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小橋は予言していた!? 宮原と全日本の大躍進――小橋建太の青春おすそわけ#5【宮原健斗vol.1】

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「小橋建太の青春おすそわけ」――“鉄人”と呼ばれた元プロレスラー・小橋建太が、現役レスラーをゲストに招いてトークを繰り広げる。悩めるレスラーたちに、小橋は果たしてどんな“青春”をおすそわけするのか?

第2回のゲストは、全日本プロレス人気復活の立役者・宮原健斗。8月27日、両国国技館大会で石川修司を下して三冠ヘビー級王者に返り咲き、「最高ですか?」の決め台詞そのままに、最高っぷりを世間に見せつけた。今回は元三冠王者の小橋が、若きエースに王者の心得を伝授する。

小橋建太(以下、小橋):チャンピオン、おめでとう!

宮原健斗(以下、宮原):ありがとうございます! 光栄です。

小橋:両国大会、すごく良かったよ。自分ではどうだった?

宮原:まだまだだなと感じましたね。僕の理想とする一体感は生めなかったかなと。試合後のマイクにしても。去年よりお客さんの歓声は大きかったんですけど、まだまだですね。

小橋:俺は放送席にいたけど、耳栓するから歓声が聞こえないんだよ。

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1396139

宮原:会場の一体感は伝わってなかったんですね(笑)。結構すごかったですよ。

小橋:試合は素晴らしかったよ。三冠選手権にふさわしい試合だった。宮原がここまで実力をつけていることに驚いたな。一発、一発が重くなってきて、磨きがかかってる。石川修司君もすごく良くなってて、2人ともかなりレベルが上がってるなと思ったよ。

宮原:石川選手は、いまプロレス界を見渡しても、“最強”という言葉がぴったりの選手だなと思います。今年5月に(三冠ベルトを)取られて、両国で取り返して、いま1対1なので、まだ先は続きそうだなという感じはありますね。

小橋:宮原は、昔からいい素材だったんだよな。でも、どうも一本突き抜けられないなと思ってたんだけど、あるとき、体が一回りデカくなったんだよ。それで、「宮原いくんだろうな」と思ってたら、間もなくチャンピオンになった。

宮原:予言者みたいですね(笑)。まあ、僕としては変わらずやってましたけどね。特別、なにかをしたわけでもなく。積み重ねが、ちょっとずつ、ちょっとずつ、形になったんだと思います。

小橋:積み重ねが大事だよな。体はすぐにはデカくならないから。

宮原:まだまだです。いまもまだ、“最高”への途中ですから。ゴールではないですね。

小橋:まだ28だもんな。初めて会ったのは、練習生のときか。

宮原:実はデビューして2か月半で、小橋さんと6人タッグで当たってるんですよ。ノア対健介オフィスのメインで。

小橋:デビュー2か月半!?

宮原:確か、小橋さん&KENTAさん&伊藤(旭彦)さんと、(佐々木)健介さん&中嶋(勝彦)さん&自分でした。反対コーナーで「GRAND SWORD」(※小橋の入場曲)を聞いたときの、あの感動はいまでも覚えてます。場外で鉄柵を背に小橋さんのチョップを食らって、痛いんですけどね。嬉しいという気持ちもあって。

小橋:2か月半でメインイベントに上がったというのは、すごいな。健介オフィスは健介と中嶋しか選手がいなかったわけで、そこでデビューしたからには必然的に上がっていくしかない。選手にとってはキツいことなんだよ。だって2か月半なんてまだ第一試合でやってるレベルなのに、いきなりメインイベントに出て、自分がどうやって動けばいいのか分かんないよな。

宮原:いっぱいいっぱいもいいとこでした。小橋さんに頭つかまれて、チョップを思いっきりやられたのを覚えてます(笑)。でも、2か月半の人間に技を精一杯出してくれるというのは、いま考えたらすごいことだなと。小橋さんほどの人だったら、ぶっちゃけ相手しなくていいわけじゃないですか。でもそういう奴に対しても全力でチョップをするっていうのは、僕はいまだに大事にしてますね。

