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都市部ほど危ない「豪雨災害」サバイバル術

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鈴木おさむがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「よんぱち 48 hours ~WEEKEND MEISTER~」。
「防災の日」9月1日(金)の生放送では豪雨災害のエキスパート、NIED防災科学技術研究所の三隅良平さんとTOKYO FM防災キャスターの中村亜裕美アナウンサーが登場。豪雨災害から身を守る方法について伺いました。



■昔より確実に激しくなった雨

中村:全国的に豪雨災害が深刻化している印象がありますが、雨の降り方はどんなふうに変わっているんですか?

三隅:データを見ても、雨の降り方は確実に強くなっています。気温が高い状態が続いていて、気温が高いと空気中の水蒸気が増える。そういったことが原因じゃないかと。

鈴木:ゲリラ豪雨は増えているんですか?

三隅:1時間に50ミリくらい雨が降ると浸水が起こりやすいんです。気象庁のアメダスのデータを見ると、1980年ごろはその回数が170回。2010年ごろには230回に増えています。

鈴木:それを踏まえて僕たちは向き合わないといけないんですね。

中村:都市型災害は被害が出るのが早いというのが特徴なんですよね。

三隅:そうです。雨は地面に浸み込んで、ゆっくりと川に入っていくんですが、都市部では雨が早い段階で川に入っていきます。降ってから被害が起こるまでの時間がものすごく短くなっています。

■豪雨でリスクが高い場所はココ!

中村:大雨では迅速な行動が求められると思います。その際どんな場所にいると被害のリスクが高いのでしょうか。

三隅:まずはアウトドアなど、河川でレジャーしているときですね。1999年に神奈川県の玄倉川で、キャンプをしていた男女18名が大雨で中洲に取り残され、全員流されてしまったという痛ましい災害がありました。川ではその場で雨が降っていなくても、上流で雨が降ると気付いたときには水位が上がり、川を渡れなくなって動けなくなるんです。

中村:日常生活の中で危ないシーンはありますか?

三隅:車の運転中です。自動車はすごく水に弱いんです。自動車が水の中に入ると、エンジンの中に水が入って停止してしまいます。そして、水の高さが上がっていくとドアが開かなくなります。車が水に浸かって停止してしまったらできるだけ早く逃れたほうがいいですね。

中村:地下も怖いんですよね。

三隅:地下街やビルの地下駐車場ですね。最悪のシナリオは地下にいるときに水が入ってくる状況です。まず停電が起こります。エレベーターが使えなくなり、非常階段を上がろうとすると水圧でドアが開かなくなる。真っ暗な中で水が徐々に入って水位が上がっていき、外にも出られない。

中村:雨を嫌がって地下に行くことは逆効果なんですね。山や川にいるとき豪雨災害から命を守るにはどうしたらいいでしょうか?

三隅:災害が起こったとき指導者が“ここに逃げろ”と言ってくれるとは限らないので、自分の命は自分で守るという基本的な考え方が大事です。山や川でのレジャーの際は、どういったことが起きるか想定して余裕を持って計画を立ててください。また、スマホなどで気象情報が見られるので、雨雲が近付いているなど危険がある場合は勇気を持って中止することが大事です。

鈴木:車の場合はどうですか?

三隅:車は水に浸かってしまうとまったく動かないので、大雨が降ったらスピードをゆるめて、運転中は水たまりがあっても深さが分からないので注意してください。

鈴木:脱出用のハンマーって意外と用意しないものですけど、あったほうがいいですか?

三隅:そうですね。どういう状況になるか分かりませんので、最後の脱出用にあったほうがいいと思います。

鈴木:車が浸水すると窓が開かなくなったりもするんですよね。脱出用のハンマー、用意しないといけないですね。

中村:では、地下にいる場合は?

三隅:地下にいるときは地上に脱出するルートを確認しておいたほうがいいですね。水害だけじゃなくて火災とかもあるので。万一地上からの階段に水が入ってきている場合、一刻も早く地上に上がったほうがいいです。まだ大丈夫だと思っているうちに流れが強くなることがありますので、大丈夫だと思わないで水が入ってきたら地上に上がるようにしてください。

■いざというときに備え、事前に確認を

中村:自宅にいるときの避難のタイミングも難しいですよね。

三隅:避難所に行くだけが避難じゃないんです。大雨の場合ですと自分の家にいたほうが安全なことがあります。大雨で家の周りに濁流が流れているとき、無理に外に出ると流されてしまう。2009年8月に兵庫県佐用町で大雨があり、指定避難所に避難しようとした方11名が犠牲になったことがあります。自分の家が大雨のとき避難したほうがいいのか確認すべきです。

中村:避難し始めて気を付けるべきことは?

三隅:外に避難する場合、例えばプールの中を歩くのは簡単ですが、水の深さが膝ぐらいでも水の流れがあると、転倒すると立てなくなると言われています。

中村:国土交通省のデータなどでは浸水が50センチ以上になった場合、ほとんどの人が自力では避難が難しくなるそうです。

鈴木:50センチで!? プールなんかと違って、水温が思っていたより冷たかったり。そういうことで人って焦っていくんですよね。

三隅:あとは流れが急で、多くの人が経験したことのないような状況で歩くことになります。長靴での避難も考えると思うんですけど、水位が膝ぐらいになると水が入ってしまうので、普通の運動靴のほうが安全だったりします。

中村:地震と豪雨では避難場所も違うんですよね。

三隅:2011年に紀伊半島で豪雨があったんですが、避難所は川の近くで、そこが水没。周りに濁流が流れているため、命がけの再避難をしなければいけなかった事例があります。地震の避難場所と気象災害の避難場所は、自治体によって別々に指定されている場合があるんです。避難する必要がある場合、どういうルートでどこに行く必要があるのか事前にしっかり確認してください。

中村:自分の生活している場所がどのくらいの豪雨でどのくらいの浸水があるのか、事前に確認するにはどうすればいいでしょうか?

三隅:市区町村がハザードマップを公開しています。インターネットでハザードマップを検索すると、国土交通省のハザードマップポータルサイトがヒットします。そこでは自宅付近でどのくらいの大雨があるか分かります。

鈴木:普段自分が花見に行く川でも、雨が降ったときにどのくらい危ないかも分かるんですね。

三隅:ちょろちょろとしか水が流れていない川でも、大雨が降ると見違えるような勢いで流れることがあります。

鈴木:僕は家が南房総なので、2011年3月11日の地震があってから、僕も含め地元の人はみんな海抜を意識するようになったんです。津波がきっかけで、それまであまり意識してなかった海抜や津波を頭に入れて生活するようになってきたのと一緒で、これだけ豪雨の被害があると川との距離感を意識していくのは大事ですよね。

三隅:本当にそうだと思います。

中村:都市型水害、雨が降ってから被害が出るまで早いからこそいざというときのために備えを進めたいですね。

<番組概要>
番組名:「よんぱち 48 hours ~WEEKEND MEISTER~」
放送日時 :毎週金曜13:00~16:30
パーソナリティ:鈴木おさむ、岡部茉佑
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/48/

週末の48時間=よんぱちを充実させる情報満載の生ワイド番組。放送作家、鈴木おさむが旬の情報とゲストを迎えてお送りします。

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