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【医師監修】場面緘黙症の症状・原因って? 親がすべき対応まとめ

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人見知りや恥ずかしがりとは違う!ある場面で、何ヶ月、何年…と話せない場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)。今回は、場面緘黙症の原因、症状や対応策・治療法などをご紹介します。
場面緘黙症とはどんな病気?

場面緘黙症とは
場面緘黙症は幼児期(2~5歳の間)の発症が多い症状で「選択性緘黙」とも呼ばれています。認知度が低いため、我が子が場面緘黙症でも気づいていないケースも多いと考えられます。場面緘黙症は一言で「普段は普通に会話ができるのに、特定の場面(場所)では、しゃべることが困難になること」が特徴でしょう。具体的には「おうちでは楽しく自由におしゃべりができるのに、幼稚園や学校などでは話せなくなってしまう」といった症状です。

「それって恥ずかしがり屋さんなだけじゃないの?」「単なる人見知りでは?」…そんなふうに思うパパ・ママも多いことでしょう。確かに、性格や気質の問題で、特定の場面でしゃべることが困難になるケースはあります。しかし場面緘黙症では「話せない症状が数ヶ月・数年と長期的であること」が大きな特徴です。さらに、子ども自身がわざと「特定の場面でしゃべらない」と意図しているわけではない点もポイントと言えるでしょう。
発達障害との関係は?
場面緘黙症と発達障害ですが、必ずしも関係しているとはいえません。もちろん、発達障害や言葉の遅れが確認できる子どももいます。一方、言葉の遅れはなく、むしろ順調に発達した子どもでも、場面緘黙症になるケースがあります。
なぜ幼児期に発症しやすい?
1つには、入学・入園、転校、転居などのきっかけが関係するとも考えられているようです。社会と接する経験をこれから積んでいく幼児の心は、期待と不安でいっぱいのはずです。そんな不安の高まりが発症の原因となるケースも少なくないと言われています。
場面緘黙症の症状と原因

場面緘黙症とはどんな症状?
場面緘黙症の症状は「特定の場面」において、話せない状態が続くことを指します。目安としては、1ヵ月以上、このような症状が続く場合には場面緘黙症が疑われます。以下、場面緘黙症の実例や具体的な症状をご紹介します。

・〈実例1〉お家では普通に会話できるのに、幼稚園や学校では誰とも話せなくなる

・〈実例2〉幼稚園や学校で友達とは話せるが、先生がいると話せなくなる

以上のように、症状には個人差があります

・緘黙(かんもく=話せなくなる症状)ほか、緘動(かんどう=思い通りに体が動かせなくなる症状)が出現する子どもも。

・他に問題行動がないため、見過ごされるケースも少なくないと考えられます。

・すでにご紹介したように、わざと話さないというわけではない。

・また「話題に対する知識がないから」「話している話題が楽しくないから」などといった理由で、話さない(話せない)というわけでもない。

なお「話す事は可能だが小声である場合」「特定の人としか話せない場合」「答えに時間がかかる場合」については、場面緘黙症の症状として認められるのでしょうか? 場面緘黙の経験者や専門家、教師などによる非営利団体「かんもくネット」のホームページにおいては「場面緘黙ととらえてサポートすることが有効」との見解が示されています。(*)

(*「場面緘黙とは」かんもくネット 診断基準は? の項目を参照

http://kanmoku.org/kanmokutoha.html)
場面緘黙症の原因は?
場面緘黙症の原因や「なぜ発症するのか」については、まだ研究途上といえます。日本は欧米よりも研究が進んでおらず、支援も充分とは言えないのが現状のようです。ただし、いくつかの要因の関わりは指摘されていますので、以下にご紹介します。

・不安になりやすい気質

・入園・入学、引っ越し、転校などの環境要因

*バイリンガルの環境にある子供などは、言語スキルの問題が要因になるケースもあります。

・発達の要因(ことばや統合、知的な発達など)

・いじめ

・先生からの叱責

このように場面緘黙症には複数の要因が関係していると考えられます。なお「親の育て方のせい」「虐待やトラウマが関係しているのではないか」との説もあったようですが、現在ではほとんどのケースで関連しないと言われています。また、大きなショックなどが原因で緘黙症を発症した場合(心的外傷性緘黙)は、場面緘黙症と区別すべきとも言われています。
場面緘黙症の治療と対応

治療すれば治るの?
場面緘黙症はまだ研究途上ということで「子どもを治療させればちゃんと治るの?」と不安に思うパパママも多いことでしょう。例えば、日本緘黙研究会のホームページでは「治療的介入を適切に実施すれば症状の改善が可能」(*)との旨が記載されています。逆に、きちんとした治療的介入を行わなければ「大人になった後の社会生活に大きな悪影響を与えかねない」とも指摘されていますので「早期発見・早期対応」が大切といえるでしょう。

