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「植木等とのぼせもん」5話「小松政夫」ついに誕生

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好評放送中のNHK総合の土曜ドラマ「植木等とのぼせもん」(夜8時15分~)。先週、9月30日放送の第5回では、「弟子の名は。」と昨年の大ヒット映画を彷彿とさせるサブタイトルを掲げ、志尊淳演じる主人公・松崎雅臣(のちの小松政夫)の初デートとテレビ初出演が描かれた。


失恋もギャグで笑い飛ばす
ある日、松崎はテレビ局で、師匠の植木等(山本耕史)からいきなり「この前、俺に見せたアレ、やってみろ」と、クレージーキャッツのハナ肇(山内圭哉)と谷啓(浜野謙太)、番組のディレクター(岡田浩暉)にネタを見せるよう振られる。そこで、「んもう、知らない、知らなーい」というギャグを披露したのだが、ハナとディレクターの反応はいまひとつ。ただ、谷啓にだけは大ウケした。

松崎は一方で、親友で若手俳優の久野征四郎(中島歩)から映画のチケットをもらい、ひそかに思っていた理髪店の鎌田みよ子(武田玲奈)とのデートにこぎつける。しかしその結末は哀しいものだった。みよ子が好きなのは、自分ではなく、久野であることに気づかされてしまったからだ。

今回の話からは、松崎が植木だけでなく、ハナ肇や谷啓らクレージーキャッツのメンバーともいつのまにか関係を深めていたことがうかがえた。どこで聞きつけたのか、ハナはデートのとき使えと松崎に小遣いをくれた。師匠の植木も植木で、妻・登美子(優香)と松崎が植木のために選んで買ってきた靴を、自分の足に合わないと言って松崎に贈る。もちろんこれは、弟子に気を遣わせないための植木の心配りであった。

あっけなく失恋したあとも、谷啓から声をかけられ、クレージーの面々を前に「あ~あ、初めてのデートでいきなりフラれちゃったよ。もう、知らない知らなーい」と例のギャグをアレンジして披露。今度はハナ肇たちにも大ウケであった。どんな失敗をしても、笑いに変えられるのは、コメディアンの強みだろう。

そして後日、松崎がテレビ局で「シャボン玉ホリデー」の台本を受け取ると、そこに自分の出番があるのを発見。待望のテレビ出演をはたした彼は、歌舞伎の石川五右衛門の格好でコントを演じ、橋の上で見栄を切ろうとして欄干から足を踏み外したところで、「お稽古のときはうまくいったのに。もう、知らない、知らない、知らなーい」と決めるのだった。このとき郷里・博多の母(富田靖子)も、テレビで息子の晴れ舞台を見守っていた。

放送の翌朝、松崎が植木を家へ迎えにいく途中、理髪店の前を通りかかると、みよ子が声をかけ、「知らない、知らない、知らなーい」と真似してくれた。このあと、彼は植木から芸名をもらう。その芸名こそ「小松政夫」であった――。

「知らない、知らなーい」の元ネタは小松政夫の上司
第5回で松崎がテレビ初出演時のコントで披露した「知らない、知らなーい」は、その後、小松政夫の定番のギャグとなった。もともとは、劇中のセリフにもあったとおり、小松が芸能界に入る前に勤めていた会社(自動車販売店)で上司が言っていたものだ。

ドラマの原案である小松の自伝的小説『のぼせもんやけん』(竹書房)によれば、その上司とは、小松の直属の課長。その課長は当時すでに50代だったにもかかわらず、年下の営業部長にまったく頭が上がらなかったという。小松たち部下に説教していても、いまひとつ迫力がなく、思わず大声を出したかと思えば、部長に「おい、静かにやれんのか!」と一喝されてしまう。このとき課長はみるみる顔色を変えると《あっあ! どうも、申し訳ありませぇ~ん!……ホラ見ろ、お前のせいで怒られちゃったじゃないか! 知らない、知らない、知らない!》とオネエのように身をくねらせながら言ったのだとか。

『のぼせもんやけん』によると、このギャグは、谷啓が「シャボン玉ホリデー」の台本を書くため、何か面白いネタはないかと訊いてきたとき、例の課長のエピソードとあわせて話したところおおいにウケ、台本に入れてくれたのだという。ドラマに出てきた石川五右衛門のコントも、実際に演じたものにほぼ沿っているようだ。

『のぼせもんやけん』には、芸名の小松政夫の由来も書かれている。「小松」のほうは、前回のドラマにも出てきたとおり、同姓の松崎真と区別するためだったが、「政夫」は、植木が、姓名判断に凝っていた母親に相談し、小松と合う名前を選んでつけてもらったものだという。

映画賞受賞で植木等と父のあいだに何が……?
失恋はしたものの、テレビデビューし、師匠から芸名もつけてもらった松崎。そこへ植木の父が倒れたとの連絡が入る。今夜放送の第6回は「オヤジたるもの」と題して、植木と父・徹誠の関係があらためて描かれるようだ。予告を見たところ、植木がある映画賞を受賞した話も出てくるらしいが、私の予想ではこれが結構ポイントになると思われる。では、また来週、レビューでお会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら。
(近藤正高)

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