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「やすらぎの郷」第23週 姫の死とシワフェチと年の差カップル

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老人ホームが舞台である『やすらぎの郷』にとって、入居者の死というのは避けて通れない問題。ドラマのスタート当初から、ほんのりと「死」のニオイは漂っていたのだが、遂にメインキャストの死が描かれた『やすらぎの郷』(テレビ朝日・月~金曜12:30~)第23週。

姫こと九条摂子(八千草薫)が余命わずかであることは予告されていたものの、それにしても予想以上にアッサリと亡くなってしまった。

何だかんだで最終回近くまでは引っ張って、最終週で姫のお葬式……みたいな展開を予想していたのだが。

衰えていく姫の姿を悲しみつつも、アッサリと死を描き、周囲もわりとすんなりと受け止めているというのは、入居者全員が多かれ少なかれ常に「死」と向き合っている老人ホームが舞台のドラマならではだろうか。


及川しのぶはボケてるのかボケてないのか!?
先週、かなり思わせぶりに登場した、「やすらぎの郷」の創設者であり、元・芸能界のドン・加納英吉(織本順吉)。政界の大物や、数多くのSPを引き連れてやって来たのに、ホントにただ姫の顔を見に来ただけでしたな。……必要だったのか、あのくだり。

入れ替わりで「やすらぎの郷」にやって来たのが、認知症が悪化して那須の医療施設に入れられていたハズの及川しのぶ(有馬稲子)。

姫の死を予感してか、那須の施設を抜けだし、タクシーをぶっ飛ばして「やすらぎの郷」まで来たのだという。

7万近いタクシー代を「歌」で支払ったという、かつての大スターらしい豪快な行動は痛快だが、認知症の老人を閉じ込めておくための那須の施設も、元・大物芸能人の老後のプライバシーを守るための施設である「やすらぎの郷」も、徘徊老人が勝手に抜け出たり、忍び込んだりできちゃうなんて……セキュリティーが甘過ぎじゃないだろうか!?

それはさておき、なぜか姫にお土産としてスーパーのウナギを持ってきたという及川。姫がとてもウナギを食べられる状況ではないと知り、歌を贈ることにする。かつてふたりでデュエットした「ゴンドラの唄」。「命短し恋せよ乙女」ってヤツだ。

間もなく死にそうな人に対して「命短し」って歌はどうなのだ、とはドラマ中でもツッコミが入れられていたが、この年になるまで、少女だった頃の初恋を引きずってきた姫に贈るにはピッタリの歌だろう。

また、かつての大歌手である及川しのぶの歌声が全然出ていないというのも、何ともリアリティがありグッとくるシーンとなっていた。タクシーの中で歌いすぎて、声がかれてしまっただけかも知れないが。

認知症による徘徊のロングバージョンとして「やすらぎの郷」にやって来たかと思われた及川しのぶだったが、どうやら明確な目的を持っていたらしい。

姫を見舞った際に、フランスの画家・マリー・ローランサンの詩集にしおりをはさみ、線まで引いて枕元に置いていったというのだ。

「追われた女よりもっと哀れなのは死んだ女です。死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」

死に向かっている姫への悲しみを伝えるメッセージだとは思うが、同時に「忘れられた女」というフレーズでは、自殺してしまった及川しのぶの親友・犬山小春(冨士眞奈美)のことも思い出してしまう。

友人ふたりに次々と先立たれてしまった及川しのぶ。死んでいく方も悲しいが、残される方も悲しい。

それにしても、「ゴンドラの唄」にしろ「鎮静剤」にしろ、これだけ練りに練ったメッセージを届けに来ているのくせに、認知症全開なフリ(?)をして、姫の病室を見舞った直後に「ダメだこりゃ、時間の問題だ」なんて身も蓋もないことを言っちゃう及川さん、サイコーだ。

死に臨んで必要なのは「覚悟」と「納得」
死にゆく姫へ、秀サン(藤竜也)もなかなかパンチのある贈り物を用意していた。

常々、シワフェチを公言していた秀サンだけに、シワだらけの顔になった姫の肖像画を描いたという。周囲の人たちはドン引きし、さすがに本人には見せない方が……という話になったようだが、秀サンだけはホント、いまだにキャラクターがつかめないなぁ。

ただ、若い頃だけではなく、年を取ってシワや白髪になった姿も美しいというのは、ドラマを通して主張しているテーマでもある。

本人に見せることを止められたシワだらけの肖像画だが、菊村栄(石坂浩二)が選んだ姫の遺影は結局、輝くばかりの「時の花」を持つ若い頃の写真ではなく、歳を取ってからの「人生の深さを服かさを秘めた幽玄といっていい濃厚な美」を持った……秀サンが描いた小ジワだらけの肖像画に近い写真だった。

「かつての美しさにいつまでも必死にしがみつき、何とかその頃の、いわば時の花に固執して、小ジワを隠し、白髪を隠し、衰えの中に咲く真の花に気が付かないで一生を終えていく者たちもいる」

死に臨んで必要なのは「覚悟」と「納得」であるという話が出ていたが、老いていく自分に対しても「覚悟」と「納得」が必要だということだろう。メイン視聴者であるシニア層に対する強烈なメッセージだ。

……ただし、そのわりにこのドラマ、老人同士ではなく、老人と若者という組み合わせの恋愛ばかり出てくるのが気になるが。そうは言っても、結局若い子がいいんじゃん!

年の差カップル誕生しすぎ問題
ある意味『やすらぎの郷』のヒロインであり、神聖な存在だった姫が亡くなり、残ったのはザ・俗物な老人たちばかり。

早速、弔辞をだれが読むだ、衣装はどうするだともめていたが、下世話な老人たちだけとなった「やすらぎの郷」の今後が気になるところ。

マロ(ミッキー・カーチス)×伸子(常盤貴子)、三井路子(五月みどり)×中里(加藤久雅)、そして菊村×アザミ(清野菜名)カップルの行方はどうなるのか……と思っていたら、第24週では、菊村の孫(第1週にチョロっと出てきていた!)がやって来て、菊村に付き合っている恋人を紹介するようだ。

なんと、その相手の年齢が52歳とのこと! 孫は20歳くらいの設定だと思うのだが……、年齢差32歳かー。

菊村とアザミの年齢差を考えれば大したことないとも思ってしまうけど、それにしても続々誕生しすぎな年の差カップル。

このドラマのテーマ、年の差恋愛なんじゃないだろうか!?
(イラストと文/北村ヂン)

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