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子どもが本を破ったら? 「セロハンテープで直した」という親に、司書たちが焦るワケ

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※写真はイメージ
「図書館で借りた本を破ってしまい、補修にセロテープを使った人がいた」

そんな投稿が、Twitterで話題になっています。

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丁寧に扱っていたつもりでも、借りた本を破いてしまうことは、あるかもしれません。

そんな時、よかれと思ってセロハンテープで本を補修すると、図書館のスタッフはとても困ってしまうのです。

『図書館の本をセロハンテープで修復』は間違い?

実際に、図書館スタッフとして働いていた女性に、本の補修について尋ねてみました。

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――セロハンテープで補修された本をみたことはありますか?

スタッフとして、あまり手の行き届いていない図書館へ行くと、たまに「セロハンテープで補修され、見過ごされてきた本」を発見します。

セロハンテープは経年劣化で黄色く変色し、べたついた汚れが向かい側のページにもくっついていることもあって、とても見た目が悪くなるんです。

こんな状態にならないように、セロハンテープでの補修は厳禁

丈夫なセロハンテープは、短期間で劣化してしまうため、本の補修に使わないようです。

もし、それを知らない人がセロハンテープを貼ってしまったら、どう対処するのでしょうか。

――セロハンテープが貼ってあった本は、どうするのですか?

破れた本にセロハンテープが貼ってあった場合、剥がして正しい補修をし直さなければなりません。

接着剤を溶かす液体を塗って、ゆっくりと剥がしていくのですが、根気がいりますね。

これでは、確かに2度手間です。

司書を対象とした、資料を保存するための研修に参加したこともある彼女に、補修方法を聞いてみました。

――図書館で行っている、補修方法は?

図書館できちんと補修する時には、でんぷんノリ和紙を主に使用します

でんぷんノリは劣化が少なく、1度乾いて固まっても、水を使って簡単に剥がして、元通りにすることができるんです。

和紙も中性のため、劣化しづらいです。

刃物で切ったような、重なるところのない破れは、和紙を使って補修すると、資料が長持ちするでしょう。

しかし、一般的な図書館は、そこまで本格的な方法で補修することは少ないのではないかと思います。

私が働いていた図書館では、貴重な資料でない限り、『補修用ノリ』と『補修用テープ』を使用していました。

でんぷんノリと和紙を使った補修は、国内外の資料を収集や保存している国立国会図書館でも採用している方法です。

しかし、貼り付ける紙の種類によって、でんぷんノリの濃度を変えたり、和紙をきれいに貼り付けたりするには、技術と経験が必要なようです。

図書館から借りた本を破損してしまった時は、正直に「破いてしまいました」といって、そのままの状態で返却しましょう。

自分の本を破いたら

自宅の本を破いてしまった時は、どうでしょう。

でんぷんノリや和紙よりも、お手軽に補修したいもの。図書館スタッフとして働いていた女性のお話にあった通り、図書館用品を製造している会社は、『補修用テープ』を販売しています。

子どもの成長に合わせて買った、使用期間が短そうな本などには使っても問題なく思われます。

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ただし、『補修用テープ』には、次のような欠点や弊害があるそうです。

  • 劣化が心配。
  • その部分は丈夫になるが、他の部分を壊しやすい。
  • 剥がそうとしても剥れない。再修理不可。
  • 折れ曲がる部分など力のかかる部分は剥れやすい。
東京都立図書館 ーより引用やはり、20、30年以上の長期保存を考えているなら、『補修用テープ』といえど、オススメはできません。

図書館によっては、本の修理体験会を実施しているところがあります。イベントに参加し、本を修正する技術の奥深さに触れてみてもいいかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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