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天才テリー伊藤対談「原田真二」(3)バラエティ志向の仕事に悩みました

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テリー デビュー当時の曲は、松本隆さんの作詞だったじゃないですか。あれは実際のところ、どう思っていたんですか?

原田 やっぱり抵抗はありましたね。例えば「てぃーんず ぶるーす」は、もともと「君の世代へ」というタイトルで、僕が書いた若者の苦悩やメッセージを盛り込んだ歌詞があったんです。アレンジに関しても、当時ユーミン(松任谷由実)さんや、ティン・パン・アレーの皆さんのような一流ミュージシャンの方に入っていただいてるんですが、それでも納得できなくて。だから歌っても、ちょっと自分にフィットしない感じが残っているんですよ。

テリー 当然、作り手としては、そのまま世にぶつけたいんだものね。「てぃーんず」「キャンディ」なんて甘い言葉だと、伝わるものがまた全然違うんじゃないですか。

原田 ただ、いざ振り返ると、確かに当時は言葉がまだできあがってないというか、未熟だったことは間違いないんですけどね。

テリー それはそれでいいじゃない。18、19歳で完成した若者なんか、まず、いないんだからさ。

原田 ありがとうございます。「何としても、このチャンスを生かさなきゃ」みたいな思いもありましたから、最終的にそこは納得しました。

テリー そこまでの人気があったのに、しばらくするとテレビに出なくなったじゃないですか。それは原田さんの意思だったの?

原田 別にテレビに出ること自体がイヤだったわけじゃないんですけど、事務所の仕事の入れ方の方向性がバラエティ志向だったことも多く、苦しみました。

テリー あらら、そうだったんだ。

原田 すごくよく覚えているのが、「8時だョ!全員集合」をドタキャンしたことがありまして。

テリー それはまた、何でですか?

原田 「少年少女合唱隊」のコーナーで、台本に「てぃーんず ぶるーす」に振りを付けて歌うと書いてあったらしいんです。それを少し行きすぎと感じたんでしょうか、マネージャーが「ちょっと交渉してくる」とどこかへ行ったかと思ったら、いきなり怒って帰ってきて、「真二、今日は帰るぞ」って言われたんです。それでも気になって、家で番組を観ていたら、いかりや長介さんが「今日は帰っちゃったヤツがいるぞ」みたいなことを言っていまして(苦笑)、すごくヒヤヒヤしましたね。

テリー うわ~、それは怖いな。

原田 そのあと、自分の事務所を立ち上げてからは、ずっとコンサートやレコーディングを中心として活動しています。

テリー それがもともとやりたかったことですもんね。

原田 そうですね。でも、40年もの間ずっと自分が活動できたのも、最初のアイドル的な展開があってこそなのは間違いないですから。その意味でも、当時関わってくださった皆さんには感謝しかありません。

テリー その間には、松田聖子さんとの噂も。原田さんの存在をクローズアップさせる機会となってしまいましたけど‥‥。

原田 ああ、ありましたね(苦笑)。本当にまったくでたらめな話ですし、聖子さんや家族にも迷惑をかけちゃいました。ちょうど9.11の大惨事が起こった頃で、僕自身、その出来事に大きなショックを受けていた最中に起こった騒動で、当時は本当に傷つきましたね。

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