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【医師監修】水いぼってどんな病気? 登園はできる? 症状や治療方法まとめ

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プールの季節になると、幼児から小学生の間で特に流行する、「水いぼ」。水いぼってどうしてできてしまうのでしょうか。水いぼができてしまった場合には、病院に連れていく必要はあるのでしょうか? 保育園や学校は休ませるべき? 今回は、そんな水いぼの疑問について解説します。

「水いぼ」ってなに?

「水いぼ」とは、そもそもどのようなものなのでしょうか。また、一般的な「いぼ」とは何か違いがあるのでしょうか。まずは、水いぼについて一般的ないぼとの違いも兼ねて解説するほか、流行する時期や原因、症状についても説明します。

「水いぼ」は「いぼ」とは違う
水いぼとは、ウイルスが皮膚に感染することでできてしまう小さな結節で、正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」といいます。結節とは、丘疹より大きめの発疹を指します。結節がみずみずしくぷくっとしている見た目から、水いぼと呼ばれています。

水いぼの伝染力はそこまで強いものではありませんが、免疫力がなかったり弱まっていたりすると、すぐに増殖してしまいます。そのため、特に子供が感染しやすく、発症者全体の80%以上が10歳未満だと言われているほどです。

一般的ないぼとはウイルス感染によってできるという点では共通していますが、ウイルスの種類が違います。一般的ないぼのウイルスは「ヒトパピローマウイルス」と呼ばれるものです。見た目も、表面が乾燥して硬い一般的ないぼに対して、水いぼは表面にツルツルと光沢をおびています。

医療関係などのホームページでも写真付きで違いをご紹介している所があるので、参考にしてみると良いでしょう。

水いぼが流行する時期
水いぼのウイルスそのものは、基本的に1年中存在しますが、特に夏場に流行しやすいと考えられています。水いぼの発症原因については後で説明しますが、特にプールなど肌を露出することが多い時に感染しやすいという特徴があるのです。

水いぼの原因
水いぼの原因は、「ポックスウイルス」というウイルスによる感染です。感染は、水いぼが何らかの刺激によって破れ、飛び出したウイルスが皮膚に触れることによって起こります。また、患部に直接触れていなくても、タオルや衣服などから移ってしまったり、患部を触った手で触れたものから周りに広がったりすることもあります。

プールの場合は、水よりもビート板など皮膚に触れるものから感染しやすいと言われています。特に、多くの人が肌を露出する状態で接する状態で感染しやすく、プールや公衆浴場だけでなくレスリングなどといった一部のスポーツでも感染しやすいとされています。

ちなみに、水いぼのウイルスが皮膚に接触したら必ず水いぼを発症するかといえば、そういうわけではありません。皮膚は本来バリアー機能を持っており、こういったウイルスは体内に入れないようになっているのです。しかし、皮膚が乾燥していたり小さい傷があった場合に、そこからウイルスが入り込んでしまいます。そうなると、皮膚の深いところまでもぐりこんでいき、細胞に感染し、細胞が風船のようになって膨らんできてしまうのです。

水いぼの症状
水いぼは顔や身体、手足まで広がってくることがあり、基本的にどこにでもできてしまいます。子供の場合、広い範囲で症状が出やすいようです。

水いぼが集中しやすいのは、わきや背中、わき腹といった衣服で擦れるところです。うっかり手で掻いてしまうと手にウイルスが付着し、そのまま他の部位を触ることでさらに湿疹が広がってしまうこともあります。

水いぼの形状は、色は白~ピンク色で光沢のあるドーム状の小さな結節で、大きさは直径2ミリ~5ミリ程度です。なかには稀に1cm以上と巨大化することもあります。結節の中心が少し凹んでいるのも特徴です。また、多くの場合1個だけということはなく、同じ部位に数個できたり、体のあちこちに多数できます。

発疹ができること以外の症状はほとんどありませんが、発疹が脇や股に集中してできたりした場合にはかゆみが出たり、周りに湿疹をともなうことがあります。

また、年齢が小さいうちは治療をしても再発することが多く、特に兄弟のいるお子さんでは兄弟間での移し合いになり、完全に治るまで時間がかかることがあります。

水いぼにかかってしまった場合には?