小橋:俺からすれば、2か月半だろうがなんだろうが、同じリングに上がったら、それは全力でいくよ。「相手にしない」っていう態度は、観に来てくれたお客さんに対して失礼だと思う。もちろん対戦相手に対しても。

宮原:あの経験があったから、僕もどんな相手に対しても全力でいくようになったと思います。

小橋:俺がデビューして1年半くらいのとき、後楽園ホールで「スタン・ハンセン&天龍源一郎vsジャンボ鶴田&小橋健太」の試合があったんだよ。初めての後楽園ホールで、メインイベント。他の3人は三冠チャンピオンになってる人たち。その中に、1年半の新人がポツンと入れられて、なにが出来る?

宮原:なにも出来ないです、自分だったら。

小橋:6人タッグとか、人数が多かったらまだ逃げられるけど、2対2だから、もう逃げようがない。相手をなんとか振り向かせようとして、ガンガンいくしかなかった。「殺されてもいい」くらいの気持ちで向っていったよ。ボコボコにやられたけど(笑)。でも、こっちが必死にやったら、向こうも振り向いてくれた。

宮原:全力で、ボコボコにしてきたんですね。

小橋:そうなんだよ。ハンセンも天龍さんも鶴田さんも、最初は「なんでこいつがメインイベントに上がってくるんだよ?」っていう顔で見てきた。それがヒシヒシと伝わってきた。宮原がデビュー2か月半だったときも、「お前がメインイベント?」っていう気持ちは俺にもあったと思うよ。でも宮原は必死でぶつかってきてくれた。だから俺も、向き合えたんだと思う。

宮原:ありがたい限りです。

小橋:俺がガンガンいって、立ち上がってこなかったらそれで終わりだっただろうけど、宮原の素質を感じたんだろうな。体も大きいし、柔らかいし、伸びていくんだろうなと思ってたよ。線の細さが気になってたけど。

宮原:少年時代から細かったんですよ。だから大きい人に憧れがあって、プロレスラーを目指したというのもあるんです。いまでもなかなか体重は増えにくい体質ではあるんですけどね。

小橋:でもここ2~3年でデカくなったよな。宮原の躍進が、全日本の飛躍に拍車を掛けたんだよ。グラフにすると、同じような伸びなんだよね。宮原は全日本プロレス復活の立役者だよ。相当、努力したんだと思う。

宮原:努力キャラじゃないんで、それはここだけの話に(笑)。

次回は、「スタン・ハンセンの○○に、宮原少年はショック……!?」乞うご期待! ※この連載は毎週土曜日に配信いたします。

【PROFILE】

●宮原健斗(みやはら・けんと)

全日本プロレス所属。‘89年2月27日、福岡県福岡市生まれ。父親の影響で幼少期からプロレスに夢中になり、小学校3年生のとき、プロレスラーになりたいと決意。一人で試合会場に足を運ぶようになる。中学は野球部、高校は柔道部に所属。高校卒業後、佐々木健介主宰・健介オフィスに入門。2013年にフリーとなり、全日本プロレス、NOAHに出場。2014年1月、全日本プロレスに入団し、2016年2月、史上最年少で三冠ヘビー級王座を奪還。今年5月、石川修司にベルトを奪われるも、8月、両国国技館大会にて王者に返り咲いた。Twitter:@KentoMiyahara

●小橋建太(こばし・けんた)

(株)Fortune KK代表取締役。’67年3月27日、京都府福知山市生まれ。’87年6月、全日本プロレスに入団。“プロレス四天王”と呼ばれるレスラーの一人。2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍。’03年3月、GHCヘビー級王座獲得。13度の防衛に成功し、“絶対王者”と呼ばれる。’06年6月、腎臓がんが発覚するが、2007年12月、奇跡のプロレス復帰を果たす。’13年5月11日、引退。現在はチャリティーや講演会など、幅広い活動を続けている。Twitter:@FortuneKK0327

構成/尾崎ムギ子 撮影/橋本一美 取材協力/SUNDAY


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