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乳児の“ベッドガード”死亡事故 リスクと就寝環境の安全策について

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2017年8月、乳児がベッドガードとマットレスの間に挟まり死亡する事故があり、今月9月に日本小児科学会から注意喚起がありました。(参考)

同様の事故も国内外で報告されているということなので、改めてベッドガードの安全な使用方法や危険性を知っておく必要がありそうです。

乳児のベッドガードのリスク、乳児の就寝環境の注意点などを医師に詳しく教えていただきました。

■ベッドガードとは

ベッドの側面に設置し、布団のずれ落ちや人の転落を防止するための柵です。

病院用・介護用ベッド



病院のベッドガード

側面に穴が開いており、そこに金属パイプ製のベッドガードを差し込めるようになっています。

家庭用ベッド



子供用ベッドガード

L字状になっていて、ベッドの台とマットレスの間に底板を差し込み、マットレスの重みだけで固定する構造のものです。

子ども用の製品は、パイプではなくフレームにメッシュが張られたような構造になっている場合が多いです。

■乳児におけるベッドガードの危険性

危険

窒息



大人用ベッドの側面に、子ども転落防止用のベッドガードを取り付けた状態で乳児を寝かせ、目を離したすきにベッドガードがずれ、マットレスとベッドガードの間にスペースができることがあります。

その隙間に乳児が落ち込み、口や鼻が塞がれて窒息するという事故が起きています。日本でも複数例が報告されており、死亡例もあります。(参照:日本小児科学会)

骨折や脱臼などのケガ



パイプが組み合わさったタイプのベッドガードの、パイプとパイプの間に、子どもの首・手足がはまり込み、本人や家族が抜こうとした際に無理な力がかかったりねじれたりして、骨折や脱臼が起こる可能性があります。

病院で使用されている大人用のベッドを大人の患者が使用した場合でも、こういったパイプ式のベッドガードの隙間に手足をはさんでのケガが報告されています。

■ベッドガードは使用しない方が良い?安全に使用するには?

家族で心配する

製品ごとに対象年齢が定められており、安全基準を守る必要があります。

しかしベッドガードを使用していなくても、大人用ベッドと壁の間に堕ちて身動きができなくなり、そこにあったクッションや毛布で窒息した例もあるため、ベッドガードさえ使わなければ安全ということではありません。

■乳児にとってリスクが高い就寝環境

添い寝・添い乳



赤ちゃんに添い寝するママ

大人と添い寝していて大人がのしかかってしまう。添い乳したまま眠った時に、口や鼻を乳房でふさいでしまうという可能性もあります。

特に大人が非常に疲れていて眠り込んでしまった場合、アルコールや睡眠薬の影響で熟睡している場合に危険が高くなります。

うつ伏せ寝



赤ちゃんのうつぶせ寝

うつ伏せでリスクが高くなると言われている乳幼児無呼吸症候群。これは単純な窒息ではなく、厳密な仕組みはいまだ不明です。

寝具まわりでの事故



ぬいぐるみと寝る赤ちゃん

布団やぬいぐるみが顔にかかって窒息や、布団やベッドからの転落が考えられます。

■乳児の就寝環境における注意点

ベビーベッド

ベビーベッド



本人の身長より高い柵が必要ですが、高さがあっても、おもちゃや布団を積み重ねてその上に乗ると、柵を乗り越えてしまうことがあります。対象年齢を守りましょう。

マットレス



硬く、体が沈み込まないほうが、うつぶせになっても鼻や口をふさぎにくいと言われています。

■ベッドガードで事故が起きた際の対処法・応急処置

赤ちゃんへの心臓マッサージ

1. 意識・呼吸などの確認



手足や首をひねらないようにしながら体を引き上げ、平らなところに寝かせ、意識・呼吸・心臓の動き(首の横の血管で脈を見たり、胸に手を当てて心臓の鼓動を確かめる)を評価します。

2. 心臓マッサージ



異常があればすぐ助けを呼び、救急車を呼びながら蘇生を開始します。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)として、乳首の真ん中を1分間に100回程度のリズムで押します。深さは胸の厚みの1/3が沈み込む程度です。

■ 乳幼児の心臓マッサージのポイント

大人の蘇生の場合は両手で押しますが、乳幼児の場合は片手だけや、指2~3本(人差し指、中指、薬指)だけでも良いです。

人工呼吸はできれば理想的ですが、パニックになっている時は、胸骨圧迫だけでも良いので行ってください。

また、元気に泣いている場合でも、手足に腫れがあったり、動きが左右対称でない場合は受診しましょう。

■最後に医師から一言

乳幼児の家庭内事故

不慮の事故は0歳の死因4位、1~4歳では2位、5~9歳では1位となっており、事故の場所としては家庭が一番多くなっています。

子どもの動きは予想がつかないものであり、事故を完全に防ぐことはできませんが、できる限り予防していきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)


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