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一畳分の大きさのわらじを海に流す 三重県の祭事『わらじまつり』

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三重県志摩市波切(なきり)で行われる『わらじ祭り』は、全国的にも稀な祭事とされており三重県の無形民俗文化財に指定されています。古くは平安時代に行われていたと古文書に記述があるこの祭りは、一度歴史が途絶えましたが300年前に復活し、現在に至るまで引き継がれています。

わらじ祭りと聞いて何をする祭りかすぐに想像できる人は多くないでしょう。この祭事は、片足分のわらじを作り、神主が祈りを捧げ、沖合にある島に向かって流す、というものです。作る片足のわらじの大きさが何とたたみ一畳分。本祭り当日の前々日から3日前に漁業関係者らが集まり大勢で大きなわらじを作ります。大きさは縦2メートル、横1メートルという大きなものです。2トントラック一杯分の大量の藁で荒縄を作り、骨組みに組み込んでいきます。完成した大わらじは大王島に向かって流されます。お神酒がかけられ祝詞を読み上げられたわらじを、男たちが担いで100メートル程海の中を運び、最後は漁船で沖合まで放たれます。

この祭事は、日本伝承の巨人(妖怪)ダンダラボッチを追い出したという民話が元となっています。民話によると、ダンダラボッチと呼ばれる片目片足の大男が大王島に住んでおり、村に来ては美しい娘をさらったり、嵐を起こして漁の邪魔をしたりしていたといいます。困った村人たちは一畳ほどの大きさのわらじを作ってダンダラボッチに見せました。とんでもない大きさのわらじを見たダンダラボッチは、「この村にはこんなわらじを履くような大男がいるのか。自分よりも大きいからとても敵わない」とびっくりして退散したといういわれがあります。それ以来、大きなわらじを履く大男がいるから近づくんじゃないぞ、ということをダンダラボッチに知らせるために大わらじを大王島に向かって流すようになったと言われています。

神話に近い伝承ですからどこまでが本当なのか定かではありませんが、とてもユーモラスな話でそれが現代まで祭りの形として受け継がれているのは大変面白いですね。今年(2017年)の日程は、9月18日に実施されます。文化財にも指定されている珍しいお祭り、機会があったら見てみてはいかがでしょうか。

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