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「フランスのレストランは1人で入ると奇異の目」は本当か?

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知らない土地、特にそれが海外になると、レストランに入るのにはとても勇気がいる。店の入口をくぐろうとしたときに向けられる店員や客からの視線がすごく気になり、入店を物怖じしてしまうこともあるだろう。

今パリに住んでいる私は、しばしばフランスへ観光に来る日本人から「フランスのレストランに1人で入っても大丈夫ですか?」とたずねられる(特に女性からこの質問は多い)。答えは「問題ない」だが、その不安が転じて「フランスはカップルで行動する機会が日本より多いため、レストランも1人で入ると奇異の目で見られるのではないか」という気持ちを抱く人はいるようだ。

実際フランスではどう思われているのだろうか。

フランスでも「おひとりさま」はいる
複数のフランス人に「フランスのレストラン(ファーストフードではなく)は、男女のカップルで行くのが好ましいか」と聞いてみたところ、「レストランは1人、カップル、同性または異性の友達、家族、老若男女、犬、猫、好きな人と人数で行けばいい。大事なのは料理だ」「カップル、友達、すべての機会で行っていい」といった回答をもらった。「そもそもカップルを『男女』と定義して考えていることが前時代的で、今の考え方ではない」「誰と行こうが関係ないが、日本のような“おひとりさまに向けたレストラン”はフランスにはない。あくまで誰かと食事をしに行く場所」といった返答をくれた人もいた。

また「レストランの雰囲気による」という回答の人もいたが、時と場合によって変わるのはもっともで、これは日本でも、おひとりさまだと入りづらい場所が存在しているのと同じである。


ただ、「気にしなくていい」とフランス人から言われても、日本人1人では不安もあるし、雰囲気として入りづらいことは理解できる。この居心地の悪さは、日本人に限らず他国の人も同様らしい。パリに住むアメリカ人女性からは「女性1人で入店したとき、店員はきちんサービスしてくれるが、居合わせた客は好奇の目で私を見ることがある。女性1人の客を物珍しいと捉えることは、とても旧態的だと思うし、1人での入店は受け入れられていないと感じてしまう」という意見をもらった。

2人からしか予約を受け付けないレストランも
一方でビジネス上の理由もある。パリ市内のホテル関係者は「2人からしか予約を受け付けないレストランはある」と述べる。

通常レストランのテーブルは、最小単位が2人だ。店内の席数と客の回転数が限られるなか、1テーブルを1人で利用されるとテーブル当たりの単価が落ちる。したがって人気店などは、予約を2人からしか取らないこともある。この事情から、宿泊客から「本当は1人だが2人で予約を入れてほしい」と頼まれることもあるそうだ。2人で予約を入れてもらった客は、当日レストランを訪れた際に、1人分をキャンセルするという。

「ただし、このような方法を取るのは、当日1人のキャンセルがあっても、差し障りがないレベルの店に限ります。ミシュランの星が付くような、その日の食材がすでに予約客に合わせ用意されている高級店ではしません。そもそも、そういった店は予約時に前金を取られることがありますし、当日キャンセル前提で無理に予約を取らずとも、お金を払ってくれる客なら、その人が“おひとりさま”かどうかは問題になりません」(同関係者)


男女でなければダメということはない
以上のことからまとめると、フランス人は「レストランはカップルで行くのが好ましい」と感じてはおらず、好きな人数、性別構成で行けば良い。カップルという定義についても、フランスでは公に関係を結んでいる同性カップルも多く、「カップルが男女でなければ好ましくない」ということも、あまり考えていない。しかし日本のような、おひとりさま向けに作られたレストランはほとんどない(ただカフェなどでは1人の客はよく見かける)。

見知らぬ土地でレストランに入るのは不安だが、あまり深刻に考えず店の扉を開けてみよう。物怖じして、美食の国でせっかくの食事の機会を見送ってしまうのは、もったいない。
(加藤亨延)

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