイやっている子ではないな、みたいな。

難しいことをやってもらったのですが、「こういう表情されると男ってきついなあ」と思わせられるところを、本当に生々しくリアルに表現してくれました。どちらかというと僕は松本君と共犯者でしたが、松本くんも、有村さんからどんな表情が引き出せるかなって、きっと考えていたとも思いますよ。「期待していたのにがっかりだよ。でも、好き」という表情をしている。

●スタッフが削ろうとした、かっこ悪い松潤
○男の愚かさが現れた

――坂口健太郎さんも、中盤からは特にあまり今まで観られなかった坂口さんの姿でしたね。

切ないですよ、彼は。「なんで俺じゃダメなんだよ」「絶対に俺の方が幸せにするのに」という、よくある男の愚かさが彼にもあって。そういう感情を上手く表してくれたなと思います。監督としても、非常に一緒にやりやすいニュートラルな俳優で、これからも注目していきたいです。現場でも、彼自身が「面白い」と言っていました。たくさんやりようがある役だと思っていたみたいです。

――松本さんと有村さんのラブシーンもかなり印象的でした。

松本くんは『東京タワー Tokyo Tower』で結構激しいシーンをやっていると言ってましたよ。ある程度は指示をして、あとは自由にやってもらいました(笑)。

――松本さん演じる葉山先生は、客観的に見ると”ダメ男”でもありましたね。

この作品、最初にできたのが3時間半のバージョンだったので、いつも信頼している編集にもう少し短くなるように任せたんですよ。そしたら、葉山がすごくスマートな男になってしまって。でも彼は、良かれと思ってやったわけです。「このままだと松本君がかっこ悪いな」と思って、葉山が謝っているところとか、削っちゃった(笑)。

雨に濡れる、スマートなかっこいい松潤の映画になって、「これだったら喜んでくれますよね」と言っていて、職業病なんだけど、「いやいや、違う違う! かっこ悪い方がいいから!」と、最終的にはわかってもらうことができました(笑)。

だってかっこいいやつが「俺のこと好きだろ」と言っていても、「なにその自信!」って心の中で思うんですよ(笑)。でも松本君もそういうイメージを持たれているわけで、そんな松本君を封印するからこそ、面白かったです。

――どういう風に封印されたんですか?

松本君はすごく目が光っているから、今回はメガネをかけてもらって、さらに「眼光を40%にして」とお願いしました。「どういうことですか?」と聞かれたけど、「目にブラインド下ろしてくれれば」というところから始まって(笑)。

実際に撮影開始すると、松本くんが「今やってみたけど、40%って、これくらいですか?」と言うので、「自然だったからいいんじゃないかな」と答えて、その感覚を自分の中に置いていってもらいました。

ただ、ふだんの眼光は40%だけど、気持ちを追い込むシーンでメガネを取ると、自然と松本潤の目になっていきますから。ダメな奴なんだけど、向き合った時に、観客が自然と「やっぱりこの人は自分にとって代えがたいものだ」と思ってしまうんです。葉山は変わっていないのに、観ている方はだんだん泉の気持ちに乗っかれる。そういう気持ちになれるのは、松本潤だからこそですよね。

プロデューサーから「松本君はどうか」と言われなかったら気づかなかったし、もっと大人の色気が溢れている俳優にしてしまったかもしれない。そうすると、ちょっとマッチョな映画、大人すぎる映画になって、着地するところが見えてしまうんです。松本潤だと、着地点が見えないんですよ。それはプロデューサーの手腕ですし、松本君の素晴らしさだと思います。

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