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ダルビッシュは大丈夫!? 優勝間近のドジャースを襲う「スポイラの呪い」

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11連勝に続いて8連勝。7月を20勝3敗という驚異のペースで勝ちまくり、8月25日には貯金「55」という天文学的な値を記録したメジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの取材に出かけた。ところがどっこい観戦した5試合で、ドジャースは0勝5敗と全くふるわなかった。

・9/2:5-6(サヨナラ負け)

・9/2:2-7(ダルビッシュで負け)

・9/3:4-6(一度もリードを奪えず負け)

・9/4:0-13(歴史的な大負け)

・9/5:1-3(延長戦で負け)

取材した5試合は総得点12に対して総失点35。投打のバランスが著しく悪く、9/4の試合では相手主砲のJD・マルチネスに1試合4ホームランのMLB記録(史上18人目の快挙)を献上する“歴史的大敗”の証人となって帰国した。

「ドジャース、どうしちゃったんですかね?」

取材最終日、メジャー取材を20年以上続けている旧知の先輩記者に聞いてみた。すると先輩O記者はイタズラっぽく笑いながら答えた。

「スポイラの呪いだよ。先週(三塁手の)ターナーが表紙になったからなぁ(笑)」

スポイラ(英語の略称はSI)の愛称で親しまれている『スポーツイラストレイテッド』は、1954年に創刊されたアメリカのスポーツ専門誌(かつては日本のスポーツ誌『Number』も提携したことがある)。そしてこの創刊63年目を迎える老舗メディアには、なんとも迷惑な「スポイラの呪い(Sports Illustrated cover jinx)」なるジンクスが存在する。表紙を飾った選手(またはチーム)が、発売日の前後を境にスランプに陥ってしまうという厄介なジンクスだ。今回はMLBにまつわる過去の呪いを紹介しよう。

◆創刊号でいきなり発揮された“スポイラの呪い”

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1394025

“スポイラの呪い”は1954年8月16日の創刊号からはじまった。ミルウオーキー・ブレーブス(当時)でハンク・アーロンと共に主軸を打っていたエディ・マシューズが栄えある創刊号の表紙を飾ると、発売日翌日の試合でブレーブスの連勝が「9」でストップ。この年のブレーブスは10連勝を3度、9連勝を1度記録したものの、リーグ優勝をニューヨーク・ジャイアンツにさらわれてしまった。さらに発売から1週間後の22日、シカゴ・カブス戦で死球を受けたマシューズは、9月4日のスタメン復帰まで欠場する羽目となった。

◆大物選手の連続安打記録が途切れる

“安打製造機”としておなじみのピート・ローズは、1978年8月7日号の表紙を飾ったが、その週の試合で6月14日から続いていた連続試合安打が「44」で途切れてしまった。これは現在もナショナル・リーグの最長記録である大記録なのだが、メジャーの連続試合安打記録は、スポイラ創刊前の1941年にジョー・ディマジオが記録した「56」試合だ。スポイラがなければピート・ローズはもっと打っていた?

◆映画『メジャーリーグ』も参考に!? 優勝候補の最下位転落劇

1987年4月6日の開幕特集号では、アメリカン・リーグの優勝候補の筆頭としてクリーブランド・インディアンズを大特集。ジョー・カーターとコリー・シュナイダーが笑顔で表紙を飾ったものの、ふたを開けてみれば61勝101敗の「借金40」を記録。この年の最低勝率チームとして悲惨なシーズンを記録した。のちのハリウッド映画「メジャーリーグ」がモデルにしたとされるこの年のインディアンズの低迷は、スポイラの呪いが元凶だった?

◆優勝シーンが、29年間の低迷を暗示!?

1988年10月31日号では、ドジャースのワールドシリーズ制覇のシーンが表紙を飾った。エースのオーレル・ハーシュハイザーは、23勝、267投球回数、15完投、8完封のモンスターイヤーを送り、シーズン終盤には59イニング連続無失点記録のメジャー記録を樹立。サイヤング賞、リーグ優勝シリーズMVP、ワールドシリーズMVPをすべて同年に獲得した史上唯一の選手となった。以来29年間、ドジャースはワールドシリーズ優勝から遠ざかっている。

◆プレイオフの予想が全て外れ……

2003年といえば松井秀喜氏(元ヤンキース)がメジャー挑戦1年目にしてワールドシリーズまで駒を進めた年だが、プレーオフ開始直後の10月13日号では、ボストン・レッドソックス(ア・リーグ)、シカゴ・カブス(ナ・リーグ)をそれぞれ優勝予想として紹介。結果はRソックス、カブス、両軍ともにワールドシリーズ進出を逃がし、スポイラの呪いはまたもや存在感をあらわにした。

◆表紙の4人中3人が……そして残るひとりも……

2010年3月のMLB開幕特集号では、「ヤンキース・コア4」が揃って登場。しかし発売から1週間以内にマリアノ・リベラ、アンディ・ぺティート、ホルヘ・ポサダの3選手が故障者リスト入り。唯一DLに入らなかったデレック・ジーターはこの年、キャリアワーストの成績でシーズンを終えた。

◆7月3敗のドジャースが9月に大ブレーキ

そして改めて、ターナーが表紙を飾った8月28日号の発売前後からドジャースの戦いをふり返ってみると、雑誌発売の2日前からチームは5連敗-1勝-10連敗とドロ沼にはまってしまった。7月にわずか3敗しかしなかったチームが、9月は1勝しか挙げていない事実に、呪いの恐ろしさを禁じ得ない。(成績は日本時間9月12日現在)

もっともスポイラのジンクスを跳ねのけてきたアスリートもいる。個人として歴代最多となる50回も表紙を飾ったマイケル・ジョーダンや、2001年の渡米以来、何度も表紙を飾ったイチロー選手など、呪いを吹き飛ばす成績を残したケースもあるのだが……。果たして2017年8月にドジャースを襲った「スポイラの呪い」は、いつまで続くのか……。

取材・写真・文/小島克典(スポーツカルチャーラボ)www.scl.tokyo


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