もし水いぼに感染してしまった場合には、どうしたら良いのでしょうか。病院で治療をしてもらう必要は? 登園・登校、プールは当面禁止になってしまうの? など、次は水いぼにかかってしまった時のことについて説明します。

自然治癒に任せて良い場合も
水いぼは、そのまま放っておいても6ヶ月~2年の間に免疫をつけていき、自然におさまってくるものです。水いぼは、自然治癒にまかせていても問題ない疾患です。必ずしも病院での治療が必要なわけではありません。

こんな時には病院へ
水いぼは時間をかければ自然治癒するものであると前項でも説明しましたが、やはり人に感染することを考えるとなるべく早く治してしまいたいもの。しかも、自然治癒を待っている間にみずいぼがさらに広がってしまうことも考えられます。

自然治癒よりも早く治したい場合、どんどん数が増えている場合、かゆみや湿疹が合併してつらい場合などには、病院で治療してもらうこともできます。
登園・登校はしてもOK
水いぼに感染した場合、保育園や小学校は休ませなければいけないのでしょうか?

学校保健法では、水いぼに関しては登園・登校を停止させるように指示していません。また、原則としてプールも二次感染のある場合以外は入ることができます。ただし、プールに入って良いかどうかの最終的な判断は保育園や学校、プールなど各施設のルールによります。

水いぼの治療方法は?

水いぼは自然治癒にまかせても問題ありません。とはいえ、自然に治るまでには時間がかかります。早期の治癒を目指す場合や、経過中にどんどん増え続ける場合、積極的に治したい場合には治療を行うことになります。病院では、基本的にみずいぼを取り除く治療を行いますが、それ以外にも漢方薬やイソジン、木酢などを使った民間療法もあるようです。活用する方法もあります。次は、こういった水いぼの治療方法についてご紹介します。
ピンセットでの摘除法
水いぼの治療方法として最も一般的なのは、摘み取りと言われる方法です。先端が丸く空洞になっている専用のピンセットで水いぼをつまんでとります。みずいぼの中には白い内容物が入っており、これにウイルスが含まれています。これをひとつひとつ取り出す方法です。

最大のデメリットは痛みです。これは子どもにとってはつらく、恐怖を感じることすらあるかもしれません。このため最近では麻酔を使用して処置する病院もあります。麻酔を使用する多くの病院ではテープタイプの麻酔薬を用います。みずいぼに合わせて1個1個テープを小さく切って貼り、時間が経って麻酔が効いてきたところで摘み取りをします。この方法で完全に痛みがなくなるわけではありませんが、軽くすることができます。

貼ってから薬が効くまでに多少時間がかかったり、水いぼの数が多い場合は切って貼る手間がかかりますが、子どもにとってはだいぶ負担が軽くなるでしょう。

水いぼは一度取り除いても再発することが多いのでたいていの場合何回か処置を受けることになります。最初に痛い思いをしてしまうと2回目以降の処置を嫌がったり、泣いて暴れることもあるかもしれません。麻酔を用いて処置をすることで、2回目以降の処置を嫌がるリスクを減らすことができます。

そして摘除法の何よりのメリットは確実なことです。摘み取りを含めたいずれの治療法にしても一度の受診で完全に治すこと、再発を完全に防ぐことはできませんが、最も一般的で確実な処置と言えるでしょう。

冷凍凝固療法
冷凍凝固療法とは、患部を凍結させてみずいぼを取り除く治療法で、主に液体窒素が用いられます。液体窒素を綿棒などに染み込ませ、患部に直接押し当てて皮膚組織を壊死させていきます。この方法も、激しい痛みを伴うのが難点です。
ヨクイニン内服療法
ヨクイニンとはハトムギの殻(種皮)を取り除いた種子のことです。ヨクイニン自体は古くから民間医療でも用いられてきました。ハトムギに含まれているコイクノライドという成分がいぼやみずいぼ取り治療に効果があるとして、皮膚科でも処方することがあります。

