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少女マンガ界最大のタブー? 封印マンガ『キャンディ・キャンディ』を、40代おっさん目線で解説

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 皆様こんにちは。美白ブームの昨今ですが、この夏の紫外線対策はバッチリだったでしょうか? シミ・そばかすは、イマドキの女性にとっては天敵ですよね。しかし、かつて「そばかす」「鼻ぺちゃ」「おてんば」こそが、モテ系女子のキーワードだった時代がありました。

今回ご紹介する『キャンディ・キャンディ』は、そんな「そばかす」ヒロインが活躍する少女マンガです。1975年に連載開始、翌年にアニメ化されて以降、少女マンガ界の人気を独占。関連グッズの売り上げは年間80億円にも上り、フランスやイタリア、アジア各国でも大人気となる、まさしく少女マンガ界のモンスターだったのですが、現在は読むことができない「封印マンガ」としても知られています。少女マンガの頂点を極めた大ヒット作に、いったい何があったのでしょうか?

『キャンディ・キャンディ』は、大ヒット作品であるにもかかわらず、2001年以降、マンガは絶版、アニメの再放送はなく、DVDなども出ていません。かつては『オバケのQ太郎』と並ぶ封印マンガの二大巨頭でしたが、オバQが再販されるようになった今、現在は『キャンディ・キャンディ』が封印マンガ独り勝ち(?)状態です。

『キャンディ・キャンディ』封印の理由は、一言でいえば、作画:いがらしゆみこ先生と原作:水木杏子先生の確執にあります。いがらし先生が、原作者である水木先生に許可を取らずにグッズ展開をしたため、裁判に発展。今もなお、2人が和解することはなく、『キャンディ・キャンディ』の封印は解かれていないのです。

そんな暗い話はここまでにして、『キャンディ・キャンディ』とはどんな作品だったのかをご紹介しましょう。悲劇のヒロインが王子様に見初められる「ザ・玉の輿」なシンデレラストーリーで、これぞまさに少女マンガの王道といえます。

■とにかく不幸、絶望的境遇のヒロイン

タイトルのせいで、主人公の名前が『キャンディ・キャンディ』だと思い込んでいた僕のような人もいるかもしれませんが、本当の名前はキャンディス・ホワイトといいます。キャンディはニックネームというわけです。アントニオ猪木のニックネームがアントンみたいなもんですね。

キャンディは孤児院「ポニーの家」で育ったのですが、もともとはミシガン湖の湖畔に捨てられており、誕生日も本名もわからない女の子でした。同じ「ポニーの家」の孤児だった親友アニーは、お金持ちのブライトン家の養女として引き取られましたが、おてんばすぎるキャンディはまったく養女のお呼びがかからず……。やっとお呼びがかかったラガン家には、養女ではなく使用人として引き取られます。

さらにラガン家の子どもたちである、ニール&イライザ兄妹が超絶に意地悪で、キャンディを徹底的にいびり倒します。とにかく、小学生の女の子が思いつくレベルのあらゆる不幸を背負ってるのがキャンディです。

■おてんば女子が、王子様キラーにランクアップ

このようにキャンディは徹底的に不幸な境遇でありながら、ラガン家の使用人になって以降はすごい勢いでモテ始めます。しかも、王子様&イケメン限定という、それはもう見事な愛され女子。これが、いわゆる「そばかす」「鼻ぺちゃ」「おてんば」効果です。

アンソニー、アーチー、ステアなど、お金持ちアードレー一族の王子様キャラがそろってキャンディを奪い合うほどのモテっぷり。その中でも、幼少期に出会った初恋の人「丘の上の王子様」にそっくりのNo.1イケメン、アンソニーとは運命を感じ合う仲になります。

しかし、このままアンソニーとラブラブで「玉の輿」確定かと思われていた最中、アンソニーが落馬事故で死んでしまい、再びキャンディは不幸のどん底に突き落とされます。少女マンガのヒロインたるもの、そう簡単には幸せにはなれないのです。

■留学先でアウトローなイケメンにフォーリンラブ

アンソニーのことが忘れられず傷心のキャンディでしたが、アードレー家の当主であり、決して姿を現さない謎の男、ウィリアム大おじさまに気に入られ、養女として迎え入れられます。そして、ステア、アーチーらのいるロンドンへ留学します。

ロンドンでは、なんと死んだアンソニーにそっくりながら、性格は真逆のちょいワルなイケメン、テリィが登場。今度はテリィが気になり始めるキャンディ。持ち前のおてんばパワーで女子寮からロープで男子寮に忍び込むなど、肉食系女子っぷりを遺憾なく発揮します。

■愛に生きる看護師、夜勤をサボる

ロンドンでテリィと着実にラブラブになっていくキャンディですが、ひそかにテリィを好いていた天敵・イライザの罠により、退学寸前に追い込まれます。しかし、テリィがキャンディをかばい、代わりに退学することに。

しばらくテリィのことが忘れられなかったキャンディは、看護師になるべく看護学校に入学。持ち前の明るさと人当たりで患者にも評判がよく、一人前の看護師になりますが、ブロードウェイで俳優としてデビューしたとうわさのテリィに一目会うため、夜勤をサボり、同僚に激怒されます。相変わらず、惚れた男の前では自分を見失いがちです。

■神田川みたいな貧乏同棲生活

実はそれ以外にも、キャンディのピンチを要所要所で救ってくれていた謎のおじさん、アルバートさんというキャラがいます。髭モジャサングラスのワイルドな風貌で、動物たちと暮らしている謎の自由人です。

そんなアルバートさんが、事故で大けがをして、キャンディのいる病院に運ばれてきました。しかも、記憶喪失状態。キャンディは懸命な看護をするも、病院は身元不明のアルバートさんを不気味に思い、追い出そうとします。

そこで、キャンディは、記憶のないアルバートさんを介護するため同居を開始。勤務していた病院も辞めて、町医者の元へ転職。アルバートさんはアルバートさんでバイト先を転々とするなど、「神田川」のような極貧カップル生活を送ります。

■壮大な伏線の回収、そして水戸黄門的ラスト

泥棒の汚名を着せられたり、メキシコに売られそうになったり、大嫌いなニールと無理やり結婚させられそうになったりと、ピンチを迎えるたびにキャンディを救ってくれる、謎のアードレー家当主、ウィリアム大おじさま。姿を一切現さない本作の最大の謎キャラが、ラストシーンでついにキャンディたちの目の前に現れることになります。

ウィリアム大おじさまの本名は「ウィリアム・アルバート・アードレー」。そう、キャンディのピンチを助け、後半はキャンディに介護をされた風来坊、アルバートさんこそがウィリアム大おじさまの正体でした。しかも、キャンディが幼少期に出会った初恋の人、「丘の上の王子さま」とも同一人物だったのです。

孤児院出身ということで一族の奴らに散々いじめられていたキャンディが、実は当主と同居経験もあるほどの仲良し……という水戸黄門的展開が待っていたのです。まあ、読者のほとんどが感づいていたはずなのですが、ラストシーンでちゃんとすべての謎が解明します。

というわけで、かの名作少女マンガ『キャンディ・キャンディ』を40代のおっさん目線で下世話に紹介してみました。結局のところ、何が言いたいかといいますと、『キャンディ・キャンディ』は大人が読んでも超面白い作品なので、早く封印が解かれて、みんなが気軽に読める日が来るといいなあと願っている次第です。(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん http://ablackleaf.com/)

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