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本心がバレちゃう未来がくる?“表情分析”のリスク

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日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。
8月23日(水)の授業講師には、空気を読むを科学する研究所・代表の清水建二さんが登場しました。

清水さんは、東京大学大学院でコミュニケーション論などを学んだ後、表情から人の感情を読み解く理論・技術である「FACS:顔面動作符号化システム」を習得。現在は、企業や公的機関の研修、コンサルティングのほか、ニュースやバラエティ番組で著名人の表情分析をするなど活躍しています。

これまで、表情分析の基本相手の表情から感情を読み取る方法をお届けしましたが、3時間目となる今回は「心を読み取るリスク」をテーマに、表情分析で懸念されることについて話していただきました。


※画像はイメージです

◆AI(人工知能)による表情分析

近年、目覚ましいスピードで進化を遂げているAI(人工知能)ですが、「FACS」についても例外ではありません。

清水さん曰く、AIで表情分析できるアプリなどもあるそうで、「現段階のAIは専門家の目よりも劣ります。しかし、その精度は今後飛躍的に向上して、いずれ専門家の目を超える日はくる」と予想します。その日がやってきた場合、人の表情から読み取れる情報は数多くあるため「ふたつのリスクがある」と清水さんは話します。

◆リスク①プライバシーの侵害

ひとつ目は、プライバシーの侵害。例えば、人からプレゼントをもらって実はそれがあまり気にいらなかった場合。AIに“この人はそのプレゼントをほしいと思っていません”なんて表情分析されてしまっては、相手に伝えなくてもいい情報まで伝えてしまう可能性が……。

また、清水さんによると、あるパターンで表情を見せると、それから数秒~数分後に暴力行為を引き起こしてしまう人も表情分析からわかるのだとか。つまり、防犯カメラにAIを付ければ“この人は危険人物”だと判断して、犯罪を犯しそうな犯罪予備軍のことを未然に探知できる一方で、「まだ犯罪を犯していない人を逮捕することは不可能ですし、すごく難しい問題」だと清水さんは話していました。

◆リスク②表情を読み取るときの誤用や濫用

そして、ふたつ目のリスクは、表情を読み取るときの誤用や濫用。「表情分析はあくまで感情を読み取るものであって、心を読み取るものではない」と清水さんは言います。

清水さん曰く、アイドルの握手会でファンが「頑張ってくださいね」と言って握手してもらうときに、そのアイドルが「応援ありがとうございます、頑張ります!」と言いつつ、嫌悪の表情が出ることがあるのだそうです。でもその嫌悪はどこに向けたモノなのでしょうか……。もちろん、アイドルも人間ですから、この人イヤだなと思っているケースもゼロではないものの、アイドルが自分自身に嫌悪を向け、“自分はすでに頑張っているのに、まだまだ頑張らないといけない。それはわかっているんだけど自分はどうしたらいいのかな……”という風に自己嫌悪を感じていることもあると言います。

このように、表情から感情だけでなく人の心まで読み取ろうとすると、間違った読み取り方をしてしまうことがあるとのこと。AIやFACSのさらなる進化に期待は寄せつつも、その裏に潜むリスクについても課題を抱えていることを教えてくれました。

次回の記事では、未来授業4時間目「表情を読む技術がもたらすメリット」をテーマに、さまざまな分野でな分野に広がる可能性を秘めている「FACS(フェイシャル・アクション・コーディング・システム)」をさらに紐解きます。お楽しみに!

【番組概要】
番組名:「未来授業」
放送日時:毎週月~木曜19:52~20:00 /日曜5:30~6:00(「未来授業 SUNDAY CLASS」)
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/podcasts/future/

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