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長瀬智也『ごめん、愛してる』8話 溜めに溜めていよいよ爆発

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長瀬智也主演の日曜劇場『ごめん、愛してる』。余命わずかな男が愛を求めてさまよう物語だ。先週放送された第8話の視聴率は9.2%に上昇! 第7話でガクンと落ち込んだのは、それだけ裏番組だった『24時間テレビ』(のマラソン)が強かったんだね……。


愛を知らずに育った子は「愛なんかいらない」という顔をする

「お前が必要なんだ、リュウ」

男にとってこんなに奮い立つ言葉はない。自らの死期を悟った律(長瀬智也)に韓国にいた頃の兄貴分、ビョンチョルから連絡が入る。自分を兄のように慕っていたラン(イ・スヒョク)が撃たれた。敵対するハヌル組への復讐のため、律にソウルに戻ってきてほしいというのだ。日本に戻ってきたのに母・麗子(大竹しのぶ)から疎まれ続けた律にとって、これ以上魅力的なオファーはない。

しかし、それは全部嘘だった。ビョンチョルは体よく律を鉄砲玉として使いたかっただけ。全部嘘だったとわかった瞬間、律はぼろぼろと涙をこぼす。自分を必要とする人はこの世界のどこにもいないのか……。

どっぷりと落ち込んでいるとき、仲の良い親子を見て、咆哮する律。親子の愛情に触れたから、という理由もあるだろうが、何より息子が老母の車椅子を押しているところがポイントだ。律は誰かの役に立ちたかった。「必要だ」と言われたかったのだ。もちろん、一番は母親に求められたかった。だけど、それがかなわないとわかると、韓国の組からの誘いに心が大きく動いた。

咆哮した律はそのまま倒れて1人苦しむ。律の孤独さを表す良いシーンだな……と思っていたら、そこに偶然、塔子(大西礼芳)が通りがかる! そんな偶然ってある? この展開はちょっとひどい。バーで語り合う律と塔子。

「愛されずに育った子どもってそうなるのよね。私、よく知ってる。本当は愛されたくてたまらないのに、自分から愛なんかいらないって顔をするの。本当は誰かの腕に抱かれて死にたいって思っているくせに」
「俺は誰かに抱かれて死にたいと思わない。誰かの役に立って死にたい。できることなら。でなきゃ、俺が生まれてきた意味は何なんだ」

律は暴力の世界で生きてきた(あまりそうは見えないけど)。塔子は行きずりの男たちと寝てきた。どちらも一種の自傷行為だ。実は似た者同士だったからこそ、素直に心情を吐露し合えるのだろう。いいセリフなんだけど、それにしてももうちょっと自然な成り行きはなかったのだろうか。

『ごめん、愛してる』は感情のすれ違いドラマ

結局、律はソウルに帰ろうとする。それでもビョンチョルが自分を鉄砲玉として必要だと思っているのは間違いない。鉄砲玉として野垂れ死にする覚悟である。

一方、律に拒絶された凛華(吉岡里帆)だが、律のことが忘れられない。そんな凛華にサトル(坂口健太郎)は妄執のような愛情を抱く。

『ごめん、愛してる』の世界では、意外なほど誰も激しい感情を表に出さない。正しく言うなら、激しい感情を誰かにぶつけない。ぶつけ合わない。感情を出しかけて、すっとスカす展開が多い。『ごめん、愛してる』は感情のすれ違いドラマだ。

たとえば、凛華は律に愛の告白を拒絶されると笑ってごまかす。サトルも凛華のスマホの中を見て(見るなよ!)、大量にあった凛華と律の写真を発見するが、凛華に激しい嫉妬をぶつけたりしない。一番自分の感情を他人にぶつけているのは、たぶん恒夫(中村梅雀)だろう。恒夫って温厚そうな顔をしているけど、けっこうマッドな人だと思う。

律も凜華もサトルも感情をぶつけ合わない。感情の激しそうな麗子だって、実は無表情でイヤミを言っているシーンが多い。『ごめん、愛してる』が今ひとつ盛り上がらない(泣けない)理由は、たぶんこのあたりにあるんじゃないだろうか。律も凜華もサトルも、非常に抑制的で好感が持てる人物像なんだけど、感情をぶつけ合わないと見ているこちらは気分が高揚しない。

8話のラスト、空港で偶然見かけた(また!)律を追いかけ、凛華は自分の想いをぶつける。律は「自分から愛なんかいらないって顔をするの」理論そのままに凛華を再び拒絶するが、その脇でサトルが心臓をおさえて倒れ、病院に担ぎ込まれる。状況は悪く、麗子は慟哭する……。律の視点で遠くから写しているだけだが、大竹しのぶの泣きの演技はさすがの迫力だった。こういうのが見たかった!

ラスト2話、登場人物たちの感情が火花を散らせば、きっと盛り上がるはずだ。凛華が走り、サトルが吠え、律が倒れる9話の予告はかなり面白かった! ここまでの感情の“溜め”を爆発させてほしい。今夜9時から。
(大山くまお)

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