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6年連続で売上ナンバーワン 伝説の舞妓が語る「一流の心得」とは

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京都市東山区にある、京都最大の花柳界「祇園甲部」。

舞妓や芸妓が数多く住むこの地は、江戸初期から栄え、歴史が古いことで知られている。

そんな花柳界で人気を博し、「6年連続売上ナンバーワン」となった伝説の舞妓がいた。

それが、岩崎峰子さんだ。

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現役当時の贔屓筋には、ホンダ創業者の本田宗一郎氏やサントリー創業家の佐治敬三氏など、錚々たる面々が名を連ねる。

引退後はその名を「岩崎 究香」(いわさき みねこ)に改め、作家としても活動している岩崎さんを講師に迎え、講演会が8月4日東京・ホテル雅叙園東京で行なわれた。

■完全招待制のイベントへ


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「昇る人生の課外授業in目黒雅叙園~祇園から学ぶ日本人の心得~」と題された本イベントは、完全招待制。

経営者や著名クリエイターなど、限られた人だけが参加を許された会だが、しらべぇ取材班は特別に取材する機会を得た。

政治家や経営者、国賓をもてなしてきたナンバーワン芸妓は、「昇る人生」を歩む客をどのように見つめてきたのだろうか。

■「一流の人」の共通点


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岩崎さん:今回は、祇園の世界で私が見てきた「昇る人の共通点」や、舞妓の世界についてお話させていただきます。

今思い返してみると、昇っていく人には、共通点があることに気がついたんですね。それは、

・ どんなことにでも一生懸命

・ 好奇心がある

・ 自分を内観できる

・生活に美意識を持っている

こうした考えを持ち、「ひとつのことを深く知りたい」と思う人が、非常に多かったのです。だからこそ、好奇心を持って祇園の街に遊びに来てくれはったんでしょうね。

お座敷遊びをはじめ、遊びのなかには必ず「無駄」がありますが、その無駄こそが宝物なんです。こんな知識は不要だろう…。そうネガティブに思わず、探究心をもって他人と接する。

そういう方は、お席に黙って座っていらっしゃるだけで独特な存在感がありましたし、私たち舞妓も勉強になりました。

■品格のあるもてなしの術


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――司会:一流の「遊び心」や「気遣い」とは?

岩崎さん:経営者の方々のなかには、唄や踊りをお座敷で披露するのを楽しみにしていらっしゃる方が大勢お出でになりましたし、モノマネが得意な方もいらっしゃいました。

そうすると、お座敷が一気に盛り上がるんです。競争社会のなかで、「遊び心」がむしろ、ストレス発散の場となっていたのかもしれませんね。

また、多くのお座敷で、経営者の方々が自分の弟子にあたる人や会社の後輩を連れていらっしゃいました。

緊張している若い方々に対して、「今日は学割にしといてや」といった言い回しで明るく笑って気風の良さを見せ、私たちにご紹介されます。

本田技研工業の創業者・本田宗一郎さんも、会社の方と大勢でお見えになっても、「いつもごくろうさま」と部下へのねぎらいの言葉を忘れずにかけてらっしゃいました。

■一流の金銭感覚


――司会:昇る人は、岩崎さんからみてどんな「金銭感覚」の持ち主が多かった?

岩崎さん:有名な企業の創業者の方であろうと、普段は質素な生活を心がけている方が多かったですね。

それでも、ここぞという時に社会貢献活動として音楽堂や美術館を建てたり、支払いの席で出し惜しみをしない。

出すべきお金を出し惜しむことで、信用を失くすことを避けていらっしゃるのでしょう。その心意気こそが、大事なのだと思います。

また、祇園の世界も、小さい時からいくつもの唄や舞のお稽古をしますが、人から物も習うには「月謝」が必要です。

人にお金をお支払する時やいただく時、手を出す出し方ひとつにしても、いちばん美しい「間」や「手の角度」があります。

舞妓や芸妓の世界でも、そうした「美しい手の出し方」を研究した女性が、すぐ人気が出ました。「人を紹介する時の手」、「物をいただく時の手」、「お辞儀する時の手」…。

そうしたものは、伝統芸能を習うことでも習得ができます。

■昇る人が「変わる瞬間」


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――司会:昇る人が「一流になる瞬間」は、どのように変わるのですか?