(*「緘黙症とは」日本緘黙研究会

http://mutism.jp/about-sm/)
場面緘黙症の子どもへの対応
まずは、場面緘黙症に理解のある専門家に相談することが大切です。その上で家庭では子どもを温かく受け入れるとともに、幼稚園や学校の先生に相談し、理解を求めることが必要と考えられます。場面緘黙症は「専門家だけで治せる」「薬を飲めば治せる」といった種類のものではなく、周囲の理解に基づいた長期的なサポートが不可欠といえます。子どもが少しずつコミュニケーションの成功体験、交流の楽しさを蓄積し、少しずつ自信を持っていくことが必要となります。ただし、教育者(幼稚園や学校の先生)であっても場面緘黙症を知らないケースも少なくないと考えられるため「場面緘黙症という症状がこの世に存在すること」「本人はわざと話さないわけではない(あるいは単に恥ずかしがり屋と言うわけではない)こと」「場面緘黙症の子どもには周囲の理解とサポートが不可欠なこと」を一から伝える必要があるかもしれません。大変かもしれませんが、子どもにとってよりよい環境を用意するには、大切なステップといえるでしょう。

場合によっては、幼稚園や学校の先生と連絡ノートを作り、情報交換することも有効と考えられます。例えば、子どもとのコミュニケーションに「筆談・首振り」を採り入れることも有効です。「甘やかしになるのでは?」「かえって悪化するのでは?」と心配する人もいるかもしれませんが、コミニケーションのステップとして有効性の高いものと考えられます。

いずれにしても、場面緘黙症はそれぞれ違いますので、子どもへの適切な対応も千差万別になると予想されます。その都度、先生とパパ・ママ、そして子どもとの相談しつつ、ケースバイケースで良い方法を模索していくことが望ましいですね。
場面緘黙症への対応の注意点
場面緘黙症は研究途上と言うこともあり、さまざまな誤解も多いです。以下、場面緘黙症の子どもへ対応する際の注意点をまとめます。

■「過保護・甘え・わがまま」が原因ではありません

パパ・ママがこれを信じ、適切なサポートが必要な場面緘黙症の子どもに厳しく接するなどしてしまうと、状況がより悪化する可能性が予想されます。「過保護・甘え・わがまま」は、周囲の人から指摘されてパパ・ママが傷ついてしまうケースがあるようです。その恥ずかしさや怒りを子どもに向けてしまいそうになるシチュエーションもあるかもしれませんが、抑えてください。「私がダメな親なのかしら…」と自分を責めたり落ち込んだり、逆に「この子は全然いうことを聞かない悪い子だ」などと、子どもを責める必要もありません。

■「話しなさい」などプレッシャーを与えるべきではありません

すでにご紹介している通り、場面緘黙の子どもはわざと話さないわけではありません。反抗的な態度を示しているわけでもありません。したがって、叱ったりプレッシャーを与えても改善が望めないばかりか、症状が悪化する恐れもあります。あるいは「がんばってお友達と話してごらん」と努力を促しても、改善は難しいといえるでしょう。

■「成長すればそのうち話すようになる」は楽観的

「成長すればそのうち話すようになる」というセリフは、幼稚園・学校の先生や、場合によって専門家から言われるケースもあるようです。しかし、全ての子どもが、成長に伴い話せるようになる保証はありません。あるいは成長途中に、うつ病や不安障害を併発したり、不登校などにつながる恐れもあります。早い段階からきちんとサポートしてあげる事は、子どもの安心や生きやすさにつながります。したがって、家庭・学校、そして場面緘黙症への理解がある専門家などからのサポートは、やはり望ましいのです。
まとめ
場面緘黙症の心配がある場合には、家庭で悩みを抱え込まず、外部に相談してみましょう。スクールカウンセラー、幼稚園や学校の先生、小児心療内科・発達障害外来の専門家。さらには、クリニック、教育センター、発達センター、など選択肢はたくさんあります。しかし、専門家でも場面緘黙症を知らないケースがあるかと思いますが、落ち込まず、より詳しい専門家・医師などを紹介してもらうと良いでしょう。それと同時に、パパ・ママが、場面緘黙症の理解を深め、子どもの周囲の人たちに知ってもらうよう働きかけることが望ましいでしょう。

もしも、子どもが特定の場面でまったく話をしないことが長期間続いているようであれば、場面緘黙症の可能性もゼロではありませんので、ぜひ、必要な対策を考えていきましょう。

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