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【医師監修】高齢での不妊治療、妊娠できる確率は?

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近年では晩婚化や女性の社会進出など、さまざまな理由で増えてきている高齢出産。体力面の問題や染色体異常のリスクなどが指摘されていますが、高齢の場合は子どもを望んでいるのになかなか授かることができないという問題を抱えている人が少なくありません。今回は、高齢での不妊治療についてご紹介します。
妊娠したいけど年齢が心配……

子どもがほしいけれど今の年齢では妊娠・出産できるか心配、という悩みを持っている人は少なくありません。高齢になると、妊娠することが難しくなってしまうのでしょうか。また、高齢の場合に妊娠・出産できる確率はどれぐらいなのでしょうか。高齢妊娠について説明します。

高齢妊娠は何歳から?
日本産科婦人科学会では、初産婦が35歳以上で出産する場合を、高年初産婦と定義しています。高齢出産は、晩婚化や晩産化が進んでいることと同時に不妊治療が発達していることから、増加傾向にあります。2013年には、出産数の約25%。4人に1人が35歳以上で出産したと報告されています。

なぜ高齢になると妊娠しにくくなるのか?
高齢になるにつれて妊娠しづらくなる原因は、さまざまあります。

女性は年齢を重ねるとともに卵子が老化し、数と質が低下していきます。卵子の数は、胎児のときの700万個をピークに、出生時には200万個、思春期頃には約30万個にまで減少します。1度の月経でおよそ1000個の原始卵胞が減少するといわれ、年齢を重ねるごとにその数はますます少なくなっていきます。

卵子の質は、20歳後半くらいから少しずつ低下が始まり、35歳を過ぎた頃から著明に老化が進行し始めます。そのため、高齢になると、排卵しても卵の質が低下し妊娠・出産に至らない状態であったり、月経が来ていても卵巣機能が低下し排卵自体がされていなかったり、ということも起こってきます。

さらに、30~40歳代になると、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が発生しやすくなるのも高齢不妊の原因のひとつです。これらの病気を患うと、子宮や卵管の状態が悪くなってしまい、妊娠しにくくなることがあります。

高齢での不妊治療と出産について

高齢で不妊治療を行う場合、何かリスクはあるのでしょうか。そして、どのような流れでの治療になるのかも気になりますよね。次は、高齢での不妊治療と出産について説明します。

不妊治療の流れ
高齢での不妊治療といっても、基本的には通常の不妊症と同じ治療を行います。ただし、これまでの治療歴や合併症の有無などの状況によって、不妊治療のスタートの仕方が変わってくる場合があります。

まず、通常の不妊治療では「タイミング法」からスタートするケースがよくあります。タイミング法とは、超音波検査や血液検査を行って排卵日を予測し、妊娠しやすい時期に性行為をすることで妊娠を目指すという、自然妊娠に近い方法です。この方法は比較的手軽で、身体的にも金銭的にも負担が少ないメリットがありますが、タイミング法にばかりこだわっているといたずらに時間が経過し、その間に年齢がすすんでしまうというデメリットもあります。

高齢の場合、長期間タイミング法を試みることは、その間に妊娠の確率がさらに下がってしまうリスクを伴うことになるのです。そのため、高齢での不妊治療では、タイミング法は行わずに人工授精や体外受精(顕微授精)からスタートするケースがよくあります。また通常よりも早めに、次の段階の治療に進んだ方が良い場合も多いです。
高齢による不妊治療での妊娠率は?
高齢になるにつれて妊娠しにくくなる原因のひとつは、卵子の老化です。卵子の質そのものが低下してしまっているため、不妊治療の中でも最も有効な方法とされている体外受精・顕微授精を行った場合でも妊娠する確率が低くなってしまいます。

2012年時点の日本における体外受精年齢別治療成績によると、45歳の移植あたりの妊娠率は約7%、流産率は約60%です。高齢になると、妊娠率が低くなるうえに、流産率が高くなってしまうので、治療期間がそれだけ長引いてしまう可能性が高くなります。

妊娠するまで体外受精や顕微授精による治療を繰り返すことになると、経済面のことも頭に入れておく必要があるでしょう。

高齢での不妊治療は、長期間の治療が必要になってしまうことにより、心身ともにストレスを感じてしまったり、治療費が高額になってしまったりすることがあります。

高齢出産による難産
高齢出産の方が、子宮頸管が柔らかくなりにくい、産道が伸びにくい、微弱陣痛が起こりやすい、といった理由から難産になりやすくなります。また、高齢になるほど妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症が起こるリスクが高く、母子の安全を確保するため帝王切開になるケースが多くなります。

諦めないで!高齢妊娠・出産

これまで高齢になるにつれて妊娠しにくくなること、流産の可能性や染色体異常が起こる確率が上がること、難産となる可能性があり出産方法が帝王切開になる場合があること、等が挙げられてきました。次は、高齢出産の現状などについて説明します。

40代の妊娠
高齢での妊娠率の低下や出産のリスクを考えると、子どもは諦めるべきなのか悩む人も多いかもしれません。

高齢出産は身体的な面から心配事が多く挙げられがちですが、若い時と比べて精神的に成熟している、経済的に余裕があるなどといった育児にとってのメリットもあります。高齢出産にリスクがあることは事実ですが、マイナス面ばかりに捉われることなく、夫婦で話し合えるといいですね。
高齢の不妊治療をサポートする専門施設を
高齢で不妊治療を行う際にまず問題となるのが、病院選びです。施設によっては、治療に年齢制限を設けていて受診の段階で年齢を理由に断られてしまうこともあるようです。状況によっては、専門的な治療を受けるために遠くの施設への通院が必要になるかもしれません。治療方針や評判などを参考に、通院できそうな医療機関を探してみましょう。
まとめ
年齢を重ねると、どうしても妊娠しづらくなってしまいます。妊娠を希望する方は、チャンスを逃さないように早めに専門施設を受診することをおすすめします。

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