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「黄色は止まれ?」勘違いしがちな交通取り締まりルール3選

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歩行者として道を歩いているだけのときには、あまり気にならないが、道路を使う際には細かいルールがある。幼いころに教わったことや、周りから言われていることと、法令が実は違うということも多々ある。この記事では、これから免許を取る方が気を付けなければならない“交通取り締りの秘密”を3つに絞ってお伝えする。

「黄色信号は気をつけて渡れ」という嘘
Photo Credit: i_yudai Flickr via Compfight cc

過去に、「青は渡れ、黄色は気をつけて渡れ、赤は停まれ」ということをどこかで教わったことがあるかもしれない。しかし、免許を取得しに行くと「青は気をつけて進め、黄色は停まれ、赤は停まれ」と言われる。もちろん、警察も同じことを言うのである。

法律上は黄色信号は「停まれ」を意味しているのである。車は違うのか? と思った方もいると思うが、実は歩行者に関しても同じである。《警察は反則金欲しさに嘘を学校で教えさせている》などと過激なことをいう人もいるが、子供にわかりやすく伝える為に「黄色は気をつけて渡れ」と教えられているのかもしれない。

しかし、これが誤解を生む諸悪の根源となっているので、理解できる年齢になった時にきちんと本当のことを教える必要がある。免許を取りに行く皆さんは、黄色は停まれとしっかり覚えて置かなければ、すぐに取り締まりを受ける羽目になってしまうので注意しなければならない。

下記に道路交通法施行規則の第二条※1の、灯火(信号)の色とその意味に関する条文のみ抜粋して紹介しよう。黄色信号には「気をつけて進め」という意味を表していないことが分かるだろう。

青色の灯火
一 歩行者は、進行することができること。
二 自動車、原動機付自転車(右折につき原動機付自転車が法第三十四条第五項本文の規定によることとされる交差点を通行する原動機付自転車(以下この表において「多通行帯道路等通行原動機付自転車」という。)を除く。)、トロリーバス及び路面電車は、直進し、左折し、又は右折することができること。
三 多通行帯道路等通行原動機付自転車及び軽車両は、直進(右折しようとして右折する地点まで直進し、その地点において右折することを含む。青色の灯火の矢印の項を除き、以下この条において同じ。)をし、又は左折することができること。

黄色の灯火
一 歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また、道路を横断している歩行者は、すみやかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと。
二 車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。

赤色の灯火
一 歩行者は、道路を横断してはならないこと。
二 車両等は、停止位置を越えて進行してはならないこと。
三 交差点において既に左折している車両等は、そのまま進行することができること。
四 交差点において既に右折している車両等(多通行帯道路等通行原動機付自転車及び軽車両を除く。)は、そのまま進行することができること。この場合において、当該車両等は、青色の灯火により進行することができることとされている車両等の進行妨害をしてはならない。
五 交差点において既に右折している多通行帯道路等通行原動機付自転車及び軽車両は、その右折している地点において停止しなければならないこと。

(※太線:編集部)

「停止線1m手前で停まらないといけない」という嘘
Photo Credit: haru__q Flickr via Compfight cc

『止まれ』の道路標識がある場合は、白線から1メートル以内に停まらなければならないと思っている人も多いと思う。しかし、実は道路交通法にはそのようなことは書かれていない。法律では道路標識などの停止線の直前で一時停止するよう書かれている。どこにも、1メートルとは書かれていない。

筆者がこの件について地元警察に問い合わせたところ、「決まっていないが、常識の範囲内で取り締まりを実施している」との回答があった。もちろん、一切止まらずに線を超えた場合は、摘発されるので誤解しないように注意したい。1メートルというのは、一切根拠がないということである。

以下の道路交通法第43条※2を参照すれば、停止線からの距離に関する条文が存在しないことが確認できるだろう。

(指定場所における一時停止)
第四十三条
車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。この場合において、当該車両等は、第三十六条第二項の規定に該当する場合のほか、交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)

(※太線:編集部)

自転車や歩行者が捕まらない秘密
Photo Credit: yt_siden Flickr via Compfight cc

車の免許を取りに行く際に、なぜ歩行者や自転車は捕まらないのかと、と疑問に思った人はいないだろうか? もちろん、自転車も歩行者も、道路交通法による規制対象だ。例えば信号無視は、自転車の場合は3月以下の懲役又は5万円以下の刑事罰、歩行者の場合は、2万円以下の罰金又は科料を課せられる犯罪だ。

道路交通法第119条と第121条

第百十九条  次の各号のいずれかに該当する者は、三月以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。
-中略-
一の二  第七条(信号機の信号等に従う義務)、第八条(通行の禁止等)第一項又は第九条(歩行者用道路を通行する車両の義務)の規定に違反した車両等の運転者
※2

第百二十一条  次の各号のいずれかに該当する者は、二万円以下の罰金又は科料に処する。
一  第四条(公安委員会の交通規制)第一項後段に規定する警察官の現場における指示若しくは第六条(警察官等の交通規制)第四項の規定による警察官の禁止若しくは制限に従わず、又は第七条(信号機の信号等に従う義務)若しくは第八条(通行の禁止等)第一項の規定に違反した歩行者
※2

(※太線:編集部)

車の場合は交通反則通告制度によりいわゆる青切符がある為、9,000円の反則金と点数で済む。これはあまりに裁判の量が多くなり、裁判所がパンクしそうになったために、裁判無しで罰を与えられる制度を作ったからである。しかし、これは免許が不要な車両には適応されないので、自転車や歩行者の方が罪が重くなってしまうのである。

しかしながら、歩行者や自転車を道路交通法違反を根拠に全て捕まえていると、裁判所が機能しなくなってしまう。そのため、警察は逮捕に消極的だ。そんな中、自転車の事故や違反が増えていることを背景に新しく作られたのが、平成27年6月1日から始まった『自転車運転者講習制度』である。これは、14の行為に対してのみ3年間に2回以上違反した場合は、3時間の講習を5,700円の講習料を支払って受ける義務を課す仕組みだ。

しかし、歩行者に関しては未だに法律がなく、裁判をする必要があるため、捕まらない事が非常に多いのである。もちろん悪質な場合捕まるし、裁判になることもある。

これから免許を取りに行く方は、ぜひこの辺りを留意の上、免許取得後に取り締まりを受けないように注意しよう。

【参考】

※1 道路交通法施行規則 – eGov

※2 道路交通法 – eGov

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