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交際4年、一度もSEXしないまま結婚する34歳カップルは“普通”なのか?

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我が国の少子化の原因として、女性の社会進出や行政の子育て支援の未整備など、様々な原因が論じられているのを見聞きしたことのある人も多いだろう。これらに加えて、パートナー間のセックスレスもその原因の一つと言われている。

少し古いデータだが、相模ゴム工業の調べでは「結婚している、交際相手がいる、セックスする相手がいる人」の月の平均SEX回数は2.1回(相模ゴム工業調べ。2013年)。

年代別では20代が平均4.11回で最も多く、それから徐々に数値は減り、60代は0.97回となっている。これを多いと見るか、少ないと見るかは個人の見解によって分かれるだろうが、世界的に見ても日本人は“SEXしない国民”としばしば言われているのは確かだ。

だが、大の大人同士のカップルにもかかわらず、一度もSEXしていない男女となると少し珍しいケースになるのではないだろうか。

今回紹介するのは、「いま、セックスレス」ではなく、「今までSEXしていない」夫婦の話だ。4年の交際期間を経て、今年婚約したその2人は、これまで一度も肉体関係になったことがないという。

一体、2人はなぜSEXをしなかったのか? 夫婦間の葛藤を描いたベストセラー小説『夫のちんぽが入らない』とはまた違った、『妻にちんぽを入れてない』一人の男のエピソードを紹介する。

◆STU48岡田奈々似の妻とは一度もSEXをしていない

「すでに両家の挨拶、結納は済ませています。入籍は来月。結婚式は来年の夏を予定しています。たぶん、僕たちってSEXを一度もしてないこと以外はどこにでもいる普通の夫婦だと思いますよ」

こう語るのは、今夏、4年交際していた女性と婚約した山田誠氏(34歳・仮名)だ。

取材中、3歳年下の奥さんの写真をスマホで見せてもらった。STU48の岡田奈々似の愛嬌のある顔立ち。東京都出身。仕事は営業職で、Dカップ。もちろん、彼女は処女ではないという。だが、山田氏とは肉体経験が一度もない。

山田氏は、18歳のときに東北地方某県から大学進学のため上京。卒業後はIT企業に就職し、社会人になってからは、週に1~2度は同僚と飲みに行き、気が向いたときにfc2アダルト動画をオカズにオナニーをし、週末はKICHIRIで合コンをするという、正直どこにでもいる男性だ。もちろん、風俗の経験はあるし、童貞ではない。

「これまでの経験人数は6人。童貞を卒業したのは18歳のときで、相手は当時付き合っていた彼女です。恋愛経験も、本当に普通だと思いますよ」

ここまで、何度も「自分は普通」と繰り返す山田氏。

今の妻と出会ったのは4年前。銀座の海鮮居酒屋で開かれた合コンがきっかけだった。

「第一印象は、とにかくかわいくて話が合うなというかんじ。直接 LINE で連絡を取り始め、毎日他愛もないことを送り合っていました。また会いたいなとは思っていましたが、そんな話題に中々ならなかったので、次に会ったのは飲み会の4か月後でした」

19時ごろ、2人で新宿三丁目の串焼き屋に入った。二人とも、かなりの量の酒を飲んだというが、そのまま何もなく帰宅となった。

「“何もなく”というのは、本当に何もしてないって意味です。手もつないでないですし、もちろんキスもしてない。でもその後、ゆるくLINEを続けて、3回目の食事の帰り道で告白をし、付き合うことになりました。当時は互いに仕事が忙しかったのですが、なるべく会う時間をつくり、家でお泊りデートをしたり、連休には伊豆稲取の温泉旅館にも行きました」

◆ムラムラを抑えられない時は手コキで抜いてもらう

だが、一夜をともに過ごす機会が次第に増えてきたにもかかわらず、2人は今までSEXをすることはなかった。いったい、なぜ?

「実は、付き合って三か月くらいの時期に、僕の住んでるマンションで1回だけ試みたことがあるんです。しかし、彼女はSEXが3年以上ぶりなこともあり、挿入を拒んできました。その時間が辛そうだったので、それ以上はもう何もしませんでした。ただ、自分も男ですので、ムラムラを抑えられない時もあります。その時、彼女に手コキで抜いてもらったこともあります。でも、フェラチオは絶対に断られる。4年付き合って手コキが最高です。以前までは、風俗で発散している時もありましたが、今ではそれもなくなりました。現在34歳なので、歳を重ねるにつれて自分は性欲がなくなってきたんだと言い聞かせています」

SEXをしていなくても、妻との関係には満足していると語る山田氏。一方、妻は不満を抱いていないのだろうか。

「SEXしないことへの不満はないと思います。彼女とは、むしろ互いに肉体経験がないことをネタにしていますね。『結婚するのに、俺ら一回もSEXしてないってやばいよねー!』と笑い合っていますから。」

◆「子供が作りたくなったらいつでもしてもいいよ」と言うけれど

長い結婚生活を送るにあたって、2人には人生設計もある程度できている。

「子どもは欲しいと思っているので、SEXはいずれすると思います。事実、妻は『子供が作りたくなったらいつでもしてもいいよ』と言ってくれていますから。でも……まだしてませんね」

むろん、山田氏は結婚前に葛藤がないわけではなかったという。一度もSEXせずに彼女と結婚してもよいのか。本当に結婚して子供をつくりたいときに妻はSEXさせてくれるのだろうか……。その迷いを断ち切ったのは、山田氏自身の“解釈”だった。

「彼女と結婚を決めた大きな理由は、SEXをしていない現状への解釈を転換させたことも大きいですね。3年半、SEXなしでもこんなに彼女のことを好きだったのだから、きっとこれからも大丈夫だろうと。さらにこれから自分の性欲は落ちていくだろうから、SEXしてないことなんて問題ないだろうと解釈したのです。よく、妻とセックスレスだから浮気した、離婚したという話を聞きますが、僕にはそんなものはないだろう、と」

※ ※ ※

冒頭で挙げた調査によれば、パートナーとのセックス回数が少ないと答えた男女に対して「もっとSEXをしたいと思いますか?」と聞いたところ、男性の75.2%が「したい」と回答しているのに対し、女性の回答は35.8%にとどまった(相模ゴム工業調べ。2013年)。大規模な調査では男女間で差があるが、山田氏のように男女ともにSEXしていないことに不満を持っていないのならば、特に問題ないのかもしれない。

ただ、これまで語られた彼のエピソードは、夫婦間(カップル)のSEXにかんして一つの問題提起をしているのは間違いない。

夫婦は、愛しているからSEXをするのか。愛しているからSEXなどしなくてもよいのか。

人によって解釈はさまざまだろう。取材中、山田氏は、自らを「普通」と連呼していた。はたして、彼は普通なのか。“普通の夫婦”の姿が溶解しつつある今、このような事例は今後より珍しくなくなっていくのかもしれない。<取材・文/牧野俊>


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