方法は、錠剤(あるいは顆粒)のヨクイニンを服用するだけ。ただし、1回に飲む量が多いこと、毎日飲み続けなければならないこと、治るまで時間がかかること、などこれらの点はデメリットになりますが、一方で内服なので痛みがないという大きなメリットがあります。

みずいぼの数が多すぎて処置ができない場合や痛い処置に耐えられない場合、また他の治療法だけでは治らない場合に、ヨクイニン療法だけで治療することもありますし、他の治療法と組み合わせて行うこともあります。

スピール膏外用法
スピール膏という絆創膏のようなテープをみずいぼに貼って取る方法です。スピール膏をみずいぼの大きさに合わせて小さく切ってはり、ずれないように上からテープなどで補強しておきます。これを入浴時などに毎日はりかえます。スピール膏にはサリチル酸がついており、この成分がみずいぼをふやかしてくれるので、早ければ数日でぽろっと取れてきます。

メリットは痛みがないこと、デメリットはみずいぼからはみ出して貼ってしまうと健常な皮膚までふやかしてしまい、まわりまで剥けてしまうことがあります。
硝酸銀塗布法
水いぼに硝酸銀ペーストを塗る方法です。ひとつひとつにごく少量のペーストをつけていき、乾燥させます。塗ったあとは炎症反応が起きて、2~数週間でとれてきます。メリットは痛みがないことです。デメリットは塗ったところが黒くなることです。足などは良いかもしれませんが、顔などは目立つので通常は塗りません。また、塗った際に少しぴりぴりしたり痒みを感じることがあります。炎症反応が強すぎるとただれをおこすことがあります。

水いぼの予防方法

水いぼは自然治癒する疾患とはいえ、できることなら避けたいですよね。みずいぼは小さい子どものうちは他の子からうつったり、また逆に自分がみずいぼで他の人にうつしてしまうことが多いものです。感染症は未然に防ぐことはもちろん、罹った場合には他の人にうつさないようにすることも大切です。では、普段の生活においてどのような事に気をつけていれば良いのでしょうか。次は、水いぼに感染しないようにを予防するために心がけておきたいこと、みずいぼになってしまった時の過ごしかたについてご紹介します。

触らない・掻かない
みずいぼがある場合、掻き壊してつぶしてしまうとその際にウイルスの塊が飛び出てほかの人にうつりますし、自分の身体のほかの部位に増える原因になります。また、掻き壊しからとびひなどを引き起こすこともままあります。絶対にこすったり掻かないようにしてください。
接触を避ける
自分にみずいぼがある場合、他の人にうつしてしまわないようにプールに入る際、タオルはもちろんのこと、ビート板や浮き輪などの共用は避けましょう。
身体をしっかり洗うこと
プールなどを利用した後には、必ず身体をシャワーできれいに洗い流しましょう。また、感染している人との接触をなるべく避けるようにすることも大切です。家族に感染している人がいることが分かっている場合には、タオルや衣服の共有を避けるようにしましょう。

丈夫な肌を保つ
皮膚が健康な状態を保てていれば、ウイルスに接触してしまった場合でも感染を防げる可能性を高くすることになります。

日頃から皮膚のバリア機能が正常に働く状態にして丈夫に保っておくことが大切です。生活習慣を見直しながら気を配っておきましょう。食事の栄養バランスを整えたり、質の良い十分な睡眠をとらせてあげましょう。肌の保湿も重要です。乾燥肌の場合は保湿をかかさないようにしましょう。夏場は日焼けしすぎると肌がダメージを受けたり、日焼け後乾燥してしまいます。

まとめ
水いぼはウイルス感染によって発症する疾患ですが、弱いウイルスなのでそれ自体で重篤な状態になることはなく、そのままにしておいてもいずれ免疫がついて自然治癒するものであることが分かりました。万が一感染しても深刻な事態にはなるような病気ではないため、安心した人も多いのではないでしょうか。

水いぼに感染した場合には、自然治癒にまかせるか何らかの治療を行うかは、結論から言えばどちらでも問題ないのです。お子さんの反応や話せる年齢ならば意思も聞きつつ、自然治癒を待つか治療するか、治療するならばどんな方法を選択するか、ケースバイケースで対処していくと良いでしょう。

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