岩崎さん:「変わる瞬間」 は、目の色でわかりました。 キラッと輝くんです。

「目からうろこ」とはよく言ったもので、急に視野が開けるのか、それまでとは全く違った感じになられます。

とはいえ、お客様がどんなに社会的に偉い立場になられたとしても、お座敷に足を一歩入られたら、こちらの対応は変わりません。

当時アメリカのフォード大統領やキッシンジャー国務長官がお見えになったこともありましたが、 国賓の方々がお越しになった時にミーハーな気持ちが出てしまうのは、恥ずかしいことです。

その方が英語で喋られたとしても、こちらとしては「ようこそ」「ほな、おおきに」と言っていました。お座敷に入られたら、どのような立場の方でも、平等ですから 。

■「早咲き・遅咲き 」という言葉


2001年、自伝『芸妓峰子の花いくさ』(講談社)が出版されると、世界25カ国で翻訳され大ベストセラーとなり、2007年には、井上真央主演でドラマ化し大きな反響を呼んだ岩崎さん。

司会からは、こんな質問が。

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――司会:岩崎さんが思う「早咲き・遅咲き」の意味とは?

岩崎さん:人によって花が開く時期は、当然、差があると思います。 10代で花が開く人は少ないですよね。

ところが私自身のように、もうすぐ70歳を迎えるというタイミングで、さまざまな講演に呼んでいただいたり、本を出版して、突然花が開くこともある。

時間的に恵まれていなくても、経済的に恵まれていなくても、必ずその人自身のここぞというタイミングで、花が開く時がやってくる。

生まれたときはみな、同じスタートラインのはずですし、早咲き・遅咲きなんてものは本来ないのです。

人には、必ず一つや二つは、得意なことがあるはず。今は見えてこなくても続けていくことで、必ず見えてくるものがあります。

昇っていかれたお客様のなかにも、それまではお座敷に入った途端「この方は、ちょっと疲れたはんにゃろか?」と感じる方もおいでになりました。

そうすると案の定、お仕事がうまくいってない。でも、そうしているうちに山坂を越えていらっしゃる。

コツコツと乗り越えていくことで、遅咲きであっても、花が開いていく。

そんなお客様を間近で見てきていますから…人間は、調子が悪い時にこそ力が蓄えられるのだとも思います。

■ナンバーワンになるための努力


その後、客席からは「なぜ岩崎さんは、自分がナンバーワンになれたと思うか?」という質問が。

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岩崎さん:店出し(舞妓デビュー)してから最初の1年は、自分で営業しましたね。

毎朝のお稽古が終わったら、家に帰るまで、その日に顔を出すと決まっているお茶屋さん以外のお茶屋さんの一軒一軒に、ご挨拶に行くんです。

「今晩ちょっと空いてんのどすけど、お客さんがあったら呼んで欲しおす。」と。そうすると、ご挨拶に行ったお茶屋さんから自然と声を掛けていただけるようになって。

また、ピンチのときも楽しむことを大切にしていました。現役時代に扁桃腺の手術をした時は、まったく声が出ない状態になってしまって…。その時は、どう乗り越えたかというと、メモ用紙でお客様と会話をしました。(笑)

質問にも丁寧にメモで返していくうち、次第にお客様のほうも面白がってくださって。

どんなにイレギュラーな事態でも、ピンチをチャンスに。 そういうことを常に考え、実践していきながら生きてきたと思います。

講演のあとには、ステージ上でお座敷遊びなどが体験できるコーナーも。

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舞妓や芸妓が客と共に盛り上がる姿を、岩崎さんは母親のように温かい瞳で見守っていた。

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来月9月9日には、祗園にて行う、招待制のお座敷ツアーが行われる。

「祗園甲部ツアーお座敷体験のお誘い」と題し 、本場の舞妓とともに「舟遊び」や「お座敷での食事」を体験することができる。

気になる人は、「昇る人生の課外授業」申し込みフォームから申し込んでみては?

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(取材・文/しらべぇ編集部・大木亜希子)

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