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夏だけのごちそう!「花もも」の目にも涼しいすだちそば【京都】

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実は◯◯から生まれた!? 名物メニュー

こんにちは。メシ通レポーターの泡です。

言うてもしゃーないことですが、まだまだ暑いですね。

特に盆地・ザ・京都の蒸し暑さときたら、太陽に向かって「サーセンしたぁぁ!」と謝ってでも手加減してほしいくらい。

そんなつらい日々の救世主になりうる一杯、私、知ってます。

さっそく見ていただきましょう!

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▲すだちそば 930円(5~9月限定)

京都御苑の南、通称・御所南にある手打ちそば店「花もも」の夏メニューです。

麦わら色に澄んだ冷たいおだしに浸った優美なそば、

そして一面に浮かぶグリーンのすだち。

どうです、眺めているだけで体感温度がスーッと下がっていきませんか?

まずは丼を両手で持って香りを楽しみます。

と、それより先に手のひらに伝わるひんやり感がうれしい。

だしがふわりと香り、その後を追うように爽やかな柑橘の香りが広がります。

箸先ですだちをそっとよけてそばを味わうと、ほのかに残り香が。

なんだかキュンとくる瞬間です。

冷水でしっかりと締められたそばは喉越しよく、するするーっと胃のふに落ちて行きます。

そばの甘やかな風味が余韻として残り、なんとも快い。

千切りミョウガのシャキッとした食感がいいアクセントをつけてくれるのも心憎いですなぁ。あー、夏っ!

この快感を何度か味わっているうちにあっという間に丼は空に。

ほんのりすだちの香りが移っただしは調味料控えめの優しい味付けなので、全部飲み干せるんですよ。

すだちの皮から苦味が出るからと途中で取り分ける用の小皿が添えられていますが、個人的には最後まですだちをのっけたまま味わうのが好きです。

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と、ここのすだち、何か違いませんか?

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よーく見てくださいな。

わかりました!?

そう、ひと切れずつ、種がすべて除かれているのです。

こういう丁寧な仕事ぶり、いいですよね~。

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ごちそうさまでした!

鍋から出したばかりのゆで豚なみに火照っていたカラダもすっかり落ち着き、夏の太陽を憎む気持ちも薄れてきました。ふぅ。

早くすだちそばをご紹介したいばかりに、お店のことをお知らせするのを忘れておりましたよ。堪忍な。

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市バスのバス停「裁判所前」から丸太町通を東へ。

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富小路通を越えた南側にあります。

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風情のある町家を利用したすてきなお店。

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1階は大きなテーブルで相席というスタイル。

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2階は靴を脱いで上がるお座敷。座卓とカウンター席があります。

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京都御苑に向かうカウンター席が特等席!

さて、話は戻りまして、夏のきらめきを閉じ込めたようなこのそばはどうやって生まれたのでしょうか。

店主の百瀬洋貴さんにうかがってみました。

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優しいお顔の職人さん(趣味は釣り)。背景に写る表札はご友人の作。

——すだちそばはどうやって思いついたんですか?

「……それが、実はこれ……ほかのお店のまねなんです……」

——ふぁっ!? それ、言っちゃっていいんですか?

「はい、大丈夫です。去年ちゃんと先様に謝ることができたので。ずっと申し訳ない、ともやもやしていたんです」

聞けば、百瀬さんがパク……もとい、参考にしたのは大阪・福島にある蕎麦店「まき埜(の)」さんのすだちそばだそうです。

「ご主人とは面識があったので、いつ謝ろうかとびくびくしながら夏をいくつか過ごしてしまっていたんです。意を決してお話ししたら『いいから、どんどんまねしてよ(笑)』と許してくださって。本当に頭が上がりません。ありがたいことです」

かくして、堂々と夏の看板メニューとして君臨することを得たすだちそばでありました。

9月末までの提供なので、気になる方は早めのご訪問を!
プレーンなそばもおいしい!

さて、「花もも」にはまだまだおすすめのそばがあります。

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▲ざるそば 770円

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自家製粉の石臼挽きそば粉を使った二八そばです。

殻付きのそばの実を仕入れ、使う分だけ皮を除く“脱皮”という作業から手がけているそうです。

「正直いって面倒くさいんですけど(笑)、色も香りも段違いに仕上がりますし、より新鮮な状態でご提供できるのがうれしいからやめられません」

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このように手間をかけて出来上がったそば粉は石臼で丁寧に挽くおかげで水分を含んでしっとり。
これを使って、百瀬さんは毎日早朝からそばを打っています。

「僕は長野・松本の出身で、子どもの頃から母の手打ちそばを日常的に食べていたんです。大学を出て就職したけれどなんだかしっくりこなくて脱サラを決意したとき、飲食業を営む義母が『長野出身なんやからそばがええんちゃう』とアドバイスをくれたんですよね。そのとき『そばなら(母が打つのを見ていたし)すぐできるわ』と思ってしまったんですが、大きな間違いでした。そばの道はそんなに簡単なものじゃなかった」

脱サラ後にご縁があり、山梨の「長坂 翁」で3年半、主人の大橋 誠氏に薫陶を受けた後、大阪の「なにわ翁」でも修業をして独立を果たした百瀬さん。そこに至るまでは相当に厳しい日々だったそうですが諦めずにそばを打ち続けて、自らのお店が7年目を迎える今も「毎日が修業です」と謙虚な姿勢をくずしません。

最後にご紹介するのは、田舎そばです。

百瀬さんの実家で食べていた「おうちのそば」はこれに近かったんじゃないかしら。

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▲田舎そば 770円 (平日10食、土・日15食限定)

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そばの甘皮が入った太めのそば。

むっちりとしたかみ応えが斬新です。

「まずは塩だけで召し上がってみてください」とのこと。

おおう、甘みがグンと際立ちます!

そして、ざるそば同様、修業店譲りでキリリと濃厚な関東風のそばツユで味わうのもよいー。

「さらに、ツユに七味をたっぷり振りこむのも実はおすすめなんです」

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(えー、なんかツウの人に怒られそうな食べ方やけど……大丈夫?)

と思いながらやってみたら!

これまたうまいやないの!

野趣あふれる田舎そばに、七色の風味が重なった七味がめっちゃ合うー。

というわけで、すだちそば目当てに行かれる際も、ぜひもう一枚、一杯を味わってみることを強くおすすめします。
お店情報

手打ちそば 花もも

住所:京都府京都市中京区丸太町通麩屋町西入ル昆布屋町398
電話番号:075-212-7787
営業時間:11:00~18:30(売り切れ次第終了)
定休日:月曜日、第4日曜日(ともに祝日の場合は営業)
ウェブサイト:手打ちそば屋 花もも|京都

※この記事は2017年8月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。
書いた人:泡☆盛子

泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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